IT小僧の時事放談

オールジャパンで量子技術イノベーション立国? 寄せ集めで IBM、Microsoftに、Googleに勝てるわけがない

2021年6月24日

量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

オールジャパン、ワンチーム 言葉だけ聞くと ラグビーチームですか????

2021年5月31日

オールジャパンで量子技術イノベーション立国を目指してトヨタ自動車、東芝、NTTなど日本を代表する大企業11社が集まって量子コンピューターんの開発を推進すると発表した。

しかし、これらの企業が集まっても 先行する IBM、Microsoft、Google のどこにも周回遅れどころか、10周以上話されている状況です。
さらにここに中国が入ってくる。

今回のIT小僧の時事放談は、
オールジャパンで量子技術イノベーション立国? 寄せ集めで IBM、Microsoftに、Googleに勝てるわけがない
と題して、日本お得意の護送船団方式で量子技術イノベーション立国を目指すという茶番をご紹介します。

今回も小難しい話をわかりやすく解説しながら記事にまとめました。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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オールジャパン

ダイヤモンド オンライン 2021年6月14日にこのような記事が掲載された。

トヨタ、NTT、東芝…量子技術開発に日本企業が「護送船団方式」で動く理由

オールジャパンで量子技術イノベーション立国を目指す――。
トヨタ自動車、東芝、NTTなど日本を代表する大企業が、量子コンピューターの活用に向けて集結した。
産業界が“巨大護送船団”方式で動きだした背景には、先行する海外勢への強い危機感がある。
特集『最強の理系人材 量子エリート争奪戦』(全6回)の#1では、産学連携の最新動向を追った。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)

経済界の重鎮がそろい踏みする、異例の光景だった。

5月31日、量子コンピューターをはじめとする量子技術の産業応用を目指す「量子技術による新産業創出協議会」の今夏設立に向けて、
トヨタ自動車や東芝、NTTなど日本を代表する大手11社のトップが集ったのだ。

協議会設立を準備する発起人会の会長に就いた東芝の綱川智会長兼社長は、「オールジャパン体制で量子技術イノベーション立国の実現を目指す」と力を込めた。

記者会見で各社のトップの口から次々と飛び出したのは、現状への危機感だ。

「競争に負けるようなことがあれば将来の産業競争力を大きく損なうリスク」(トヨタ自動車の内山田竹志会長)。
「金融界にとっても量子技術は死活的に重要」(みずほフィナンシャルグループの佐藤康博会長)。
「単なるイノベーションや産業の創出ではなく、日本の将来の生死を決める大切な一歩だ」(JSRの小柴満信会長)。

超高性能だけれども、実用化は数十年先だと思われていた量子コンピューター。
産業界の視線が変わったきっかけの一つは、2019年10月の米グーグルの成果だ。
量子コンピューターはスーパーコンピューターよりも“本当に”速く計算できたという「量子超越」が実証されたことで、“夢の計算機”の現実味が急速に高まった。

スパコンでは1万年かかる計算を約200秒で解いたグーグルの量子コンピューターの心臓部は、53個の「超伝導量子ビット」だ。
そして、1999年に世界で初めて超伝導量子ビットを実現したのは、当時NECに在籍していた東京大学の中村泰信教授と東京理科大学の蔡兆申教授だった。
日本企業は先行してコア技術を開発していたのに、海外企業に先を越されたのだ。

中村教授は20年のダイヤモンド編集部のインタビューで、NECからアカデミックの世界に転じた理由について、
「この20年間、ほとんど量子コンピューターの人材がいなかった米国で、ある時から急激に人材が出始めて隆盛に至っている。
米国が盛り上がっているのに、日本は盛り上がっていない。NEC単独で頑張っても人材の裾野が広がらない」と振り返っている。

「これまで日本は『技術で勝って産業で負ける』と指摘されることもあった。
来る量子時代では、技術面に加えて、まずできることから始めるというスピード感を持って産業面でも世界をリードしていきたい」と綱川会長が意気込むのも無理はない。

日本の産業界が一丸となって量子技術を盛り上げるべく、各社のトップからはそれぞれの業界での使い道を強調する声が相次いだ。

DIAMOND online より https://diamond.jp/articles/-/273723

現在のコンピューターの概念をふっとばす 量子コンピュータ

簡単に言えば、ゲームで言うところのチート的な?
いや、言葉が悪いな・・・

「いかさまのようにすごい」コンピュータと想像してください。

実現したら、現在の暗号通貨とかSSLとか 瞬時に解析され、なんお意味もなさなくなるとも言われています。

そのチート級?コンピュータをオールジャパンの大企業の力で追いつけ追い越せとチームを組もう
という話です。

量子コンピュータ

まいど お馴染み ウィキペディアではこう書かれています。

量子コンピュータ (りょうしコンピュータ、英: quantum computer)(量子計算機) は、重ね合わせや量子もつれと言った量子力学的な現象を用いて従来のコンピュータでは現実的な時間や規模で解けなかった問題を解くことが期待されるコンピュータ。「量子ゲート」を用いて量子計算を行う原理のものについて研究がさかんであるが、他の方式についても研究・開発は行われている。

