先日、自宅の風呂場で転倒しました。
床で滑ってしまい、何の抵抗もできず見事な転び方でした。
幸い、かすり傷と腰を強打して数日痛みがありましたが大事にいたりませんでした。
しかし、肉体的な痛みより
「そんなところで転倒した自分」
にショックを受けました。
老いは、確実にやってくる。
そうです、肉体的老いを実感したのです。
今回の「日本のIT屋にひとこと」は、
「ITエンジニアでメシを食うためにはどうすればよいのか? 老エンジニアからの助言」
と題してブログにまとめました。
「現在ITエンジニアとして仕事をしている皆様」
「これからITエンジニアとしてプロを目指す皆様」
何かのヒントやきっかけになれば幸いです。
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目次
資格は、履歴書の資格欄の空白を埋めるだけ
「Oracleの資格を持っているから」
「情報処理の資格を持っているから」
なんて
「何の役にもたちません」
IT業界の資格は、医者や弁護士、会計士などと違って
その資格持っていなくても仕事をできるのです。
「転職に有利だろう」と思って取得した情報処理の資格は、履歴書の資格欄の空白を埋めるぐらいのもので、重要視されていません。
「ないよりは、合ったほうがいい」
という感じです。
そもそも「Oracleの資格」を持っていても企業がOracleを使っていなければ何の役にも立たないのです。
情報処理の資格など特殊法人の資金源かも知れません。
「少し言い過ぎか・・・」反省です。
そんな役に立たない資格よりも
TOEIC 900点以上です。
英検1級です
の方が、企業からは、100倍評価されます。
プログラム言語より開発環境
自分は、SwiftでiPhoneのプログラムが書けます。
自分は、JavaでAndroidのプログラムが書けます。
まぁ、経験は、大事ですが、それしか出来ないと後々困ります。
それより
自分は、iPhoneとAndroidのアプリをつくることができます。
という方が説得力があります。
Javaは、ご存知のようにオラクル社が有料化にします。
無料として提供されるものもありますが、Androidの開発環境は、別のものに移ってゆくことでしょう。
すでにGoogleは、Kotlin(コトリン)をAndroidの主力開発言語にしています。
2017年5月17日に行われた Google I/O で、Kotlin(コトリン)をAndroidアプリの開発言語としてサポートすると公式に発表
また、最近では、iPhoneとAndroidのクロスプラットフォーム開発が普及していて、例えば、以下の2つは、有力な開発環境として使われています。
・Xamarin(Microsoft)
・Unity(Unity)主にゲーム関連
これからは、クロスプラットフォーム開発が中心になると思います。
となると言語より「クロスプラットフォーム」などの開発環境経験が重要になってきます。
サーバーセットアップ技術者
20年ほど前、サーバー(Windows,UNIX,Linux他)を購入するともれなく「サーバーセットアップ技術者」が派遣されてきてサーバーをセットアップしていました。
もちろん、有料です。
我々、ベンダーがセットアップできなくないですが、それをすると
「保証できませんよ」
などという「脅し?」でお客様(企業)は、当たり前のようにおカネを払っていました。
正直に言おう
「そんなのちょっと経験あれば、誰でもできる作業」
です。
なぜって?サーバーセットアップ技術者は、マニュアルを見ながら作業しているわけですから・・・
現在、クラウド全盛の時代です。
AWSやGoogle Cloudならば、ちょっと知識があって英語さえわかれば、企業の社内SEでも構築できるぐらい簡単な作業となりました。
サーバー技術者は、クラウドの専門家として生きてゆくことをオススメします。
特にAWSは、英語がわからないと厳しい状況なのでAWSの専門家ならば、いくらでも仕事がありそうです。
専門知識の重要さ
重要視されるのは、「開発環境」や「AWSの専門家」だったりするわけですが、まITベンダーで評価がわかれる場合があります。
ゲーム会社だったら開発環境ありきの採用になるし
業務系の会社だったらAWSの専門家やOracleの経験者が、評価される場合が多く、
デザイナーでしたら、もちろん過去の作品が判定基準となるでしょう。
業務知識は、特定の分野に限って重要視される場合が多く
金融(証券、銀行他)
財務
不動産
これらの業務知識があれば、システムアドバイザーとかコンサルタントの仕事ができます。
また、ライバルが極端に少ない分野は、仕事が途切れないでしょう
例えば、専用チップの開発、ハードウェア組込、機械制御など専門知識と経験が必要な分野は有望です。
設計になると、優秀なデータベースの設計者は、本当に少ないのでスペシャリストとして優遇されるでしょう。
その他のシステム設計者は、この先、仕事は減ってゆくこととなるでしょう。
プロジェクトマネージャーも専門知識がなければ、やがて仕事はなくなります。
プログラム言語は?
