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IT小僧の時事放談

蜂蜜で紛争をなくそう ヘブンリーオーガニックス社の挑戦

2018年3月23日


20年ほど前にトルコ共和国に行ったときのことです。
トルコ料理は、世界でもトップクラスのおいしい料理と言われています。
実際に旅行で食べた料理は、どれも

まじで、美味しかった

露天で食べたいろいろなものもホテルの朝食ですら半端ない美味さ!

こりゃ 太るわ・・・

ホテルの朝食で「蜂蜜」が置いてありました。
普段、まったく食べないと言っていいほどの蜂蜜
試しにパンに載せて食べてみたら。

あああ 幸せ!

というぐらい感動しました。
「蜂蜜ってこんなに美味いものなんだ」
と実感した記憶があります。

今回の
「IT小僧の時事放談」
では、
「蜂蜜で紛争をなくそう ヘブンリーオーガニックス社の挑戦」
と題して
「蜂蜜で世界の紛争をなくそうとしている親子」
について考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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汚染されている蜂蜜

2012年から2016年の間に世界中から採取された75%の蜂蜜がネオニコチノイドに汚染されているというデータがあります。
http://science.sciencemag.org/content/358/6359/38

ネオニコチノイドというのは、かなりヤバそうなものです。

現在、農薬として世界100カ国以上で販売されている。これまで使用されてきた有機リン系殺虫剤に比べ、人体への安全性が高く、また植物体への浸透移行性があり残効が長い利点があり、殺虫剤の散布回数を減らせるため、現在では世界各国において最も主流の殺虫剤となっている。一方で、ミツバチなどの減少の原因の一つであると指摘する声もある。
Wikipediaより抜粋

欧州では、規制の方向に向かっていますが、日本は、まだ使われています。

75%の蜂蜜がネオニコチノイドに汚染されているというのは、衝撃的なデータですね。

食料から紛争をなくせるか?

ヘブンリーオーガニックス社のアミット・フーダ氏は、
「食料から紛争をなくすことができないか?」
考えました。

「食べ物は世界に大きな影響を与えます。争うふたつのコミュニティーに平和をもたらしたり、雇用を生んだり、人間の栄養になるものを生産したりできるのです。しかし、われわれは食品産業を、不当利益を得るヴェンチャーへと変え、機能させなくしてしまったのです。もう長いこと機能不全に陥っています」
WIREDより抜粋

アミット氏の出身は、インドです。
彼の少年期の1980年代のインドでは、極左武装組織の反乱で混乱状態でした。
出身のパンジャーブ地方は、肥沃な大地のため農業が発達し混乱に巻き込まれませんでした。

「食が豊かであれば紛争は起きない」
という発想から生まれたのが、
「食べ物によって紛争地帯に変革を起こす」
という発想からヘブンリーオーガニックス社を立ち上げます。

アミット氏の父親であるイシュワー博士は、インド・ネパール・チベットの国境地帯の紛争地域で蜂蜜の採取で収入を得ることで経済的に立て直す運動をはじめました。

最初は、なかなか理解されなかったようですが、少しずつ信用を得ることに成功しビジネスとして成立

「最初の買い取りは、1つの家族につき何キログラムまで、といった制限を設けました。そしてハチの巣を破壊しないなどのモラルを教えながら、それを守って長く取引してくれた人からの買取量を増やし、もっとお金を稼げるようにしたのです」
イシュワー博士

蜂の巣の採取方法も「取りすぎない」「絶滅させない」ことを教えます。

ヘブンリーオーガニックス社の創業当時から参加しているクヴァーシン・パンデア氏は、毎月20万ルピー(約33万円)稼げるようになりました。

「村の人たちは、この仕事を疑問視していました。ヘブンリーオーガニックスの仕事も、それを経営している人たちのことも、完全に信用できなかったのです。しかし、わたしが豊かになり、家や食べ物を手にしているのを見て、彼らも参加したいと思い始めたようです」
クヴァーシン・パンデア氏

ヘブンリーオーガニックス社は、彼らから買い取った蜂蜜を健康志向の高級食材として販売しています。

紛争地帯には寄付金より仕事を

世界銀行によると、和平交渉のみによって紛争を解消した地域の40パーセントは、10年以内に再び紛争状態に戻ってしまうという。
アミットいわく、これは雇用創出のための施策が十分にとられていないからだ。

「地域に平和をもたらす唯一の手段は、長期的な経済をつくることだと信じていますし、実際にその様子も目にしてきました。経済なしでは平和はつくりだせません。紛争地帯の人々に必要なのは、寄付金ではなく仕事なのです」
WIREDから抜粋

これは、先進国とよばれるところでも同様です。
雇用の問題が解決できないと政情不安になり、国が安定しなくなります。
お隣の国でも若者の雇用が問題になり、不満のはけ口を政府が利用しているという話もあります。

ヘブンリーオーガニックス社

ヘブンリーオーガニックス社は、父親である農学者のイシュワー・シン・フーダ博士と共に2005年に作られた
主にオーガニックな蜂蜜を販売する米国の会社です。
https://heavenlyorganics.com/

http://www.heavenlyorganics.jp/
日本語のページもありました。

同社の製品は、米国、英国、日本、カナダの4カ国の5,000店以上で売られています。

ヘブンリーオーガニックス 100%オーガニックRAW 340g[生 はちみつ ハニー 非加熱 有機 JAS]

価格:2,149円
(2018/7/24 07:44時点)
感想(3件)

ヘブンリーオーガニック 蜂蜜は、日本でも買うことができます。

まとめ

好き好んで戦争に参加するやつなどいないと信じます。
貧困から紛争に参加するということが多いと言われています。

貧困の解決こそ紛争の解決の一つの手段である。

アミットとイシュワー博士は、インドだけではなく、アフガニスタンやスーダンといった紛争地域にも注目しています。

・アフガニスタンでは、アヘン農家をアーモンド農家に変える。
・スーダンでは、国の南部でとれるアカシアハニーを産業に
というアイデアが出ているそうです。

現在、ヘブンリーオーガニックスはインドの紛争地帯に住む650以上の家と仕事をしているという。
2018年には、この数字は1,000にまで伸びる予定です。

参照:WIRED
https://wired.jp/2018/03/11/heavenly-organics/

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