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IT小僧の時事放談

半導体の開発事業に100億円は、残念な結果しか残らない


2018年度予算案、第4次産業革命実現へ AI・IoT・CI推進

景気の良い話が飛んでいますが、正直 AIについての研究は諦めほうがよいです。
特に「AI 半導体の開発事業に100億円」とかありますが。こんな予算で何ができる?

米国のベンチャー企業へのAI投資額
2017年、9月までで 76億ドル(約8600億円)

桁が違っています。
どうせ100億円に関してもお役所天下り業者の中抜きで実際に研究に使われるのは、たかが知れています。
政府の予算ではなく「ベンチャーキャピタル」の土壌がないこの国では、絶望的な状況です。

こんなんでIT先進国、笑うしかありません。

なぜって?

今回の「IT小僧の時事放談」は、
「半導体の開発事業に100億円は、残念な結果しか残らない」
と題して「なぜ日本がITで立ち会遅れているのか」
について考えてみよう。
今回も小難しいことをなるべく簡単にして記事にします。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

すぐに結果が求められる国民性

国家予算も1年単位で組まれるように会社の予算も1年単位で見直し
つまり1年で結果が出なければ予算打ち切り、プロジェクト終了

いままで何度もこのようなプロジェクトをみてきました。
すぐに結果を求める国民気質が、影響しているのでしょうか?

今は、AIブームとかで「意味を理解していない人たち」が持ち上げています。仮想通貨と同類の取り上げ方です。
有機液晶だって、AIだって 日本は、最初期から研究して取り掛かっていた人たちがいました。
でも、短期で結果が出ないため打ち切り、又は、縮小でモタモタしている間に一気に置いてけぼりです。

2007年当時、日本の携帯電話は、世界最先端だった。

携帯電話では、10年以上前に今のスマートフォン技術は、すべて実現されていました。

  • 音楽再生
  • 汎用的なアプリケーション
  • PCと同等のブラウザー
  • 高性能なカメラ
  • 電子マネー

2007年3月には、au design projectとして
世界初の26万色有機ELディスプレイ搭載(MEDIA SKIN)

どうです、今のスマートフォンと変わりないでしょう。

ところが、ここで止まってしまいました。
米国では、この日本の携帯電話を研究し「スマートフォンの発明」で世界をひっくり返しました。
置いて行かれたのは、NOKIAとBlackBerryと日本の携帯電話でした。

理由は簡単です。
「ブーム大好き」
そして
「世界の情勢をみていない」
だからです。

ブーム大好き

人は、XXXブームって大好きです。
オリンピックの女子カーリングは、選手と関係者の努力で銅メダルを取りました。
「感動をありがとう」なんて気持ちの悪い言葉を出しながら、ワイドショーなどで取り上げるのは、
「もぐもぐタイム」で何を食べていたとか
彼女達は、どんな人なのか?
そしてマスコミは、カーリングの競技には、注目しないでしょう。
そして、また 忘れ去られるわけです。

ワールドカップで大活躍したラグビーは、五郎丸選手の「ポーズ」でマスコミが騒いで、肝心のラクビー競技に目を向けませんでした。
ほら・ もうラクビーなんて話題にもなりませんよね
あれって2015年ですよ
来年、日本で「ラグビーワールドカップ」があるなんて知っている人少ないと思います。

こうしてブームに乗っかるのは好きですが、熱が冷めると一気に何もなくなるのが特徴です。
幸いなことに、若い世代は、こうしたマスコミが一方的に垂れ流すのをまともに信じていない世代なのでいろいろと変わってゆくことになるでしょう。

ただ問題なのは、マスコミの誘導に乗ってしまう世代の人口が一番多いことです。

無能な経営者

スマートフォンのアイデアを持っていたり注目していた日本人は、多くいたはずです。
しかし、そのアイデアに着目した経営者は、孫正義だけでした。
だから、iPhoneを独占して売り出すことができたのです。

その他、多くの経営者は、
「ボタンのないものは、使いづらいし流行らない」
「Suikaが搭載されていないので売れない」
「おもちゃみたいなものが売れるわけがない」
と思っていたでしょう。
ジョブズのiPhoneと言うデバイスの意味を理解していた経営者は、孫正義だけでした。
そのころ、日本の経営者は、「iモード」をを世界に売り出そうとして何兆円も無駄にしました。そんな経営がまかりとおっていました。

