IT小僧のブラック時事放談

ロシアに屈服したアップルとグーグル 監視されるスマートフォン

2021年10月5日

まんがでわかる ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン

ロシアの総選挙が終わった。
予想以上に野党が議席を確保したわけですが、プーチン率いる与党の勝利には間違いない。

選挙を行なっているという 民主主義風のロシアですが、いやいや 実は、かなり独裁色が強くなっているのも確か

今回のIT小僧のブラック時事放談
ロシアに屈服したアップルとグーグル
と題して、スマートフォンを利用して国民を監視する国が増えてくる。
というお話です。

小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

ロシアで起きていること

今回の最初の主役は、ロシアの政治活動家 アレクセイ・アナトーリエヴィチ・ナワリヌイ(ロシア語: Алексе́й Анато́льевич Нава́льный)である。

である。ざっくりとウィキペディアでみてみよう

アレクセイ・アナトーリエヴィチ・ナワリヌイ(ロシア語: Алексе́й Анато́льевич Нава́льный)
所属政党: 未来のロシア

2009年以降、ロシア連邦政府の汚職問題の追及やウラジーミル・プーチンへの批判などからロシア国内のメディアで注目を集めた。LiveJournal上にブログを開設して情報を発信し、大規模なデモへの参加を呼び掛ける一方で、フォーブス・ロシア誌などに定期的な寄稿も行っている。2011年6月のロイターのインタビューでは「プーチンの政治システムは汚職によって非常に弱体化しており、ロシアでも5年以内に『アラブの春』のような反政府デモ・抗議活動が起こり得る」と述べている。

2014年に「反汚職・リベラル・親欧米」などを掲げる「進歩党」(ロシア語: Партия Прогресса)を結党し、党首を務める。この党はロシア当局から政党としての認可を受けており、政党法にのっとり、合法的に組織を整備していたが、2021年4月29日に解散を発表した

2020年8月20日、ナワリヌイは旅客機内で毒物によるものと見られる体調不良に陥り、同年9月7日に回復するまで意識不明の重体となっていた。

2020年8月20日、ナワリヌイが西シベリアのトムスクから旅客機でモスクワに向かう途中で体調不良に陥ったため、旅客機はオムスクに緊急着陸し、ナワリヌイはオムスク市第1臨床救急病院(ロシア語: Городская клиническая больница скорой медицинской помощи №1)に収容された。旅客機内で彼の健康状態は突然急激に悪化しており、ビデオの映像には、客室乗務員が彼に走り寄る様子や、同時に彼が痛みに苦しんで叫び声を上げる様子が捉えられている。

ロシアの連邦刑務所局は2020年12月28日、ナワリヌイに対しロシアへの帰国とモスクワにある当局事務所への出頭を命令、帰国しない場合は収監すると警告した。また、翌月12日にはナワリヌイが執行猶予の条件を破ったとして、ロシア当局が裁判所に同氏の収監許可を要求した

拘束後、モスクワを含めた各地で解放を求めるデモが行われて警察らと衝突。1月25日には全土で2500人以上が[77]、1月31日には5000人以上が当局により拘束された。矯正当局はナワリヌイが執行猶予の条件に違反したとして2年6月の実刑を求め、2月1日、検察はこの要請を支持すると発表した。

ウィキペディア

独裁政治とも言われるプーチンに対して反旗を翻した政治活動家である。

そのナワリヌイ氏に対して プーチン政権は、ナワリヌイを暗殺(失敗)、暗殺(失敗?後遺症残る)そして投獄しました。
また、デモに対して暴力で排除するなど力で弾圧してきました。

そして、選挙となったわけですが、ナワリヌイ氏中心の政党を応援する「Smart Voting」アプリをAppStore,GooglePlayから削除することを強制しました。

「従わないときは、ロシアで二度と商売をできなくしてやる」
どこかの暴力組織でよく使われている手口が使われていた。

とここまでは、先日記事にしたので読んでみてください。

ロシア下院選許下で反体制派の投票支援アプリをGoogleとAppleがこっそり削除

ロシア下院選挙の大勢が決まろうとしている。 え? 社会主義の国でしょ 中国みたいに1党独裁じゃないの? いいえ ロシアは、議員を選出するのにちゃんと投票するんですよ でも いろいろなことやっていそうだ ...