いわゆる電子式など従来の一般的な[1]コンピュータ(以下「古典コンピュータ」)の素子は、情報について、「0か1」などなんらかの2値をあらわすいずれかの状態しか持ち得ない「ビット」で扱う。量子コンピュータは「量子ビット」 (英: qubit; quantum bit、キュービット) により、重ね合わせ状態によって情報を扱う。

n量子ビットがあれば{\displaystyle 2^{n}}2^{n}の状態を同時に計算し、{\displaystyle 2^{n}}2^{n}個の重ね合わされた結果を得る事が出来る。しかし、重ね合わされた結果を観測してもランダムに選ばれた結果が1つ得られるだけで、古典コンピュータに対する高速性は得られない。高速性を得るには欲しい答えを高確率で求める工夫を施した量子コンピュータ専用のアルゴリズムが必須である。もし、数千qubitのハードウェアが実現した場合、この量子ビットを複数利用して、量子コンピュータは古典コンピュータでは実現し得ない規模の並列コンピューティングが実現すると言われている。

ウィキペディア

量子コンピューター冷凍機の“シャンデリア”を組み立てるマイクロソフトのエンジニア
WIREDより

現在のコンピュータが古典コンピュータと表現されているようにとてつもないスピードを持っている チート級コンピュータです。

IBM、53量子ビットの新型量子コンピュータを発表
CNET Japan

この写真を見ると従来のコンピュータという姿形ではなく、なんか ヤバそうな雰囲気を感じるのはIT小僧だけでしょうか?

仕組みについては、興味のある方は、本を読んでみてください。

正直言ってIT小僧は、途中で投げ出しそうになっています。

そのなかでもこのページが一番わかりやすく解説されていました。
いちばんやさしい量子コンピューターの教本 人気講師が教える世界が注目する最新テクノロジー 「いちばんやさしい教本」シリーズ

ワクチン開発にも利用

世界では、 Google、IBM、Microsoftなどのテック企業や多くのベンチャー企業が競って開発しています。

実際には、実用化までは、まだまだ 道のりがあると思いますが、すでに新型コロナウィルスのワクチン研究で使用されている。

昨年、カナダのD-Wave Systemsは、新型コロナウイルスの研究や対応のために量子​コンピュータを無償提供している。

デンソーは2020年3月31日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の研究に量子コンピュータを無償提供するD-Waveのプロジェクトに参加すると発表した。

D-Waveはカナダに本社を構える量子コンピュータの商用サプライヤーで、量子コンピュータをクラウド利用できるサービス「Leap2」を提供している。今回のプロジェクトは、D-Waveがカナダ政府からの要請を受け、新型コロナウイルス感染症対応で希望する企業に対し、世界35カ国でLeap2を無償提供するというものだ。治療薬の開発や感染抑止に向けた研究で量子コンピュータを利用したい企業や団体に提供し、研究開発を加速してもらうことを狙っている。

MONOist

日本法人もあるので興味があるひとは、以下のリンクを貼っておきますので見てください。

先駆者は、日本からだった

Googleが、2019年秋「人類は量子超越性を獲得した」と発表した。

カリフォルニア州サンタ・バーバラ近くにあるグーグルの量子コンピューティング研究所では、冷凍装置が量子チップを絶対零度に近い温度に保っている。
WIREDより

現代のスーパーコンピューターを遙かに超える計算速度を量子コンピューターで実現したと発表しました。

しかし、この技術の基礎は、日本の研究者だったのです。

「ライト兄弟の初飛行のような大きな一歩」と胸を張った。そうであるなら、後世の歴史家にはぜひ、この成果が日本生まれの技術を礎としていることも忘れずに書きとめてほしい。

量子コンピューターの心臓部にあたる「超伝導量子ビット」という基本素子が、世界で初めて開発されたのは1999年のこと。当時、つくば市にあったNECの基礎研究所で研究員をしていた蔡兆申さん(68)と中村泰信さん(52)の偉大な業績だ。グーグルの発表から20年前のことになる。

RONZAより

日本の研究者は、欧米の企業や研究グループのような大規模な資金提供を受けていない。

蔡兆申さん(68)と中村泰信さん(52)の発表を生かしたのは、結局、Googleであり、日本企業ではなかった。


東工大

2019年度中を目途に、量子コンピュータが日本初上陸する。東工大と東北大が形成する研究拠点に量子コンピュータ「D-Wave」本体が設置される。
思うのだけど、オリンピックの予算を少しまわして こういう研究に投資したほうが、企業が集まるより ずっと先に進むんじゃないのか?

