※本ページはプロモーションが含まれています

日本のIT屋に一言

AIやロボットが人間から仕事を奪うのか? それとも仕事を守るのか?

2018年3月17日


AIが、このまま発展すると人間の仕事がなくなるという話が、SFではなく現実の世界で起ころうとしています。
正確に言うと「起こるかも知れない」

ゴシップ好きのテクニカルライター達が書く
「機械・人工知能・AIが奪う、なくなる職業・仕事」

などという、ろくに検証もしない記事がネット上に流れています。
スキャンダラスな記事を書くと記事が高く売れるのでゴシップ記事は、消えることはありません。
記事の影響を受けてAIやロボットを導入することでコスト削減ができると「喜んでいるのは」
「よくわかっていない経営者」

「株価しか興味のない投資家」
と思いますが、これから社会に出てゆく人が真に受けてしまわないか心配です。

今回の
「日本のIT屋にひとこと」
では、
「AIやロボットが人間から仕事を奪うのか? それとも仕事を守るのか?」
について ある企業を例にとって考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけわかりやすく解説することを目指してブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

仕事を奪うという発想

機械が奪う職業ランキング(米国)の上位15位を抜粋。
小売店販売員
会計士
一番事務員
セールスマン
一般秘書
飲食カウンター接客係
商店レジ打ち係や切符販売員
箱詰め積み降ろしなどの作業員
帳簿係などの金融取引記録保全員
大型トラック・ローリー車の運転手
コールセンター案内係
乗用車・タクシー・バンの運転手
中央官庁職員など上級公務員
調理人(料理人の下で働く人)
ビル管理人
引用:ダイヤモンドオンライン
http://diamond.jp/articles/-/76895?page=2

このようなランキング記事がビジネス書を中心に溢れています。

では、これらの仕事がすべてAIにとって変わられるのか?
と言ったら、そんなことはないと思っています。

例えば、小売店販売員
AIを搭載したロボットが接客するかというと
確かに話題にはなります。

米国で無人店舗がオープンしました。
Amazon GOの1号店がアメリカ・シアトルにオープンしました。
これが、便利なのかどうか?は置いておいて
接客に価値を見出す人がいる限り、小売店販売員が消えることはないでしょう。
基本、対人対応が必要なサービス業も消えることはないと思います。

必要以上に煽ることはないと思いますが、人材をコストとしか考えない経営者には、わからないと思います。

従業員を失業から救った「協働する機械」の話

サンフランシスコの対岸に位置する、カルフォルニア州リッチモンドを拠点とする塗装会社
プロフェッショナル・フィニッシング社の話です。

ある日、経営者は、ロボットの導入を決めました。
このロボットは、塗装ロボットでした。

ある従業員は
「ロボットが来たら教えてくれ。辞めるから」
樹分の仕事が、「ロボット」に置き換わると察したことからの発言であった。

経営者のドーン・ホワイト氏は、
「どうか辛抱してほしい。何が起こるか様子を見てほしい。会社に協力してくれればみんなの仕事は守られる」
と話した。

導入されたロボットは、ヤスリがけや塗装を行い。
従業員は、組み立てなど複雑なタスクを担当するようになった。

もし、ロボットを導入しなかったらプロフェッショナル・フィニッシング社は、従業員どころか会社の存続も厳しかったという状況でした。

人件費の安い海外の業者と戦うためには、ロボットの導入が必要だったのです。
ロボットの導入で生産性が4倍になったため結果的に従業員の仕事が守られたわけです。
「ロボットの登場で不安になりました。解雇につながると思ったので」
と塗装工のエリック・マガロンは言う。
彼は現在、ロボットのオペレーターを務めており、塗装が十分かどうかなどを確認する役目を担っている。
「でも、ロボットと一緒に働き始めてみたら、それがだんだん普通になってきました。一緒に働くのに慣れたんです」
抜粋:WIRED

