IT小僧の時事放談

世界最大の飛行機 ストラトローンチは、宇宙事業から撤退 軍事利用へと姿を変えようとしている

2022年5月31日

ぼくとビル・ゲイツとマイクロソフト アイデア・マンの軌跡と夢

今回は、巨大飛行機の話である。

世界最大の飛行機といえば、先日、ロシアの侵略によって破壊された

ウクライナにあった An-225 ムリーヤ が有名です。

製造元のアントノフ社、復活のための国際基金の募集をスタートしています。

今回のIT小僧の時事放談
世界最大の飛行機 ストラトローンチは、宇宙事業から撤退 軍事利用へと姿を変えようとしている
と題して、もうひとつの巨大な飛行機 ストラトローンチ(英: Stratolaunch)のお話です。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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ストラトローンチ(英: Stratolaunch)

まずはこの姿を見てください。

胴体を2つならべて巨大な羽で接続した姿をしています。

その翼長385フィート(約117m)の飛行機については、2年ほど前にこのブログで取り上げたので読んでみてください。

マイクロソフト社の初期共同経営者のポール・ガードナー・アレン(Paul Gardner Allen)氏の宇宙への想いを実現しようとしたプロジェクトです。

現在では、イーロン・マスク氏のSpace Xが、成功を収めていますが、ポール・アレン氏は、宇宙航空会社ストラトローンチ・システムズで実現しようとしたことは、巨大な飛行機でロケットを上空まで運び、そこから発射して宇宙に向かう。

というものでした。

その発射台となるのが、巨大飛行機のストラトローンチ(英: Stratolaunch)なのです。

2011年に初飛行に成功し、宇宙への夢の実現間近だったのですが、ポール・アレン氏は、2018年11月にリンパ腫によってこの世を去りました。

残された、巨大飛行機のストラトローンチ(英: Stratolaunch)は、どうなったのでしょうか?

サーベラス・キャピタル・マネジメント

ストラトローンチの開発所有しているストラトローンチは、企業として存在しているものの目指す方向が大きく変わってきました。

アレンの死により、ストラトローンチだけでなくスポーツチームやAIシンクタンクも保有するアレンの持ち株会社であるバルカンは、妹のジョディに手に渡った。どうやら彼女は宇宙ベンチャーを維持することを望んでいなかったようで、買い手に対してストラトローンチを4億ドル(約507億円)でオファーした。これは兄の投資額よりはるかに少ない金額である。

WIRED
https://wired.jp/article/plaintext-private-equity-paul-allen-stratolaunch/

問題は、この巨大飛行機の買い手があるかどうか?
というところでしたが、非上場企業の投資ファンドであるサーベラス・キャピタル・マネジメントが手を上げました。

このサーベラス・キャピタル・マネジメント社の共同経営者のスティーヴン・ファインバーグ氏は、「レミントン・アームズ」や「ブッシュマスター」のような武器メーカーを買い集めてFreedom Groupという個人用武器の巨大組織を作り上げようとしていたことがわかっている。

※レミントン・アームズ(英: Remington Arms)は、アメリカ合衆国の銃器メーカー
※ブッシュマスター社(Bushmaster)は、アメリカ合衆国メイン州の銃器メーカー

そして サーベラス・キャピタル・マネジメントは、この巨大な飛行機を衛星の打ち上げや宇宙旅行ではなく極超音速機攻撃ミサイルの発射のために使おうとしています。
すでにドナルド・トランプ前大統領の下で大統領情報活動諮問会議の議長を務めていたコネを利用しストラトローンチ社は21年12月、ミサイル防衛局と契約した。

軍事の世界では、核攻撃ではなく極超音速能力ミサイルの時代へと移りつつあります。
国連でも

「ミサイル防衛は極超音速能力への投資拡大を肯定する論拠を補強する可能性が高い」

として懸念を抱いているようですが、常任理事国のロシアが、軍事侵攻をしている状態では、国連の意見もただの絵空事しかなく、世界は再び軍事拡張へと進んでいる。

その中でサーベラス・キャピタル・マネジメント社は、このポール・アレン氏の宇宙への夢を軍事転用に転換してしまったわけである。

まとめ

軍事産業がどうこういうつもりは、IT小僧のブログでは、言明しませんが、宇宙開発という平和利用のためにつくられたものが、軍事産業に取り込まれてゆくことは個人的には、虚しい限りである。

宇宙への夢を追いかけていたポール・ガードナー・アレンのストラトローンチ(英: Stratolaunch)

本当は、こうして宇宙にゆくはずだった。

この代わりにミサイルが発射されるとは、悲しい

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