 

継続する研究が必要

日本企業は、目先のことしか考えていないため何年にもわたる研究開発など行っていない。(ものが多い)

結局、日本から発せられた 研究結果を実現するにいたらなかったのである。

Googleは、2013年に量子人工知能研究所(Quantum Artificial Intelligence Lab)を設立し実用化に向けて研究を開始している。
IBMもMicrosoft、intel、中国政府も何十年と開発研究を続けています。

日本のプロジェクトの多くは、失敗したら非難され、研究はストップ、予算も削られ やがて プロジェクトは消滅というのを何十年にもわかって繰り返している。
失敗を許さない風潮からは、何も生まれないことは、日本のIT技術をみれば明らかである。

現在、スマートフォン、クラウド、OS、AI これらは、すべて米国と中国のものを利用しているだけである。
多くの失敗と資金が投与されてはじめて実現できるものと思っています。

あの Zoomだって最初のバージョンは、穴だらけでボロボロだった。
改良を重ねることでZoomは、世界的企業となっていった。

DJIのドローンだって 多くの失敗を克服して今のような世界一の企業となっている。

【国内正規品】DJI MINI 2 ドローン カメラ付き 小型 グレー one size
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ところが、日本企業の多くは、最初から完成品を目指しながちなので 開発スピードも遅れ、完成品だったとされるもので問題があると徹底的に叩かれる。
結局、最初の1回めしか評価されないことが多い。

失敗は、少ないほうがよいのはあたりませですが、失敗しなければ、何も学ぶことができない。

このような事例で遅れに遅れた日本のプロジェクト多いと思いませんか?

周回遅れを挽回するのは、奇跡の人材発掘が必要

量子コンピュータが実現されれば、世界の常識はひっくり返ります。
科学技術もシュミレータも大きく進歩することでしょう。

日本でも研究がされてきましたが、やっと本格的に開始しようとしています。

次世代の高速計算機である量子コンピューターの開発で日本勢が巻き返しを図る。理化学研究所が1日、産学が結集する中核研究拠点を埼玉県に新たに設置した。富士通との連携拠点を併設し、技術の実用化を見据えた開発に乗り出す。米中が大きく先行するなか、日本が対抗戦略をどう描くかが問われる。

世界では次世代の産業競争力や安全保障に影響する量子技術の開発が熱を帯びる。日本政府は2020年に国家戦略を定め、200億円規模を投じて8つの中核研究拠点を整備するとしてきた。情報通信研究機構による量子通信・暗号関連の研究拠点の立ち上げなどが進んできた。

今回、この一環で理研が埼玉県和光市に「量子コンピュータ研究センター」を設けた。理研による中核研究拠点の立ち上げは初めてとなる。

日本経済新聞

これに加えて オールジャパン ということが発表されていますが、IT小僧は、失敗すると思います。
企業が共同で何かを行うにしても11社は多すぎます。

これだけ参加企業が多いと

切れもでカリスマのあるリーダー

そのリーダーに全権(カネと人とモノ)を任せる 太っ腹な責任者

ことができなければ、オールジャパンという集まったぞというアピールで終わるような気がっします

まとめ

今から、10年ほど前 中国では、iPhoneの発売の翌日には、iPhoneと瓜二つのスマートフォンが販売されていたという。
また、デザイナーがこのようなものをつくってくれ と告げると 翌日には、出来上がっていると言われています。

IT小僧の友人の一人は、中国の開発会社と取引をしていますが、とにかく 開発スピードが速い。
彼の話を聞くと、巷でよく言われているような「適当なもの」ではないと言っています。

「適当なもの」ばかりつくっていたのでは

DJI、HUAWEI、Xiaomi、TP-Linkなど世界のトップシェアの企業は、生まれない。
また、TikTok荒野行動 など世界的なヒットアプリも出てこない。

「ものづくり ニッポン」といいながら、
スマートフォンで負け、デジタル関連も完敗、国内クラウドのお寒い状況、家電でさえ敗北してしまいました。

今でも中国産とか揶揄している人もいますが、デジタル分野では、米国どころか、中国、インドの後塵を拝していることは、間違いありません。
国産旅客機やリニアモーターカーの現状をみれば 一目瞭然です。

オールジャパンの記事にあるコメントですが、

「競争に負けるようなことがあれば将来の産業競争力を大きく損なうリスク」
(トヨタ自動車の内山田竹志会長)

「金融界にとっても量子技術は死活的に重要」
(みずほフィナンシャルグループの佐藤康博会長)

「単なるイノベーションや産業の創出ではなく、日本の将来の生死を決める大切な一歩だ」
(JSRの小柴満信会長)

オールジャやパンは、指導したばかりです、
そんな状況で追いつけ追い越せ というのが掛け声のような気がしてならない。

最後の希望

この状況を巻き返すには、

「頭脳が優秀でカリスマ性のあるリーダー」
「そのリーダーに全権(カネと人とモノ)を任せられる責任者」
「失敗を敗北者にしない社会」
「ものづくりニッポンからの脱却」
「ハードウェア依存からの脱却」

この5つがあれば 可能かもしれない
いや、これで やっとスタートラインになるだろう。

中間搾取することが目的のような企業ばかりの日本でこれができるでしょうか?

できなければ、アフターコロナの世界で日本は世界の下請けで生き残るしかない。

IT小僧は、そう感じています。

IBM、Googleなどの開発秘話についてはここを見よう

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