確かに今までと同じ仕事をするわけでは、ないのですが、従業員を失業から救ったのは、「協働するロボット」ということになります。

プロフェッショナル・フィニッシング社の従業員は、ヤスリがけや塗装から開放されて身体の負担が軽くなりました。
そのかわり、ロボットの面倒を見る仕事が生まれました。

協働

AI,ロボットと人が共に働く

ロボットや人工知能(AI)が人間の隣で働くようになれば、互いに協力し、分業していたときよりずっと、質の高い製品を生産するようになります」
マイケル・チョイ氏

自動化することによって、仕事の内容が変わるかも知れませんが、仕事がなくなることは、ないと思います。
小売業もサービス業もオペレータもすべてAIができるか?
といえば、「現在のところ」不可能です。
仮にこれらの仕事が置き換えられても、また別の仕事が生まれることでしょう。

その新しい仕事に対応できなければ、仕事を失うことになります。


人を生かせない企業

「人が足りない」と言っている割に 銀行、IT系を中心に早期退職者やリストラを実行しています。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が今後10年程度で過去最大となる1万人規模の人員削減を検討

メガバンク3行合わせて3万人以上の人員削減を検討

簡単に言えば
これは、合併とシステムの改変により今まで人が携わってきた仕事をコンピュータがやってしまうため人が要らなくなった。
AIが導入されたら「もっと人員削減」です。
他人事ではないです。
これだけの人員がいるわけですから
「他の事業でも起こせそうなんですが」
できないのでしょうか?

しかし、銀行は、さすがですね。時代の先取りです。
でもリストラされた人は、大変だろうな。
他業種だと銀行のような高給は、望めそうにないですから。


変化する仕事

仕事は、つねに変わるものです。

コンピュータエンジニアの自分も30年ほど前は、コーディングシートと呼ばれる紙にプログラムを書いてからキーボードに向かっていました。
仕様書も手書きで書いていました。
「テンプレート定規」って今のエンジニアは、わからないでしょう。

コンピュータ言語もCOBOL/ALGOL からはじまって
⇒[その間いろいろあって]
⇒C#/Java/Swiftなどを中心に使っています。

コンピュータ本体も劇的に変化しました。
OS/ネットワークや環境もまったく違います。

AIやロボットは、まだ導入されていませんが、コンピュータ業界は、変化が激しい仕事です。
変化に追いつけない人は、脱落します。

現在もコンピュータ関連で仕事ができている自分は、幸運かも知れませんが、柔軟に流れに乗ってきたのがよかったのかも知れません。

しかし、AIが自分でシステムを組み始めたとしたら
いまの形式のIT業界は、終了です。
それが、

明日なのか?
来週なのか?
10年後なのか?

わかりませんが、今のままのIT業界は、確実に消滅します。

Appleは、クラウド事業がないためiPhoneが売れなくなったら消滅
残るのは、クラウド企業とAIスペシャリストだけが生き残ります。
となると
Amazonn,Microsoft,GoogleのBig3しか生き残れなさそうな感じです。

財政赤字解消

AIが本格的に稼働したとき、人は特に事務仕事から開放されることでしょう。
お役所のようなルーティンワークな仕事は、AIの得意分野です。
お役所にAIをバンバン導入してルーティンワークしかできない人を削減しましょう。

銀行で1万人削減できるなら、

国家公務員が約64万人、地方公務員が約275万として20%をAIが仕事をするとしたら

国家公務員が約12万人以上削減
地方公務員が約54万以上削減

ほら、財政赤字 かなり削減できそうですね。

まてよ!
日本のAIがいまいち発展しないのは、お役所の仕事がなくなるから???
発展させたくない・・・のか?

穿った見方は、止めておきましょうか

まとめ

IT関連の経営者の皆様
今は、IT業界で人手不足とか言っていますが、AIが自分でシステムを組み始めた瞬間、業界は崩壊します。

そのとき、どうやって収益を上げればよいのか?
今のうちから準備しておいたほうがよいかも知れません。

産業革命、エネルギー革命
これまで、ビジネスにおける革命と呼ばれることが何度も発生しています。
そのたびに失業する人も出ましたが、人は、なんとかやってきています。

新しい技術が生まれることで新しい仕事が生まれます。

どんな仕事も常に変化してゆきます。
一生同じ仕事を続けることはできません。
柔軟に変化してゆくことこそ生き残る唯一の方法だと考えています。

スポンサーリンク

独自ドメインがずっと無料!国内シェアNo.1

-日本のIT屋に一言
-

Copyright© IT小僧の時事放談 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.