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IT小僧の時事放談

アップル社 中国にiCloudのセンター建設中 その額なんと「10億ドル」

2019年5月31日

FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実

米国 vs 中国の貿易交渉は、いつになったら終わるのでしょうか?

毎日コロコロと変わる「ドナルド・トランプ大統領のTwitter」を真に受けて株を売買している人は、ジェットコースターのような株の上げ下げで大変だと思います。

現在、米長期国債(10年)の利回りが下がっています。
3年国債と10年国債の利回りが逆転する逆イールド現象が発生中
これは、長期不況というサインの表れとも言われています。

こんな中
「iPhoneを中国に売るためとはいえ、10億ドルを投じてデータセンターを建設中」
大丈夫か? アップル!

今回のIT小僧の時事放談は、
アップル社 中国にiCloudのセンター建設中 その額なんと「10億ドル」
と題して、iPhoneを売るためといえ巨額なデータセンター(iCloud)を建築しています。

小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただければ幸いです。

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アップルの中国データセンター、建設進む

AFPニュースに掲載されています。

【5月29日 Xinhua News】「すべてはうまく進んでいる。地元政府は一貫してこのプロジェクトを支持しており、とても良い協力関係にある」。中国貴州省(Guizhou)で開催中の2019中国国際ビッグデータ産業博覧会で、米アップル(Apple)のバイス・プレジデント兼大中華圏マネージング・ディレクターのイザベル・ゲ・マヘ氏はこのように述べ、同社にとって中国初のデータセンターの進捗(しんちょく)状況を説明した。

アップルは2017年、貴州に10億ドル(1ドル=約110円)を投じ、iCloud中国(貴安)データセンターを建設すると発表した。同時に、雲上貴州大数据産業発展有限公司を中国内地でアップルのクラウドサービスを運営する唯一の協力パートナーとすることを決めた。今年3月1日に着工してから、データセンターの建設は着々と進み、現在はメイン施設「データビル」の建設中だ。

10億ドル(日本円で100億円以上)をかけて中国貴州にアップル製品専用とも言えるデータセンター(iCloud)を建築しています。

中国から撤退が続く

昨年あたりから、日本の工場は、中国から撤退を進めています。

世界中の製造業各社 中国から撤退開始で東南アジアに熱視線

グローバリゼーションによって中国は「世界の工場」に変貌した。先進国が労働集約的・ローテク産業を中国に移転し始めてから 20年近く経つが、米中貿易戦争が始まり、中国を離れて東南アジアやオーストラリアに新たな機会を求める企業が確実に増えている。中国はこのまま「世界の工場」としての競争力を失っていくのだろうか。

https://www.visiontimesjp.com/?p=1848

中国で製品をつくるのは、労働力のコストと言っていいでしょう。
コストが安いから中国だったのですが、そのコストが上がってきているので中国から撤退をはじめています。

かつて日本も中国と同じように「安い」という理由で主に米国の工場となっていた時期がありました。
やがてコストが上昇、より安い労働力を目指して中国へと生産拠点が移っていったのです。

さらにこんなリスクもあるのです。

中国からの撤退リスク

中国は許認可の国で、当局の許認可がなければ外資系企業は清算できない。
会社がなくなると税収や雇用が減り自分の失点につながるため、当局はOKを容易に出さない。

例えばこんなことがありました。

2015年11月
カルビーは杭州市に設立した合弁会社の持ち分を合弁パートナーに譲渡
カルビーの持ち分は51%だったが、譲渡価格は1元(約19円)

ほぼタダ同然の価格で合弁会社を持っていかれてしまいました。
もちろん技術なども譲渡です。

NHKのクローズアップ現代でも特集されました。
撤退ができない… 中国進出・日系企業の苦悩
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3255/1.html

中国からの事業撤退については、非常に面倒でリスクがあります。
進出は、簡単で退却は、面倒
ということで興味のある方は、リンク先に書かれているので読んでみてください。
https://www.frontier-mgmt.com/pdf/frontier_eyes/vol03/FrontierEYES_vol03_p18-p19.pdf

