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IT小僧の時事放談

iPhone XS/XS Max/XRの価格設定が絶妙だと思う理由

2018年9月26日

Apple iPhone 8 64GB Red 4.7インチ 国内版SIMフリー 白ロム MRRY2J/A

iPhone XS/XS Max/XRのうち XS/XS Maxの2機種が発売になりました。
予想通りYouTuberの開封動画、レポートが始まった週末でした。

それらの開封動画を見ていた人は、わかると思いますが、キーワードは
デカイ
カメラがすごい
そして、値段が高い

ほぼそれだけです。
なんの目新しいものはありません。

今回のIT小僧の時事放談では、
iPhone XS/XS Max/XRの価格設定が絶妙だと思う理由
と題してApple社の絶妙な価格設定について推測しました、

小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。

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最後まで読んでいただけたら幸いです。

iPhoneでは、話題にならない

新しいiPhone XS/XS Maxが、販売を開始しました。
昨年までのマスコミの取り上げ方もトーンダウン、恒例のの列並びも不発

マスコミの論調は、
「値段が高い」
「スマートフォンにそんなに高いおカネは払えない」

そりゃ、ごもっとも ブログやネットでいくら
「こんな凄い性能を持っているから高くて当たり前」
と言ってもテレビを見ている人たちにとって

10万円以上のスマートフォンより、スーパーでのサンマの値段とか、野菜の値段とかのほうが気になります。

だってそんな凄いiPhoneで何をするの?

ごもっともな話です。

メール、ブラウジング、YouTube、LINE,Instagram、Facebook、Twitter
あとは、pokemonnGoや簡単なゲームぐらいだと思います。

それらぐらいなら、数万円のHuawei P20 lightで十分なのです。
そこに気が付き始めた人達が、格安SIMに移っています。

褒めるものがない

iPhone XS/XS Max/XRのうち XS/XS Maxの2機種が発売になりました。
予想通りYouTuberの開封動画、レポートが始まった週末でした。

それらをみていて、
「ああ ネタなくて苦しんでいるなぁ」
とぼんやりみていました。

iPhone ダブルレンズ搭載!
iPhone Suica搭載!
iPhone 顔認証凄い!

と毎年、話題を創ってきたiPhoneですが、今年は
iPhone デカイ!
iPhone 値段高い!

ぐらいなものでした。
苦しいネタ探しでほとんどの人は、

「カメラめっちゃ凄い!」

とカメラネタを延々とやっておりました。
だって、それぐらいしか 取り上げることはないのです。

CPUが何倍になったとか?
AnTuTuの数値がどうとか?
そんなのマニアしか説得力がありません。

いくらカメラが凄くても高機能コンパクトカメラにかないません。

Huawei P20 lightとSONYのカメラを買っても
iPhone XSでお釣りがきます。

写真好きだったらSONYのカメラのほうが十倍楽しめます。

しかし、iPhoneの凄さは、ここではないのです。

絶妙な値段のXR

拍手がなく「どよめいた」値段発表

新iPhoneの発表のプレゼンが、いつもと違う違和感がありました。
何を言っても盛大な拍手を送るゲストさん
なのに

新型iPhoneの値段が発表されたとき
拍手がなかった・・・

iPhone XSの価格をiPhone Xの初期価格である999ドルから100ドル程度下げると考えていた人が多かったからです。

昨年は、64GBモデルで
iPhone X 999ドル
iPhone 8 699ドル

今年は、64GBモデルで
iPhone XS 999ドル
iPhone XR 749ドル

昨年の廉価版であるiPhone 8よりXRは、50ドルの値上げをしました。
これでは、液晶が違うだけのXSは、売れないだろう
とみんな思ったはずです。

誰もが、XRを買いそうですよね。
なにせ液晶が違うだけで中身は、最新のXSと同じですから。

そうなんです。
今回のAppleの狙いは、XRが、本命のです。

旧モデルの値段とXR

今回は、旧モデルの値下げを発表しました。

iPhone XRは、昨年のiPhone 8 Plusの5.5インチより大きい6.1インチ
ここに注目です。

iPhone 8
iPhone 8 Plus
と比べて下さい。

iPhone XRは、
iPhone 8より 300ドル高価iPhone XSと同じ性能で
iPhone 8 Plusより大きな画面でiPhone 8より
たった50ドル高いだけ

どうですかiPhone 8を買うなら、50ドル足してiPhone XRを選びませんか?

iPhone 8 Plusより大きな画面にしたiPhone XR絶妙なお手頃価格を演出しているのです。

iPhone 8 Plus(5.5インチ)より大きな6.1インチの液晶でiPhone XRが登場してきた理由おわかりだと思います。

相場の世界で「見せ板」というものがあります。
実際の相場より少し高め(低め)で指値を入れておいて値段をつりあげる(下げる)手法ですが
iPhone XSとiPhone 8は、まさに「見せ板」で本命は、iPhone XRなのです。

おそらく、有機ELを搭載したiPhone XSよりこれまでの液晶のiPhone XRのほうが利益率が高いはずです。

Appleの巧みな戦略は、本当に凄い

販売時期の絶妙さ

iPhone XS/XS Maxの発売日が、2018年9月21日
iPhone XSの発売日が、2018年10月26日

iPhone XS/XS Maxのマスコミの取り上げ方を見て下さい。
デカイ
そして高い

凄いけど 高くて手が出ない

と話題があってからの

iPhone XR発売

お金持ちは、iPhone XS/XS Maxを購入するでしょうが、Appleが本当に売りたいのは、利益率の高い XRを売りたいはず。
高価なiPhone XSと同じ性能が、150ドル安く手に入るのですから。
みなさん購入されるでしょう。

昨年、スタートで売れなかった Xが、ジワジワと売れ始めたように、指紋認証を無くした違和感は減ったはず。
そう睨んで、指紋液晶をなくしました。

ならば、XRへの買い替え需要は、大きいはず。

昨年のiPhone Xは、Appleの試金石だったのです。
本当の回収は、iPhone XRで行う
もし、この2年にわたる計画を予想していたとしたら凄いぞApple

旧機種のiOS 12対応

iPhone 5s以降のiPhoneに対して最新 OSのiOS 12の配布を開始しました。

Appleは、iPhone SEを見捨てなかった。

やっぱりiPhoneすげ~

まぁ、そりゃそうでしょう、将来買い替え確実なユーザーをここでAndroidに乗り換えさせるわけがない。

ハードからソフトウェアまで一括で面倒見ているAppleにとって
iOSの最新を配布するだけで

将来の顧客を囲い込みできるなら安いものです。

旧機種は、どんなに頑張っても数年で買い替えタイミングがやってくるのです。

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まとめ

iPhone XRのディスプレイが、なぜiPhone 8 Plusより大きいのか?
という疑問から今回の推測をしてみました。

これは、私個人の推測ですから当たるかどうかわかりませんし、勝手な思い込みかも知れません。

もし、これまでの推測が当たっているとしたら

ティム・クックCEOは、新しいテクノロジーの驚きはないけれど
経営戦略家として世界トップクラスだとあらためて思いました。

Apple、そしてiPhoneおそるべし

次回は、なぜ PlusではなくMaxというダサい名前になったかを考えてみようと思っています。

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