プログラム言語は。さほど重要ではありません。
なぜかというと、次々と新しい言語が登場してくるからです。
例えば、Android開発の主力言語Kotlin(コトリン)などは、全員がスタートラインのようなもので、今使えこなせたら需要があります。
しかし、いつその言語が廃れるかも知れないので、プログラム言語のスペシャリストは、オススメしません。
例外として、COBOLに関しては、旧システムからの移行処理のため、知っておくと有利ですが、若い人は、やる必要はありません。
そんな過去の遺産は、お年寄りに任せましょう。
わかる人もいると思いますが、プログラム言語は、基本概念さえわかれば、なんとでもなります。
英語を話せる人は、スペイン語も習得しやすい
ということと一緒です。
5つのメシのタネ
特定の環境やプログラム言語より、以下の5つのどれか一つでも押さえておきましょう。
1.業務知識(特に金融)
2.データベース
3.機械制御
4.クラウド
5.英語力
これらの知識と経験があれば
ITエンジニアでメシを食うことに困らないと思っています。
最近流行りの、AIは、きちんとした知識をもっていないと「使いもの」になりません。
「Python(パイソン)が、書けます。」
とドヤっても
「Python(パイソン)は、ちょっと勉強すれば、誰でも使える言語」なので特別評価されません。
AIのエンジニアになるためには、きちんと大学等で基礎から勉強してください。
そして、自分の価値を高める最大の武器は、「英語」です。
英語使いで給与アップ
せっかく習得したプログラム言語ですが、1年後にその言語が使われているか?なんて保証はどこにもありません。
Javaのように「カネとるぞ」となって縮小するするかも知れません。
プロジェクトによっては、別の環境や言語を使わなければならない場合もあります。
ある程度、経験のあるエンジニアなら言語や環境が変わろうともさほど問題もなく使いこなせると思うので柔軟に対処できるでしょう。
そんな、いつ変わるか、いつ縮小するか、変化の多いIT業界で変わらない強みを発揮できる言語があります。
そう 英語です。
英語使いのエンジニアならば、英語力必須の企業、そして英語必須のプロジェクトに参加でき、英語力で給与に差が付く企業も多いのです。
さらに給与が比較的高い外資系IT企業の転職も可能となり、大きなキャリアアップのチャンスをつかめるでしょう。
英語を学習するのは年齢は関係ないけど! 若いほうがいい
もう30歳過ぎているから 今から英語は・・・
「努力しない10代より、努力する50代」
の人が英語を習得する可能性は、高いです。
そう、みなさんは、英語どころか、複数のプログラム言語を使ってますよね。
ならば、脳に論理的思考回路が形成されているので大丈夫!
英語を習得して1000万を超えるエンジニアになるぞ!
米国で最先端のIT業界で働くぞ!
とモチベーションがあれば、すぐにでも英語の勉強を開始してください。
仕事をしながらなら、通信教育でも可能です。
最短で学習するのは、専門の教育を受けてきちんとしたビジネス英語を学びましょう。
始めるのは、急いだほうがいいでしょう。
思い立ったらすぐ行動開始です。
まとめ
年齢を重ねるに連れて、プログラミング能力は、確実に落ちます。
脳も歳をとるのでここは、仕方がありません。
もの忘れも激しくなり、視力も老眼となります。
それでも、なお、仕事が続けられるのは、会社で自分しかできない知識と能力があるからです。
そして、大事なのは、長年の経験からの勘です。
※持論ですが、勘の悪い人は、エンジニアとして成功しません。
同じ会社でずっと過ごすのもいいですが、いろいろな環境の経験がエンジニアとして財産になることは確実です。
ステップアップするために環境を変えることは、決して悪いことではありません。
エンジニアは、自己のスキルでおカネをもらっていることを忘れないください。