最近、都内のあちこちにこんなポールをみかけたことありませんか?
今回の教えてITは
スマートポールについてです。
最期まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
こんなポールみたことありませんか?
都内に住んでいる人ならば 新宿、渋谷などで見たことがあるかも知れません。
このポールの名称は、「多機能電柱」または、「スマートポール」と呼ばれています。
このポールは、「令和5年度スマートポールの設置及びデータ利活用事業」に沿ったもので
基本機能として主に3つの機能を持っています。
- 5Gアンテナ基地局
- 高速Wi-Fiアクセスポイント
- 災害時における通信環境を持続可能とする非常用バッテリー
簡単に言えば 多目的基地局と言うことでしょうか?
目的
目的は、「つながる東京」というわけで基本スマートフォンの接続を中心に考えている。
特に5Gに関して言えば、人の集まる場所に設置されるということで一定の効果はあると思われます。
デジタルサイネージ用のモニターが設置されているということで情報の発信、特に広告塔の用途もあると思われます。
以下できること 西新宿の新たな生活を支える5G搭載スマートポール より
また、東京都は、以下の用途を考えているようです。
5Gで動く自動走行ロボットによる配送サービスや、混雑状況や気温など街の可視化サービス、地域情報や緊急情報等のメッセージ確認等ができるようになります。
西新宿の新たな生活を支える5G搭載スマートポール
https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/smarttokyo/kiji_01.html
現在の設置場所
新宿で設置が行われています。
西新宿の新たな生活を支える5G搭載スマートポール
https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/smarttokyo/kiji_01.html
懸念点
現在実証実験というわけですが、今後このポールがどこまで増えるかわかりません。
人の流れなども可視化できるようなカメラの設置もあるとすると 人々の流れも把握できることになり
顔認証などを使って人物の特定もできるだろう。
と言っても
防犯カメラの設置もあたりまえになっているよう今の時代 顔認証による人物特定など気にする人がどれだけいるのっだろうか?
米国をはじめ特に中国では、人物がいつどこでだれと合っていたのか?
中国に来ている外国人が、いまどこにいつのか?
なんてことが、あたりまえの時代になっているわけで、スマホを全員が所有する時代になっている今監視社会になってゆくことは必然枝
プライバシーなど(一部の監視者によれば)ないに等しい状況となりつつある・
iPhone XのFace IDが、良くも悪くも注İ ... 続きを見る 中国では、2019年12月1日から È ... 続きを見る 人の顔を覚えられなくなっ ... 続きを見る 飛行機も顔パスの時代 生 ... 続きを見る 「顔は人形の命です。」 に ... 続きを見る
スマートフォンに監視される社会
私達は、AIに監視されている。「AI監視社会」が本格的にはじまったらしい。
あなたの顔が、監視されている。 米国サンフランシスコ市が規制をはじめようとしていること
飛行機も顔パスの時代 生体認証ターミナルの実験が、始まっている。でもなぜ顔パスでできるの?
あなたの顔は、誰も守ってくれない。「顔認識技術の規制」をマイクロソフトが、法制化を要望
疑問点
スマートポールをたくさん設置する効果ってどうなんでしょうか?
確かに5G Wi-Fiの基地局としての価値はあると思いますが、いまや、基地局は多く、接続に困らないというの事実である。
停電時には、それなりのバッテリーが内蔵されていて動作するとはいえ、混んでいる場所に設置してある場合に同時接続にどれだけ耐えられるのだろうか?
自動走行ロボットによる配送サービスというサービスについても言及されていますが、どちらも新宿のような混雑しているところでの実験は難しくも思えるのだが。。。
キャリアとすれば基地局の一つとして利用できるわけですが、それ以外の利用方法って費用対効果って?
停電時との話もありますが、他の基地局が停電で使えない場合、このスマートポールの基地局だけで問題無いのか?
疑問点はあります。
最新のニュースによるとSpace X社が、直接スマートフォンで通信可能な衛星基地局の実験を開始したという
携帯電話にダイレクトに接続が可能
https://forbesjapan.com/articles/detail/68344
First launch of Starlink Direct-to-Phone satelliteshttps://t.co/Bamfpvlioz
— Elon Musk (@elonmusk) January 3, 2024
正直言って 地上の基地局がNGになった場合この方法が最有力となりそうです。
また、現在のスマートリンクも電源さえ確保できれば、通信が可能なので緊急状態時に地上のインフラの必要性は疑問となるでしょう。
となるとスマートポールは、メンテナンスも含めて微妙になるかも知れなません
スマートシティ構想
デジタル庁から出されている資料
自動運転等新たなデジタル技術を活用した
デジタル庁からスマートシティ構想の一部にスマートポールについての記載があります。スマートポールによる移動体検知と歩行者への安全喚起(Valeo社 CES2023 展示)
スマートポール内部に超音波センサーなど複数の検知センサーが組み込んであり、歩行者を検知して歩行者周辺を照らす街灯機能や、横断歩道に近づいてくる
車両や二輪車などの移動体を検知し、歩行者が安全にによって、足元に照らす色・メッセージ表示などを変化させる歩行者への安全喚起機能を備えている。
スマートポールはEVへの充電にも対応し、充電状況を可視化する先進的なディスプレイ機能を備える。
現在のところ実験段階なのでここまえ実現できるかどうか別にして スマートポールは実験段階として稼働しています。
スマートシティとして、通信インフラと市民監視?の役割を担うのでしょうか?
スマートシティ事態、極端なことを言えば 中国の監視社会を目指しているような気もしないではないのですが・・・
まとめ
つながる、見える、伝わる という視点からすると面白い試みですが、見えるという視点以外は、衛星基地局の方が現実的でコストも安そうである。
たしかに試みは面白いのですが、掲示板的な役割としては、各個人の手の中に情報端末があるわけですから それほど必要性があるかどうかは微妙
唯一、人の流れの監視ならば重要な意味をもつと思います。
今後、スマートポールがどれぐらい建てられるのかは不明ですが、東京都および関係各所の思惑通り進めるかどうか進捗等あったらこの場で報告できればと思います。
最期までよんでいただけてありがとうございました。