というように中国からの撤退、そして撤退することにリスクが高い。

そこに、このタイミングで滲出すているアップル社のリスクは、かなり高い。

個人情報の鍵を渡したアップル社

アップル社は、2018年3月にクラウドの鍵を中国に渡してしまいました

アップルは3月2日、中国のiCloudストレージを地元企業に移行した。iCloudデータの暗号化キーを初めて、米国ではなく中国にホスティングしたのだ。

アップル、再び中国に屈する──iCloudのデータを中国企業に渡した「罪」と「打算」
https://wired.jp/2018/03/20/apple-icloud-china-data-privacy/

これに関しては、昨年、ブログに書いたのですが、
個人情報保護を商売の宣伝に利用しているのに中国にiPhoneを販売するために、政府に事実上iCloudのマスターキーを渡してしまいました。

中国のiCloudは、政府がいつでも中身を見ることができる。
ということで中国人の個人情報などないも等しいということです。

Apple CEOのFacebook口撃 ちょいまてよ お前が言うか!

Facebookの株が下り続けてます。 ...

言っていることとやっていることが違うじゃないか?

まぁ、iPhoneが中国で販売できないと「売上げの20%は中国市場」とも言われていて、この市場は、絶対に死守しなければならない状態です。

もっとも中国での個人情報は、ほぼ政府が握っているのでアップルを責めても仕方がないのですが、

少なくてもFacebookやGoogleを公的な場所で徹底的に非難すべきではない。

とIT小僧は、言いたい。

中国のデータセンター

「すべてはうまく進んでいる。地元政府は一貫してこのプロジェクトを支持しており、とても良い協力関係にある」
https://www.afpbb.com/articles/-/3222922

中国貴州省(Guizhou)で開催中の2019中国国際ビッグデータ産業博覧会で、米アップル(Apple)のバイス・プレジデント兼大中華圏マネージング・ディレクターのイザベル・ゲ・マヘ氏がコメント

「データセンターは中国初の再生可能エネルギーを100%利用するとなっていて」
非常に好ましい

また

アップルは2018年、貴州省、四川省(Sichuan)、青海省(Qinghai)などの就学前の子どもに対する教育と職業教育のデジタル化プロジェクトにあてるために、中国発展研究基金会に2500万元(1元=約16円)を寄付した。「アップルはデジタル革新の能力を通じ、大勢の子どもと若者に教育を受ける機会を提供することで、彼らが独自のイノベーション能力を獲得することを支援したい」

https://www.afpbb.com/articles/-/3222922

しかし、時期が悪い。
データセンターだから、米国は問題にしないと思うけど、米国 vs 中国の今後の展開次第で米国がどのような手段にでるかわからない。

ビジネスはビジネス

と言っても、ビジネスは、政治の世界とは別でいろいろな話が出ています。

Huaweiの創業者で最高経営責任者(CEO)の任正非(じん せいひ)氏は、Bloomberg TVのインタビューに出演し、米中間の貿易戦争の結果、中国政府がAppleへ報復に出た場合は真っ先に反対する、と述べました。
https://iphone-mania.jp/news-248622/

リップサービスかも知れませんが、ビジネス社会は、複雑で奥が深い。
政治の世界でも握手しながら背中に銃を隠し持っているようなものだし、もっともアップル社が中国の工場を引き上げたら、大量に職を失う人が出るわけですから、中国政府もそこは、やらないでしょう。

まとめ

アップル社は、中国に肩入れしているような感じですが、やり過ぎると後に引けないリスクもある。

と言っても
iPhoneが売れなければ困るアップルとしては、中国に従うしかないのでしょう。
問題は、肝心の中国市場でiPhoneの売上が下がること

日本もかつての「iPhone帝国」ではなくなってきました。
低価格で十分に使えるスマートフォンが登場しているので、今までのように
「黙っていても買い替えしてくれる」
というわけにも行かなくなっています。

中国市場は、今後、ますます厳しくなるでしょう。
米国 vs 中国の貿易問題が解決しなければ、iPhoneの売れ行きもどうなるかわからないのでこちらのほうが、リスクが高そうです。

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