日本人と諸外国との携帯電話の使い方をよく調べもせずに投資を決めた人たちは、いまごろ何を思っているのでしょうか?
今更、こんなことはじめても遅いです。

iPhoneに勢いがあると後追いする企業

AndroidがまだOSとして未成熟な状態なのに無理やりガラ携と同じ機能を乗せて自滅する日本製スマートフォンの数々
発売して、半日で販売停止をするスマートフォンにOKを出した経営陣

こんな経営陣が、日本の企業の最先端だったとは、無能さをさらけ出しています。

さらに、大企業と呼ばれる老舗の企業も

検査結果をごまかしたり
会計をごまかしたり
セクハラで辞任する社長だったり

さんざんインチキをやっていたことがばれてしまいました。

職人だとかメイドインジャパンで持て囃されていた時代は終わりを迎えようとしています。

SoftBank投資先

彼は、日本になんか目を向けていません。
SoftBankで得た資金で海外投資をしています。

  • スナップディール(Snapdeal)
  • ワンウェブ(OneWeb)
  • ソーファイ(SoFi)
  • ウィーワーク(WeWork)
  • ARM
  • オラ(Ola)
  • ペイティーエム(Paytm)
  • エヌビディア(NVIDIA)
  • ガーダントヘルス(Guardant Health)
  • OSIソフト(OSIsoft)
  • インプロバブル(Improbable)
  • ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)
  • サイバーリーズン(Cybereason)
  • ブレイン・コープ(Brain Corp)
  • プレンティ(Plenty)
  • ナウト(Nauto)
  • グラブ(Grab)
  • キャベッジ(Kabbage)

これらの企業を記憶しておきましょう。
失敗もあるでしょうけど大きく成長する会社もあるはずです。

冒頭の「AI半導体の開発事業に100億円」とありますが、
現在のAI、半導体の最先端を行っているこの2社には、足元どころかレベルが違いすぎます。
ARM
エヌビディア(NVIDIA)

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「AI半導体の開発事業に100億円」は、予算ぶんどり企業の懐に入ってなにも残らないと思います。

エンジニアの実態

ざっくり、日本のIT人材の平均年収は、

約600万円

対して米国では、

約1200万円

これだけで勝負ありです。

それは、なぜか?
くだらない横並び制度のためです。

大きな会社の場合、エンジニアも総合職も入社時には、給与の差がありません。
更に言うと研究職も総合職と差がありません。
年功序列がなくなってきたと言ってもまだまだ存在しているこの国の横並び主義
どんなにスキルがある人間でも役職がつかないと給与が上がらない。
という くだらないシステムがあります。

画期的な発明を考案してもその場限りの「金一封」しかも10万円程度
そんなんで満足する限り、画期的なものは出てきません。

特にITエンジニアは、SIと呼ばれるITの世界独特のシステムで
お客様のからのお金を中間マージンでピンはね、現場は、安い賃金で働かせる。
多重下請けで さらに中間マージンをかすめ取る。
現場のエンジニアは、精神と肉体を削って仕事をしても安い賃金で働かされる。

どうです。
こんなんでIT先進国を目指すなんて恥ずかしくても言えません。

海外を目指そう

これからITエンジニアを目指すなら

「英語力」
「AI技術者を目指すなら海外に出る。」
「世界的なIT企業を目指す。」
「外資企業で仕事をする。」

特に英語は、必須です。
これができなければ、ITの道を進むべきではありません。
そして
海外に出て勝負しないと高収入は、期待できません。

と思っています。

どうしても国内

国内でどうしてもITの仕事をしたいというならば、まずSierに入社してはダメです。
キャリアとしてもったいないです。

ならば、何人かで起業をしたり
スタートアップ起業に参加する。
ことがよいかと思います。

AI技術者は、今は、高収入が得られますが、ブームが終わったら一気にギャラが減ります。
AI技術者と言ってもきちんと統計学とか勉強している人がどれだけいるんでしょうか?
APIを使えますは、AI技術者ではありません。
間違いないように

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まとめ

30年以上IT業界で仕事をしてきて最近、ふと思い返すことがあります。
「あの時、友人の誘いで、カナダに渡っていれば・・・」
いろいろと感じることがあります。

プログラマーが、IT奴隷とか言われているのがすごく悲しいです。
無からシステムを組み上げる作業がどれだけしんどいか、やったことがないとわかりません、
プログラムやシステムをつくったことがない人のほうが、給与がいいはずがあってはならないのです。

こうなってしまったことは、自分たちの世代にも責任があると思っています。

だからこそ、これからこの業界に来る人には、成功してほしいと切に願っています。

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