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日本のIT屋に一言

企業の本音 若いSEは、歓迎するけど 40歳以上のSEは、いらないよ

エンジニア 55歳からの定年準備 定年延長・再就職・フリーランス・起業の選択ガイド

人間は、本音と建前があるものと思っています。

聖人君子と言われる伝説上の人は、わかりませんが、
普段生活している上で「裏表のない潔癖な人」
って生きていけないほどストレスの多い世の中になってしまいました。

すべての欲をなくせば、解決できるのでしょうけど仏陀でもなければ
「実現は無理でしょう」

今回の「日本のIT屋にひとこと」は、
「若いSEは、歓迎するけど 40歳以上のSEは、いらないよ 企業の本音」
と題して
「40歳以上でも必要な人材になる方法」
について考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

慢性的人手不足

今や、日本中で「人手不足の大号令」
「業績悪化は人手不足」というキーワードが経済関連のニュースで騒がれています。

コンピュータ業は、「人手不足」を通り越して「人でなし?」
そうです、「人がいない」から受注を諦める、仕事があるのに会社倒産
という悲劇がでています。

コンピュータ業界の人手不足は、今に始まったことではなく昔から言われてきたので驚くこともないのですが、ここ最近は特に悲惨です。

原因!

そりゃ
「労働時間が長く」
「肉体的・精神的に厳しい」
「給与が安い」
少し古い言葉ですが、3K(きつい、きびしい、給料が安い)仕事です。

こんな仕事
「誰が好き好んでやるでしょうか?」

ゼネコン的、日本のコンピュータ業界

日本のコンピュータ業界は、建築業をお手本にしたゼネコンのような業界になってしまいました。
つまり、こんな構造になっています。
元締めIT企業

1次下請け

2次下請け

n次下請け

エンジニア

という実際に「プログラムをするエンジニア」を最下層に置くシステムです。
もちろん 上部から順番に中間マージンを取りますので最下層のエンジニアの給与は、めちゃくちゃ安いです。

そんな仕事、誰が好き好んで仕事しますか?

欧米のプログラマーの給与は、かなり高く設定されています。
そりゃ、無から有を生み出すわけですから

元締めIT企業の大量採用

1990年代後半、インターネットの普及で「爆発的にコンピュータ関連の仕事が増えます」
「ライブドア」が勢いを持っていた時期といえば、おわかりでしょうか?

2000年以降、携帯電話がインターネットに接続できるようになったと共に
「意味もわからず ITと名がつけば、いくらでも金を払った企業が続出した時代」
存在していました。

「元締め」の企業も、銀行再編、郵政、特許と立て続けに巨大プロジェクトが、発生し、人が足らなくなりました。
そこで新入社員の大量採用に踏み切ったのです。

その大量入社組が40代に突入しようとしています。
これは、銀行の大量入社組と重なります。

事業転換

「元締めIT企業」は、コンピュータハードウェア企業の「おまけのように存在」でした。
コンピュータハードウェア部門が売上が良い時は、よかったのです。
ところが、急激に「コンピュータハードウェア」が急激に売れなくなってきました。

日本のハードウェアの下請けだった台湾、中国、そして米国が、一気に日本市場を席巻しました。
パソコン、スマートフォン、日本企業が勝てる要素はすでにありません。

銀行や企業の中枢の「大型コンピュータ」も、クラウドに置き換わろうとしています。
東芝、日立、富士通、日本電気というハードウェア企業は、不祥事、業績悪化で家電、携帯、パソコン部門などを売り払い
残ったのは、「おまけのように存在」の「元締めIT企業」ぐらいになってしましました。
日立などは、重工業があるので影響は、最小限ですが・・・

日本の産業は、ハードウェアからソフトウェア事業への転換に迫られたのです。

システムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?

お客様のお金がない

みずほ銀行は、1万人単位でリストラを開始します。
他の銀行も同様にリストラを発表しました。
これまで「ゼネコン化したIT企業」の最大の顧客である銀行業は、お金がないのです。
当然、システムに金を回さなくなり、システムは、パッケージ&クラウドに変わってゆくでしょう。

となるとITバブル期大量入社組は、企業からすると余計なコストとなります。
なぜか? 給与が高いからです。

何度も言いますが、企業は、生き残りためにリストラを行います。

ある日
「辞めてもらえないか」
となった場合、次があるでしょうか?

IT従事者年齢分布

経済産業省の発表した「IT関連産業におけるIT人材の年齢層別構成比の推移」を見てみましょう。

 

 

 

 

 

経済産業省
IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

あと10年ほどで50代以上のエンジニアが、1/3となってしまいます。

彼らは、仕事があるのでしょうか?

