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IT小僧の時事放談

デジタル ウェルビーイングなんだろう? 日本では、まだ流行ってないけど少しだけ先取りします。 Digital Wellbeing

2019年3月16日

我が家にやってきたPixel3の設定メニューに Digital Wellbeing という項目があります。
この項目を開くと以下のようにスマートフォンの行動パターンが表示されています。

「そう言えば 昨年のGoogle I/OでDigital Wellbeingというワードが聞こえてきたな」

今回のIT小僧の時事放談は、
デジタル ウェルビーイングなんだろう? 日本では、まだ流行ってないけど少しだけ先取りします。
と題して、「スマートフォンときちんと向き合う生活を考えよう」というお話です。

小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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ウェルビーイング(Wellbeing)

辞書を引いてみよう
ウエルビーイングの用語解説

  1. 幸福。安寧。
  2. 身体的・精神的・社会的に良好な状態。
    特に、社会福祉が充実し、満足できる生活状態にあることをいう。
    補足:Well-beingはWHOの健康の定義の中核をなす概念

なるほど、ここで言うのはおそらく
「身体的・精神的・社会的に良好な状態」のことだろう。

つまり、健康に過ごそうということ
ここにデジタル(Digital)という言葉が付いているのだから
「デジタル社会の中で健康に過ごそう 運動」
というのでしょうか?
もう少し掘り下げてみます。

米国での話

米国では、スマホ中毒のような状況でスマートフォンをいじる時間が長くなり
健康を害する人が出ている。
ということが話題になっているようです。

1995年、ニューヨーク市在住の精神科医イヴァン・ゴールドバーグは、当時の精神科医用の人気掲示板「PsyCom.net」で「インターネット依存症(internet addiction disorder)」という新しい疾患について説明
WIREDより引用
https://wired.jp/2019/03/14/tech-addiction-debate-all-wrong/

やはり、インターネット依存症からやってきているらしい。

「スクリーンタイム」[編註:デヴァイスを見て過ごした時間のこと]の副作用に対する社会的不安が、この数年で最高潮に達しているのだ。
WIREDより引用
https://wired.jp/2019/03/14/tech-addiction-debate-all-wrong/

なるほど、スマートフォンやタブレットなどを見ている時間が長くなり、心と身体に問題が生じている。
ということですね。

日本での話

日本の通勤風景をみれば、米国人もびっくりするよ!
IT小僧も満員電車で通勤していますが、7割近い人が「スマートフォン」を凝視しています。

電車内だけじゃなく、階段を降りているときも画面を見続けたり、クルマを運転しているのにスマートフォンを見ていて事故ったり、公共バスの運転手もスマートフォンに気を取られて事故ったというニュースもありました。

自転車に乗りながらスマートフォンに気を取られ、お年寄りを死亡させた女子高校生もニュースになっていました。

これって、立派なスマートフォン依存症でしょう。

IT小僧は、電車の中は、radikoやPodcast、音楽を聴いているのであまりスマートフォンを見ないな
「うそうそ! 帰りの電車でNetflixみているくせに・・・」
やや反省
でも歩きスマホは、やってませんよ
これは、本当です。

医学的に証明されていない

日本でも米国でも「歩き、運転スマホ」はNGだけど、依存症のような話もでていないし、米国でも専門家からこんな話が出ています。

われわれとデヴァイスの関係が明らかに有害であることを示す確固たる証拠は、ほとんどない。臨床的な意味でわれわれがデヴァイス中毒に陥っていることを示す証拠であれば、なおさらだ。
「この1年間、テクノロジーの利用とスクリーンタイムに関しては、一貫して否定的な話が聞こえていました。これは事実というよりは恐怖からくるものでしょう」と、カリフォルニア大学アーヴァイン校の心理学者キャンディス・オジャーズは語る。
WIREDより引用
https://wired.jp/2019/03/14/tech-addiction-debate-all-wrong/

医学的に臨床結果がないのだから、関連性は、ないだろう
という見解
「なるほど一理ある」
歩きスマホやクルマ、自転車の場合、スマートフォンに気を取られて事故になるということで
スマートフォンを見続けて健康を害したこととは、意味合いが違う。

ところが、2018年、意外なところから
Digital Wellbeingの話が飛び出してきた。

FacebookとApple

Facebook

2018年1月にFacebookの最高経営責任者(CEO)であるマーク・ザッカーバーグが、「Facebookを正す」ことを1年の目標に掲げ
Facebookで過ごす時間を「Time Well Spent(有意義な時間)」にすると明言した。
「それって、情報漏えい問題で叩かれた マーク・ザッカーバーグが、別の話題ですり替えようとしたんじゃないの」

うんうん! そうだよ きっと・・・

と思ったら、もうひとつ出てきた。

Apple

ザッカーバーグのコメントの数日後、アップルの大株主たちは。同社に対して、

「製品が子どもに与える影響を調査し、親が子どものスクリーンタイムを管理するためのより優れたツールを与えるよう要請」

今度は、Appleの株主からの直談判かい!
彼らの背後には、こんな人が登場
Googleの元デザイン倫理担当者であるトリスタン・ハリスは。「ユーザーの頭を乗っ取る」ためにつくられたデバイスやアプリ、アルゴリズムに無意識のうちに身をゆだねる時間を批判、そうした時間と対峙する「Time Well Spent(有意義な時間)」という言葉を発していた。

