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IT小僧の時事放談

大手SIerで貴重な時間を無駄にするな 海外や外資企業で腕を磨け 【老エンジニアからの手紙】

2019年6月27日

システムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?

「鉄は熱いうちに打て」
何百年にわたって語りつがれてきた格言は一理ありです。

今回の日本のIT屋にひとことでは、
【老エンジニアからの手紙】大手SIerで貴重な時間を無駄にするな 海外や外資企業で腕を磨け
と題して
コンピューター業界が大きく変わろうとする時代、SIerなどプロジェクトマネジメント中心の業界で時間を無駄に過ごさないように
というお話です。

最後まで気楽に読んでいただけたら幸いです。

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SIerで過ごす無駄な時間

SIer(システムインテグレーター)

簡単に言えば、
顧客(企業)の受託開発を中心としたIT企業で顧客の受注元企業、別名、御用聞きとも言えるでしょう。

メーカー系
日立、富士通、NEC、東芝、IBMなど、会社名に入っている

ユーザー系

野村総合研究所、日鉄ソリューションズ、NTTコムウェアなど

独立系

TIS、富士ソフト、大塚商会、トランスコスモスなど親会社を持たない

などに分類されます。

仕事の殆どが、マネージメント、実際に作業をするのは、下請け企業や個人契約となります。

プロジェクトのスケジュール、予算、人員などをマネージメントするわけでプログラムなどは、作らないところが多く
大手企業の場合、給与水準が高いのもあって、就活生や親からは、好評な場合が多い。

「うちの子は、NTTなんとか・・・に就職したんですよ」
こんな親は、今どきいないと思いますが、企業名に日本の有名企業名が入っていることもあって大変受けが良い。

しかし、最近は、富士通、NEC、東芝と「45歳以上リストラ」が、行われていて当ブログでも取り上げました。

マネージメントを中心に仕事をしてきて 45歳でリストラされたら

「IT業界では、仕事はない」

と思って下さい。

なぜなら、マネージメントでは、メシが食えないからです。
その年齢までやってこられたのは、会社のネームバリューあってこそで、本人の能力ではないところが大きいのです。

日本電気(NEC)グループ 社員を約3000人削減 45歳以上の人は用済みなのか? | NEC ジョブ型導入を目指し事業体制を改革

「人手不足の大合唱」をしている政治家や企業は、より「安い労働力」をもとめて海外から人を入れようとしています。
一方、企業は、コストのかかる45歳以上の人材を「早期退職者」という名目で会社から追い出しています。

正直、国内のIT企業の多くは、今後、淘汰される可能性があります。
企業は、クラウド系パッケージを使うのが日常となり、これまでのような数千万円の外部発注は消えます。

銀行でさえ、パッケージを使う時代です。
おそらく「みずほ銀行」の4000万円のシステム構築が最後の大物となるでしょう。

現在のところ、まだ案件は、あります。
SI屋さんもしばらくは、食えるでしょう

しかし、この秋に予定されている消費税増税、2020年のオリンピック後 大きな不況が来ることは間違いありません。
すでに輸入が減り続けています。

年金問題で人々はおカネを使わない時代へと突入するでしょう。
おカネを使わなければ、景気は悪化します。

そしてもっとも景気に左右されやすいのが、IT企業なのです。

IT案件は、景気の悪化で最初に切られ、景気回復の最後に復活する。生き残る道は?

景気は、回復しているので ...

社内SE

現在、企業の多くは、システムの内製化を推し進めています。
そのため、社内SEを募集し、ヘッドハンティングも行われています。

ITサービスを迅速に展開するには、SI企業に丸投げするとコストがかかり、スピードが遅いことを企業は気が付いたのです。
その社内SEは、システムの設計や構築ができないと

「話にならん」

クラウド、データベース、AI、IoTのノウハウを持っている人は、有利な条件で採用されています。

そんな状況で

「45歳、マネージメントをやってきました」

では、通じないと思ってください。

これは、IT小僧が、数年前、人材事業をサポートしていたので企業からの声から実感したことです。


海外を目指せ

SIer(システムインテグレーター)の企業でで高給をもらうのもいいでしょう。
しかし、SIerという「人月」「労働集約型」「請負」「下請けまとめ役」などの仕事は減ってゆくことは確実です。