厳しい現実をみてきた経験を話します。

40代エンジニアの現実

自分は、昨年まで、求人のシステムの仕事をしておりました。
求人は、性差別、年齢差別は、禁止事項です。
求人票または、求人サイトの募集要項には、
「はっきりとした年齢、性別の募集を表示しては、いけないのです。」
すると、アパレル募集なのに50代の男性が応募してきたりと
「変な現象が発生します」

IT企業の求人も多くみてきました。

IT企業は、経験者を求めます。
ゼロからプログラムやシステムを教えるより即戦力が手っ取り早いからです。

2年ほど前から40歳を超えたエンジニアの応募が急増してきました。
しかし、雇い主の企業は、40歳という年齢で「お断り」するところが多いです。
よほどの業務知識、経歴がないと 面接の前で切られてしまいます。

慢性的な人手不足なのに「年齢だけで選考から外れる」場合が多いと実感しています。

「若いSEを欲しいんだよね」
「40歳以上のSEは、いらない」
という企業の本音が見え隠れします。

生き残るために

コンピュータエンジニアとして生き残るには

1,今の会社にしがみついてでも辞めない。
2,会社に努めながら、資格、得意分野を身に着ける。
3.独立

この3つしかありません
3の独立は、リスクが伴いますが、成功すれば、死ぬまで仕事できます。
1は、企業に嫌われないように、そして失敗しないようにするしかありません。

しかし、万が一ですよ、企業が解散や他の企業に売却さえてしまった場合、
「厳しい状況」に追い詰められます。

企業の解散は、いろいろな事情もあるので仕方がないとして
事業の売却は、かなり厳しいことになります。
特に役職がある場合、最初にリストラの対象となります。
理由は、給与が高いからです。
外資系の場合は、さらに厳しい状況となるでしょう。

早期退職者ならば、少しは、余計に退職金がもらえるでしょうけど、外資の場合は、そんなことありません。
「明日から来なくて結構」
というのがやり方です。

そんな時が、いつくるかわかりません。
流れが早いIT企業は、大きな企業でも「5年後にあるかどうかわからない」のです。

非情

銀行もそうですが、入社したときに「まさか定年前に辞めるとは」と思わないと思います。
優良企業に入れば「一生安泰」という時代は、とっくに終わっています。

まさか、日本電気が、東芝が、シャープが、こういう状況になるとは、入社したときは、誰も思わなかったはずです。

「企業は、生き残るためには、社員の生活など切り捨てることもあるのです。」
そんなことはない
とお思いのあなた
「大企業になればなるほど 非情である」
ということを覚えておいてください。

自分は、そういう知人を何人も見てきました。

準備 自己アピール編

いつ職を失うかわからない時代となりました。
特に40代以上のエンジニアは、厳しい時代となるでしょう。

コストがかかる「年寄り」は、いらないからです。
そこで、企業で仕事をしながら、自分の武器を用意しておくことが大切です。

AI

AIによく使われるPythonは、現在もっとも求人が多い分野です。
文法は、簡単な方なので覚えておいて損はないでしょう。

C#

Microsoft社のWindows専用言語と思われがちですが、ゲーム、iPhone、Androidのスマートフォンでも使われています。
特にiPhone、Androidは、Xamarin というテクノロジーで共通で開発できるという需用があります。
開発環境ののVisual Studioは、無料で使えるライセンスもあるので勉強しておくには損はないでしょう。

Java

多くの分野で使われるので使えると仕事はありますが、オラクル社が、有料化するということもあり、今後どうなるかわかりません。

データベース

手っ取り早いのが、オラクル認定制度ですが、
しかし、一番必要とされるのが、データベース設計能力です。
これは、場数と理論の勉強が必要です。
必要なのは、「どこどこのシステムでデータベースの設計の経験あり」
ということになるので少しハードルが高いかも知れません。

ウェブ

将来は、特殊な技術は必要なくなるでしょう。
PHPとか、Rubyとか知っておくと、有利かもしれません。

プロジェクトマネージャ

プロジェクトマネージャは、不足しています。
しかし履歴書等でアピールするには、XXXXのプロジェクトで100人を率いていました。
などのような具体的な記載が必要です。

これから、必要になる技術とアピールできるポイントです。

さらに

英語力があれば、もっと有利に運べます。
英語が話せる(使える)コンピュータエンジニアは、海外との連携する仕事が増えてくることを考えると需用は大きいです。



準備 事前登録

自分を有利に売り込むためには、事前に複数のエージェントに登録しておくのもよいと思います。
このブログでも何度か述べましたが、
「これからは、企業は、あなたのことを面倒見てくれません」
「必要だから雇われているのです」
ということを覚えていたほうがよいと思います。

そのためにもエージェントに登録しておいて自分に合っている企業を探しておいて損はありません。
多くのエージェントは、登録無料です。

登録をしておいて、自分の能力を見定めるのも良いかも知れません。
例えば、あなたの情報をみて求人があるかどうか?
求人してくる企業は、年収いくらで自分の値段をつけるのか?

自己分析のためとチャンスを逃さないように準備が必要だと思います。

まとめ

「若いSEは、いるけど」「40歳以上のSEは、いらない」というのは、企業の本音だと思います。
しかし、年齢が40歳を超えていても
「あなたの能力」
「あなたの技量」
「あなたの経験」
を必要としている企業があるはずです。

そのためにも、ひとつでも多く、技量を身に着けておいてください。

成功を祈ります。

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