ザッカーバーグもAppleの株主もこの「Time Well Spent(有意義な時間)」を持ち出したらしい。

風向き

米国内で「スクリーンタイム」「Time Well Spent(有意義な時間)」という言葉が取り上げられ話題になると
デジタルの大手企業は、素早い反応をみせる。
最初に動いたのは、Google
Digital Wellbeingの支援をGoogle I/Oで発表
Android 9に機能を搭載 同年、発表された自社のPixel3に早速搭載

そうなるとAppleも続く
ユーザーがiOSデヴァイスで過ごした時間を把握・管理できる機能を発表した。

「先にGoogleで発表されたが、うちが一番や! どや」という発表だった。

Facebook、Instagramも、ユーザーがアプリ内で過ごした時間を追跡、制限を設けられるようにする機能をリリース
こうして、米国のIT企業は、Digital Wellbeingまつりとなったわけです。

米国議会

ついに米国議会でもこの問題が取り上げられた。
しかし、予想と違う答えが帰ってきた。

2018年5月、米連邦議会は米国立衛生研究所(NIH)に対して、テクノロジー依存の可能性やスクリーンタイムの子どもへの影響について、科学面から言及すべきことは何かと尋ねた。NIHのフランシス・コリンズ所長の回答を簡単にまとめれば、「大きく肩をすくめた」ということになる。
調査が限定的な状況では結論など出ないとコリンズは書いている。テクノロジー依存? テクノロジー依存の定義ですら科学者たちの意見は割れているのだ。測定方法に総意と呼べるものがないことなど、言うまでもない。
中略
調査が限定的な状況では結論など出ないとコリンズは書いている。テクノロジー依存? テクノロジー依存の定義ですら科学者たちの意見は割れているのだ。測定方法に総意と呼べるものがないことなど、言うまでもない。
WIREDより引用
https://wired.jp/2019/03/14/tech-addiction-debate-all-wrong/

再び、臨床結果がないのだから、関連性は、ないし、意見が割れている。

飛びつくマスコミ

『ワシントン・ポスト』紙は、「研究によると、ティーンエイジャーの幸せの秘訣はスクリーンタイムを減らすこと」と伝え、『USAトゥデイ』紙は、「スクリーンタイムはティーンエイジャーのうつ病と自殺念慮を増大させると、研究が示唆している」と報じている。
WIREDより引用
https://wired.jp/2019/03/14/tech-addiction-debate-all-wrong/

 

12月、米国のテレビ番組「60 Minutes」は、NIHが実施中の「Adolescent Brain Cognitive Development(ABCD)」という研究の中間結果を伝えた。ABCDは、さまざまなものが子どもの発達に与える影響を追った大規模な長期調査で、調査項目のなかにはテクノロジー利用の習慣も含まれている。
WIREDより引用
https://wired.jp/2019/03/14/tech-addiction-debate-all-wrong/

ところが、これと逆な意見が出てきた

カリフォルニア大学アーヴァイン校のオジャーズは、自身が所属する研究室で、テクノロジーが青少年の身体的・情緒的・認知的発達に与える影響を研究している。彼はスクリーンタイムから得られるであろうメリットを解き明かすのに一役買った。

「パニックに陥った多くの人は、『この携帯電話やデヴァイスが、うつ病や不安の原因になるんだ』と思うでしょう。しかし子どもと話してみると、彼らの多くがインターネットで社会的支援や症状に関する情報を探していることがわかります。さらに彼らは、オフラインのときよりもオンラインのときのほうが気分がいいと申告しています。子どもたちは、気分を上げるためにオンラインになるのです」
WIREDより引用
https://wired.jp/2019/03/14/tech-addiction-debate-all-wrong/

米国の凄いところは、こういう意見が真っ向からぶつかることです。
日本のマスコミは、全部同じ方向を向いています。

何事もほどほどに

子供にやブレットやスマートフォンにを与えると夢中になるのは、あたりまえ。

IT小僧も子供時代や10代の頃は、
「テレビ小僧」
だったり
「ラジオ小僧」
だったり
「パソコン小僧」
だったりしていたわけで、さほど驚くことはない。

あまりディスプレイばかり見ていると気持ち悪くなるのは、誰でもおなじこと
そんなこと言ったら
仕事で一日ディスプレイと戦っている IT小僧は、精神と身体に異常を来していても不思議ではない。

もっとも、仕事がおわったらなるべくコンピューターには近づかないように心がけてはいるのだが・・・

子供だけではなく大人も
「やりすぎは、身体に毒」ということが、IT小僧の結論です。

まとめ

Digital Wellbeingに関しては、まだ論争中で結論は先になりそうです。
といっても、スマートフォンには、機能が搭載されているものは、Pixel 3とEssentialぐらいです。
日本で話題になるのにもう少し時間がかかりそうです。

2018年のGoogle I/Oで詳細な説明がされています。


1:10経過したあたりから説明がされています。

Digital Wellbeingが、ONにしていた場合
IT小僧のPixel3は、23:00にこんな画面になってしまいます。

こんな画面じゃ、寝るしかないですね。

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