※本ページはプロモーションが含まれています

日本のIT屋に一言

脳天気なIT技術者大募集

2018年5月8日

NHKの朝6時台のニュースにて

「IT人材が足りない」
「企業が人材の取り合いをしている」
「AIとIoTの技術者大募集」

ニュース内容は、相変わらずのフレーズの連呼が続く
空前のIT技術者不足と言われる時代になってきました。
本当かな?
今回の「日本のIT屋にひとこと」では、
「脳天気なIT技術者大募集」
と題して
「専門外の人を大量に募集する企業」
について考えてみよう。



空前のIT技術者不足

TVのニュースで報道されたときは、「ブームの終焉」と思え
自分は、いつもこう思っています。
仮想通貨もTVで報道されはじめたら、コインチェック問題で下落しました。

もしかしたら、
業界で最後の儲けを出すために一般人に火を着けて自分は儲けて
逃げ切ることを仕組んでいるのでしょうか?

なんて妄想ですよ。妄想

昨今、TVや新聞などで騒がれている「空前のIT技術者不足」報道で
日本の企業は、人材を確保するためになんでもありの方法を模索しています。

特に新卒の募集に力を入れています。
マスコミの報道を見る限り
「未経験でもOK」
「文系でもOK」
「IoTという言葉を知らなくてもOK」
最後には、
「コンピュータなど触ったことなくてもOK」
なんて言い出す始末

TVのニュースなんで多少の誇張があるとしてもやりすぎだろ

ふと気がついた
このような 人材確保大騒動
30年前にもあったような・・・

そうです、バブル期の大量人材募集
と同じような現象です。

バブル期の大量人材募集

今の40歳前後の人が体験してきたITバブル入社組
当時は、ITではないですが、主に商社、銀行、不動産が、大量の新入社員を入社させました。
その結果、どうですか?

大量採用なので40歳を超えてもポストがない。
合理化のため大量リストラ

バブル入社組の悲鳴が聞こえてきそうです。

今回のIT人材大量採用も同じニオイがするのは、気の所為でしょうか?

IoTはともかくAIは、・・・

IT人材不足の多くは、AIのエンジニアです。
IoTもそうですが、こちらは、社内教育でもなんとかなります。
でもAIは、「確立や統計、線形代数などの数学的な知識」がないと太刀打ちできません。
ここ、わかってますか?
人材採用の人

NHKのニュースで文系の大学に出向いて
「僕も文系でしたが、大丈夫です」
と言っていた人材担当の人がいました。
一方、学生は
「IoT? 聞いたことありませんね」

こういう人材担当者と学生を入社させても大丈夫ですか?

自分が、社会人になるとき 1984年(バブルの前の氷河期)でしたが、コンピュータの学校は、数えるぐらいの状況、専門学校もあまりコンピュータを扱っているところはありませんでした。
パソコンも8bit全盛、マニアの世界、キーボードも触ったことのない人がほとんどです。
それならば、文系だろうが、なんだろうが、入社させて勉強させるのはわかります。

しかし、今の時代、そうでは、ないでしょう。

特にAIは、
「AIの呼び出しのプログラムを組める人」
など 少し勉強すればだれでもなれますが、
「AIにどのようにデータを入れて、どのように学習させる」
という、AIの構築に関する部分は、
先に言った「確立や統計、線形代数などの数学的な知識」が絶対に必要です。

とにかく人を集めて社内教育させるなどという世界ではないのです。
基礎知識が絶対的に必要です。

大量入社の成れの果て

会社に入ってから勉強させると言ってもコンピュータエンジニアは、努力と根性であるところまで行きますが、その先は、論理的な考え方、直感的閃きなどの才能がないと年令とともに厳しくなります。

大手のIT企業は、プログラムんどの現場作業をほとんどしないし、主な仕事が、営業サポートと現場監督なので、正直、マニュアルを呼んでおけばなんとかなりますが、現場は、そうは行きません。
常に最新の技術を勉強しないと仕事になりません。

大手IT企業も今までのような「人月商売」では、先が見えています。
こんな状況で大量採用しても何十年後かに行き場を失った社員が増加するだけです。

東京オリンピック後に「ひとあまり」が来るかも知れません。

生き残るには

空前のAIブームです。
AIがあれば、なんでもできるというような雰囲気にしたいとしか思えないマスコミのAI報道

マスコミは、注目されれば儲かる仕組みなので「もちあげるけど」責任はありません。
確か?半年前は、仮想通貨ブームでしたね。
その前は。。。

企業は、ブームに乗っかって大量採用をしたけれど必要がなくなれば、平気で人員削減をします。
そんなものだと思ってください。
40歳ぐらいでいきなり外に放り出されても「腕がなければ」相手にもされません、。

若い内に評価を上げて、自分を売り込んでゆく、今いる環境で自分の目指すことができなければ、我慢して仕事をするのは、ダメです。
失われた時間は戻ってきません。

上を目指して、進むには、積極的に環境を変えて自分の糧になる仕事を探します。
つねに業界に目を光らせ、最新の技術を習得し、勉強を続けてゆく。
止まったらそこまでで終わりです。
会社を利用するような気持ちで仕事をしましょう。
人に頼ってはいけません。

これを継続できる人だけがIT業界で生き残ります。
IT業界で喰ってゆくというのは、そんな世界で戦ってゆくということです。

武器を持つ

ITの世界で生き残るためには、武器が必要です。
・人と違った視点から考える力
・コツコツと継続できる才能
・妥協しない強い精神
・直感力と閃き
そして
・海外のドキュメントを直接理解できる英語力です。
AppleやGoogleのドキュメントは、基本英語です。
日本語になっているのは、一部でしかありません。

これからのIT技術者は、英語が必須です。

ぜひ、きちんとしたカリキュラムで学ぶことをオススメします。

まとめ

時代が変われば、業界も変わります。
「おっさんが何を偉そうに」
と言われるかも知れませんが、まんざら間違っていないと思います。

「人手不足ブーム」で踊らされている企業のみなさんどうか、バブル入社組の残酷物語を再現しないように願います。

スポンサーリンク

独自ドメインがずっと無料!国内シェアNo.1

-日本のIT屋に一言
-

Copyright© IT小僧の時事放談 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.