企業は、コスト最優先で「自社オリジナルなシステム」は、今後、確実に減ります。
そのために(不況)を見越して 45歳以上のリストらを実施、スリム化して生き残ろうとしているわけです。

IT業界でメシを食うためには、米国企業を目指したほうが有利です。

海外に渡るという選択肢もあります。

米国のIT企業で仕事をするということは、これ以上の経験と知識を得られるところはないでしょう。
Google、Apple、Amazon、Microsoftなど世界のIT企業をリードしている企業だけではなく、専門分野に長けた企業もたくさん存在します。

また、金融系のビジネスに関わることも大きなアドバンテージとなるでしょう。
金融系は、世界でも最先端のIT技術を取り入れています。

国内の外資系のIT企業もいろいろな経験を積むことができると思いますのでそちらを狙うのもありだと思います。

しかし、海外や外資系企業では、言葉の問題があります。
最低限、ビジネス英語はマスターして下さい。

英語の話せないエンジニアは淘汰される

外資系企業や海外で仕事をするということは、完全なアウェイです。

味方は、自分だけ、頼るのは、特別な技能と経験だけです。

そんな中で築き上げた「技術」と「人脈」は、あなたの宝となるでしょう。
海外での人脈は、次の仕事に繋がります。

LinkedInというビジネス専門のSNSが、米国で重要視されているのは、ビジネスの人脈が大事だということを示しています。

そのためにも英語は、最低限できないとトップクラスのエンジニアとして仕事はできません。

「エンジニアとしての技術と英語力」
これからのIT業界では、必須となるでしょう。

海外の話ばかりしてきましたが、国内ではどうでしょうか?
ベンチャー企業と言っても下請けばかりの会社では、話になりません。

AIのビジネス展開を積極的に行っている企業
IoTなどのセンサー系企業
金融系のIT系企業(と言っても旧来の請負型企業は消滅します)

などが有望でしょう。

そして、AIの知識や経験があればより高いギャラを生み出します。

まとめ

英語力
海外、外資
AI関連

これからは、終身雇用などなくなることが前提で年金などもあてにならないので

「大手SI企業もいつ消滅するか わかりません」
すでに、45歳のリストラが当たり前にように実行されています。

これからは、企業は面倒見てくれません。

自分の能力で仕事をしておカネをもらうしかないのです。

幸い、ITエンジニアは、まだまだ 食える仕事なので今のうちに経験と人脈を増やすのです。
SI屋さんで時間を無駄に過ごすべきではありません。

若く能力のある人は、

大手SI企業で安定を得ることはできますが、その代わりに失う時間は、もったいない。
一生懸命会社に尽くして45歳で捨てられるより

いろいろなことに挑戦をしてほしい。

そして

専門知識と経験と人脈を増やすことで

「ぜひ(ITの世界で)成り上がり」

を目指して下さい。

そのための第一歩として「英語は必須」です。

あとがき

IT小僧は、そろそろ引退が近づいてきた老コンピューターエンジニアです。
幸いなことに未だに現役で企業向けのシステム設計やC#、Java、Kotlin、Swiftや多くのデータベースでサーバー&クライアントのプログラムを書いて生業としています。

約35年間、数多くのコンピューター業界の人々や企業と接してきました。

そこで得た教訓をこれからのIT業界に生きてゆく人に
【老エンジニアからの手紙】と題して
これまでの経験で得てきた「いろいろなこと」を残すべく不定期ですが連載を開始します。

「若い時代にこれをやっておけばよかった」

とか

「今だったらこんなことができないか?」

とか

「こうしておけばよかった」

など老エンジニアからアドバイスができたらと考えています。

現在、ある企業で何十年も放ったらかしにしてあった社内システムの調査と再構築を行っております。
おそらく、この仕事が現役最後となるでしょう。

不定期ながら続けられるまで連載いたします。
よろしくお願い申し上げます。

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