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IT小僧の時事放談

中国 AI教師5兆円投入の目的とは?

2017年12月6日


「詐欺容疑で、スーパーコンピューターの開発を行うベンチャー企業社長逮捕」
昨日の日本のIT関連のニュースです。

スマートスピーカーとか将棋でAIが勝利だの競馬だのと「お花畑の日本のAI事情」に比べて、中国は、AIが次の世界情勢の覇権を握ると確信して国家レベルで進めています。

こんな情報、決して日本のテレビでは、流れません。
そんなこと誰も気づいてほしくないかも知れません。

今回の「IT小僧の時事放談」では「中国 AI教師5兆円投入の目的とは?」について考えてみます。

中国のAI投資

10月14日付で香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP、電子版)が報じているのですが、中国の最高国家行政機関である中国国務院が今年の7月、2030年までに、中国をAI開発の分野における世界の中心地に育てるというAI活用計画の一環として、AIを使った教育を国家戦略に位置づけると発表。
産経WEST

政府の教育部は、農村部の子供たちにも最新のAI教育が受けられるように、地方レベルも含む全行政組織に対し、年間の教育関係予算の8%以上を教育のデジタル化に費やすよう要求しているといい、こうした動きを後押しすべく、中国政府は既に昨年、3000億元、日本円にして約5兆1500億円をこの分野に投資
http://www.sankei.com/west/news/171106/wst1711060005-n1.html
産経WEST

AI教師

  1. 専用タブレットにアプリ導入
  2. 生徒に対して設問や宿題を出す。
  3. 回答をノートに書く
  4. 文字認識でデータ化
  5. これをAI教師がリアルタイムに採点
    ここまでは、そんなに珍しくない
  6. 採点後にどこに問題があるか分析
  7. 何を勉強すればよいかを示唆する。
    さらに
  8. AI教師は、クラス単位で習熟度を分析
  9. クラスとして問題点を探って
  10. 1人1人の生徒によりきめ細かく適切な指導
    そして
  11. 画像と音声の認識システムを活用し、生徒の表情や反応をリアルにコンピューターに取り込むことで、オンライン学級における教師と生徒との交流をよりリアルなものに改善

どうですか?

学校の教師より優れていませんか?

 

教育格差

13億人を超える中国で教育格差は問題になっています。
このシステムであらゆる人民が、高度な教育をうけたとしたら、人数も人数ですから
どんな、凄いレベルの人間が出てくるとも限りません。

しかも、教師によって教育レベルに格差が出てくるのと違い、AIですからある意味 公平です。

教育に力を入れることで国を発展させるということをよく知っています。
優秀な人材が、これによって次々と出てくることでしょう。
教育が、10年後か20年後に圧倒的な利益を国にもたらすことを知っているからです。

AI大国へ

このAI教師には、別の利点があります。
膨大なデータを子供のうちから集めてAIに活用するということです。
データ量が多ければ多いほど、AIの習熟度はあがります。
「まさに数は力」そして、個人情報など「何処吹く風」状態ですからいくらでも集め放題

やがて子どもたちのデータは、そのまま、ネット社会に取り込まれてゆきます。

全人民のデータ

中国は、国家の明日を担う優秀な人材を育てるため、AI(人工知能)を使った教育を国家戦略の柱と位置づけたほか、国を挙げて“AI(人工知能)戦略”を活発化させ、米を抜いて世界一の“AI(人工知能)国家”をめざす計画を着々と進めています。

そして、全人民を番号化してデータ管理を進めている最中です。
単なる名前や住所、資産などではありません。
顔などの生体認証も含めてです。

それは何を意味するのか?

まとめ

今日は長くなってしまったので次の機会にしますが、集まった膨大なデータを使ってAIの開発を行い、世界の覇権を握ろうとしています。

日本の政治家、特に野党は、森友問題などと「国民になんの意味もない」ことで無駄に時間を浪費している間に中国では、遥か先を見越したシステムを構築しつつあります。

そして、その社会は、何が待っているのか?

次回予告


でお話してみたいと思っています。

 

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