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さらにアプリだけではなく
YouTubeでは、ナワリヌイ陣営が野党の有力候補者の名前を列挙した動画を削除

また、iOS15の新機能「iCloud Private Relay」も当然禁止である。
Telegramはナワリヌイが提供していた選挙サーヴィスへのアクセスを遮断している。

本題はここからです。

武装した男たち

アプリの強制削除のために武装した男たちが事務所に乗り込む

プーチンは今年7月、ロシア市場で事業を展開している外国のテック企業に対し、ロシア国内にオフィスを開設するよう義務づける法律に署名した。これはロシアの国家安全保障法が遵守されることを確実にするための措置だとロシア政府は説明するだろうが、実際には脅すべき相手をロシア国内に確保することが目的である。

まだすべてのプラットフォームがオフィスを構えたわけではないものの(Twitterはまだ抵抗している)、アップルとグーグルはオフィスを開設した。このためアップルとグーグルが検閲の要求に応じようとしなかったとき、クレムリンは武装した男たちをモスクワのグーグルのオフィスに送り込んで、何時間も居座らせた。

また、ロシア議会はナワリヌイのアプリに関する分科会にグーグルとアップルのオフィスの代表者を召喚し、両社を非難して脅迫した。ロシア政府はグーグルの特定の社員を名指しし、グーグルがアプリを削除しない場合はその社員を起訴すると述べたと報じられており、アップルに対しても同様のことが起きた可能性が高い。

WIRED 2021年9月29日

ロシアで商売がしたかったら事務所を開設しろということで 事務所が人質と同じような事になっているようです。

グーグル、アップル、そしてユーチューブをはじめとする企業は、クレムリンの脅迫相手となる社員を現地に駐在させることのコストとリスクについて、もっと真剣に考える必要がある。ロシアのオフィスを閉鎖すれば、ロシア政府は各社のウェブサイトに対して(4月にTwitterに実施したように)ロシア国内からのアクセスを制限するといった技術的措置をとるかもしれない。

WIRED 2021年9月29日

結局、最後は、暴力による脅しということで決着しようとしている。

政府推奨アプリのプリインストールを義務化

政府推奨アプリのプリインストールを義務化される社会

ロシアで販売される新品のiPhoneをはじめとするiOSデヴァイスに、4月以降はセットアップの際に新たな手順がひとつ加わることになる。使用言語やSiriを有効にするかどうかといった質問と共に、ロシアで開発されたさまざまなアプリをインストールするよう促す画面が表示されるようになるのだ。

WIRED 2021年9月29日

これは、2019年にロシアで法律が制定されて ロシアで販売されるすべてのコンピューター、スマートフォン、スマートテレビに政府が指定したアプリを導入せよ

というもので 明らかにすべてのデバイスを中央政府が監視するためのもである。

これは、iPhoneも例外ではなく、初期設定でロシア政府のアプリをインストールするように促されます。
アップルでさえロシア政府の意向を断れなかったということからすると「指定したことをやらないと商売させない=iPhoneを売らせない」ということが予想できます。

しかし、あれほど 強固に個人情報を守っときたアップルもこうして例外を認めてしまった以上、他国でも同じように要求してくる可能性が高くなったと言えるでしょう。
一方。Android OSは、各ベンダーでカスタマイズして販売できるので Appleのように強制する必要もないでしょう。

ロシア以外の国々

今回、アップルが、ロシアからの要求に妥協を許したことを受けて 今後、他の国でもiPhoneなどに対して強制的にアプリの導入などを要求してくる可能性があります。

事実、中国では、AppStoreに対して、都合の悪い(失礼 その国に不適切な)アプリに対して削除命令が発せられています。
中国では、GooglePlayが、ないため 自国のStoreでアプリのインストールが行われるわけですが、推測ですが、いろいろと監視するアプリが入っている可能性があります。

中国国内のサービスは、すべて中国国内のサーバーに保管しなければならないし、そのデータを必要とあれば当局?が閲覧できるようにいしなければならないという法律があります。
そのため、アップルは、iCloud(中国ユーザー)の鍵を事実上中国政府に渡しています。

そうしなければ iPhoneをこの国で販売できなくなる可能性もあるし、そもそも 工場が中国国内にあるため、人実にとられているようなものです。

まとめ

通信を行い、アプリを組み込むことも簡単、位置情報も取得でき、カメラとマイクもついている。
しかも、これがなければ社会生活で不便になるスマートフォン

為政者(いせいしゃ)にとって国民の監視にこれほど都合の良いデバイスはないだろう。

今回は、ロシアの話をしましたが、あなたの持っているそのスマートフォン
もしかしたら、誰かが監視していないとは、誰にもわからない。

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