数年前までは、2年ごとに買い換える人が多かったスマートフォンですが、最近は買い換え期間が3年以上の人が多くなってきました。
スマートフォンの性能(特にミドルクラス)も上昇し、3年前の端末でも十分使用することが出来ます。
その理由として「スマートフォンの価格上昇」により簡単に買い換えする状況ではなくなりつつあります。
そこで 今回のIT小僧の時事放談は、
テレビ化したスマートフォン IT小僧のスマホ購入指南
と題して、スマートフォンがテレビ化? するというお話です。
スマートフォン購入の参考になれば幸いです。
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目次
買い換えサイクル
スマホの買い替え周期は平均39.1か月、買い替えるきっかけ1位は?
DIME調べ 2022.08.16
https://dime.jp/genre/1446314/
スマートフォンの買い換えサイクルが伸びています。
総務省が値引き額の上限(2万円まで)を決める前は、携帯ショップで2年ごとにiPhoneを買い換えていた人多いと思います。
携帯ショップも顧客獲得と維持のため スマートフォンを大幅に値引きをして2年ごとに機種変することを進めていました。
しかし、その携帯ショップは、経営問題(多くは、キャリアの締め付け)で店舗を閉める傾向にあります。
キャリアは、家電量販店とホームセンター、スーパーマーケットなどに販売網を広げ、従来の携帯ショップには、重いノルマを課せているようです。
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価格高騰
スマートフォンの価格が上昇しています。
iPhone 14 Pro Max
現金販売価格/支払総額:170,360円
Galaxy S23 Ultra
新規契約 ¥253,440
Xperia 1 V
機種変更 ¥210,240
スマートフォンの値段が15万円以上というのは、考え方もありますが
正直 頭おかしい
ノートパソコンのミドル~ハイスペックモデルも購入できます。
20万円近いスマートフォンをポケットに入れて持ち歩くなんて想像しても怖い
それこそ 厳重にカバーをして 丁寧にやさしく壊れ物でも扱うようになんて
そもそも 馬鹿らしい
スマートフォンは、ただのデジタルな道具です。
道具は、使いこなしてこそ価値がある。
20万円を超えるスマートフォンを使いこなせますか?
それとも ブランドとして(他人にマウントを取る)所有しているのでしょうか?
スマホってカジュアルに使う道具
スマホってもっとカジュアルに使う道具だと思うのです。
もし自分が、20万円越えるスマホを持っていたとしたら机の上にポンと無造作に投げ置くことなどできません。
ビロードの布地にやさしく 置くことになるでしょう。
ハイスペックなスマートフォンは、ごく希なお金持ちの人ならば さておき
普通のサラリーマンが持つような代物ではなくなりました。
オーバースペック コスパ最悪
ゲームでバリバリ使用する人、スマホのカメラに徹底的にこだわる人 または、それを生業にしている人ならば
投資効果として価値があると思いますが、それ以外の人にとってハイスペックスマートフォンは、コスパ悪いと言わざるを得ません。
カメラにしても、狭く薄い空間に無理矢理ユニットをぶち込んでいるわけですから、AIの補正が必須となりわけで写真というより塗り絵に近い状態になる場合があります。
目に見えない暗いところを軽く撮影できるなど(便利かも知れませんが)それは、カメラではなくAIによる作成物と呼んでいいでしょう。
しかし、SNSなどにアップする場合など実物より綺麗に撮影できるのことは正解です。
だから、動画が綺麗に撮影できることをアピールしたiPhoneの戦略は大成功したわけです。
スマートフォンのカメラ
スマートフォンのカメラは、どれだけ頑張っても カメラ専用機には勝てないのが現実です。
専用カメラに追いつくためには、AIなどでソフトウェアを使ってで写真を加工するしかkないわけで 今のところボケ味にしてもソフトウェア処理に頼っています。
でも それって 写真ではなく デジタルアートに近くなりつつあります。
SNSなどで映える写真ならば 間違いではなく その方が正解でしょう。
でも写真という話で言えば
10万円も出せば カメラや動画撮影専用機が購入できるわけですから、正常な思考回路の持ち主ならば 20万円のハイスペックスマートフォンを購入するより
コンパクトデジカメのハイスペック番で10万円払った方が、写真撮影好きなら幸せになれるのです。
テレビ化したスマートフォン
スマートフォンは、すでに行き着くところまで行き着いてきたので「コモディティ化」してきたと言われます。
コモディティ化とは、
市場に参入する際には価値の高かった商品だったけれども、市場が活性化した結果、商品の市場価値が低下し一般的な商品になることを指すマーケティング用語です。 もともとコモディティとは「日用品」や「必需品」などを示す言葉ですが、ビジネスの場では「一般化」という意味でも使用されています。
例えば、テレビ テレビは、新機能など行き着いた結果 「性能ではなく価格」という状況になっています。
一部のハイスペックを求める層以外では、価格が重要になってしまいます。
近いうちにスマートフォンで起こる現象で避けられないでしょう。
市場は、ハイスペックまたは、特化したして高額、少数販売という道に進むか
価格競争で生き残るという2つしかありません。
残念ながら 価格競争で生き残るには、日本の現状を考えると厳しいわけです。
先日、元富士通傘下のFCNT株式会社がスマートフォンの製造を辞める という発表があったように日本のメーカーは、SHARP(資本は台湾)とSONYだけになりました。
つまり、家電業界で起きたことが、スマートフォン市場でも起こりつつあるという証明なのです。
テレビは、完全に2極化していて
低価格でそこそこ綺麗で満足できるもの
一方高級テレビとして大画面で売って行くもの
というように棲み分けができています。
これと同じようなことが、スマートフォンで起こりつつあるのです。
Pixel 7a
ここからは、オススメのスマートフォンのお話です。
iPhoneを使用している人は、おカネが続く限りiPhoneをオススメします。
途中からAndroid端末に移行するのは、これまで支払ってきたいろいろなことを捨てなければなりません。
Apple MusicもAndroid番のアプリは出来が悪くストレスが生じるでしょう。
Spotifyならば、ほぼ問題ないと思います。
Android端末を使ってきた人にとって
を選べば間違いありません。
価格も6万円代で日常生活で使うには、十分すぎるほどの性能を持っています。
カメラも上位機種に引けを取らないどころか、上回る性能をAIによって実現しているところも凄い
文字起こしとか まじか というレベルです。
5年間のセキュリティーアップデート、OSのアップデートも約束されています。
6万円で5年使うことができれば 問題ないでしょう。
さらにGoogleの最新AIが搭載されているので ちょっとした未来も垣間見せてくれます。
6万円代で 最先端のAIを搭載されたスマートフォンでカメラもAIの力で見た目より映える写真が撮影できる。
Pixel 7aを買っておけば 問題ないでしょう。
まとめます。
スマートフォンが、テレビと同じような状況に入りつつあります。
性能は、これ以上必要なく、機能もカメラのアップデートしかなくなって数年が経過している。
テレビが、ドンキホーテなどで数万円で売られているように スマートフォンも同じような状況になることは間違いないでしょう。
iPhoneしか使っていない人はわからないと思いますが、今のAndroid OSは非常に安定していて、リスタートなどほぼありません。
使い心地も(お仕着せのインターフェイスではなく)自由です。
変な縛りもないので カスタマイズできます。
紫紺を好きなところにおけるし、ウィジェットも自由自在
どちらが いいとか悪いとかではなく、すでに iPhoneとAndroidは、差がありません。
そうなると テレビが辿ったように「コモディティ化」することになり、二極化がさらに進みます。
20万円のスマホと3万円のスマホ あなたは 数年後どちらを選びますか?