日本のIT屋に一言

早期退職募集メールが、予告もなくやってきた。 ある会社で体験したリストラの話(前編)

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"50代"になって早期退職を考えたら読む本

ある日、一通のメールが社員全員に送られてきました。

早期退職者募集

社員の皆さん
平成XX年XX日を期限として早期退職者を募集します。
早期退職者には、年収のn%を条件とする。期限は、x月x日まで、メールで回答すること

株式会社 XXXXX XXXXX
代表取締役 XX XX

朝メールを開けた瞬間、社内が、ザワザワと異様な空気が流れてゆく

これが、IT小僧が実際に体験した早期退職メールの一部です。

今回は
早期退職募集メールが、予告もなくやってきた。 ある会社で体験したリストラの話(前編)
と題して、IT小僧こと自分が実際に体験したある企業の話をします。

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成功した会社

真新しい高層ビル

「ここに越してきたのは、半年前であろうか?」

それまでは、雑居ビルで2フロアーを借りて営業していました。

会社は、創立12年目、6人で始めた小さな会社は、12年で120名を越す企業へと成長していった。

自分は、創立1年目に7人目の社員として入社

少人数の会社なので、営業、企画、制作、納品、保守となんでも行わなければならない。
納期に間に合わないため、徹夜等は、当たり前、1周間、泊りがけで仕事をしたこともあった。

売り物は、「ある金融業界 プロ向けの分析パッケージ」、一時期は、業界の2/3のシェアを握っていた。

続いて、自分が中心になってオンライントレードシステムをパッケージとして構築、販売を開始、その業界で、初のネット取引だった。

名古屋、神戸、大阪、九州までパッケージを持ってデモに出向いてデモをしながら販売したこともあります。

オンラインパッケージは、対面取引しかなかった業界に殴り込みをかけた。

1取引で4千円~1万円だったものを1900円で取引ができるということで話題にもなったこともあります。
オンラインパッケージにプロ向けの分析ツールを搭載して約数千万円で販売

初年度で 社員7名の企業で年間 5億円ほどの収益があった。

オンラインパッケージは、売れ続けたが、システムを構築していたのが、自分だけだったので保守に手が回らなくなり、社員を増やした。

マンションの屋根裏部屋みたいなところで始まった会社は、雑居ビルを経て、新築のオフィスビルで1フロアーを借り受けるほどに成長

FX取引のオンラインパッケージも開発し、大手有名企業と取引が決まりつつ合った。

タイミングが悪すぎる。

ぞんなタイミングでリーマンショック

おそらく、金融業でダメージを受けないところはなかったであろう。

金融業界どころか、金融関連のIT企業も半端ないダメージを受けた。
もちろん案件のキャンセルが続く。

勝負をかけるために新フロアーに引っ越して、さてこれからという矢先の出来事であった。

あてにしていた、大型案件は、ユーザー企業の事業縮小で消えさり、顧客のいくつかは、廃業に追い込まれ、大きな取引があった外資企業も日本から撤退

リーマンショックの半年後、売上は、1/3まで落ち込んだ、更に引っ越したオフィスの賃料が半端なく重くのしかかるようになってきた。

ITの予算は、景気の悪化で最初に削られ、景気が回復の最後に増える傾向があります。

景気の先を見越してIT案件が消失してしまうことは、よくあることです。

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会議が減る

それまで自分も含めて幹部クラスの会議が定期的に行われてきたのがなくなり、執行役員の自分にも経営報告がされなくなった。

「会社 ヤバいかも」

とささやく社員

それは、突然やってきた。

ある日、冒頭のメールが、朝イチで配信されていた。

メールを開くたびに
「ザワザワ」と、どこかの漫画のような音が聞こえてくる。

自分も早期退職に応募しようとしたのですがグループの責任者として、それはできなかった。

グループは、約20人、とても優秀な人材だけど一癖も二癖もあって独立心旺盛なメンバーが集まっていた。

自分は、グループの責任者として「扱いづらいけど優秀」なグループを任されていた。

もともと「ネット取引専任」担当だったのですが、リーマンショックの影響で取引が大幅に減少してしまった。

そのため彼らは、遊撃部隊のような形でいろいろなプロジェクトに参加していた。

反応

すぐに数人の部下からメールがやってきた。

「応募したいけど・・・」

自分の返答は、こんな感じ

「会社やグループのことは気にしなくていいから、自分のことを考えよう」

想像していたけど、ほぼ、全員が

「早期退職の返答をしていた」

最近の会社の状況を考えれば、残るのは、未来がない。

次を目指したほうがよい

自分もそう思っていたのですが、一応、会社側の人間なので

「あからさまに言えない立場」

それとなく「このチャンスを生かして 次を探せ」とほのめかす。



自分だけが残った

結局、グループは、ほぼ全員が、早期退職に応募

会社全員でも 半分近い人が応募して去っていった。

自分は、残った顧客を見捨てるわけにもいかないので「残務整理」のため会社に残る。
※早期退職のおカネは、欲しかったけど・・・

3か月経過した頃には、真新しいフロアーの半分が空席となった。
席を一箇所に集めて、半分は照明を消す。

残った社員も暗く、覇気もない。

この会社の行く末は、どうなるのだろうか?

あれほど積極的に活動していた社長は、社長室からほとんど出てこなくなり、会議も殆ど開かれなくなった。

そろそろ潮時かな・・・ と考えていたころ

3.11の地震が発生した。

そのとき外出していた自分は、大変な状況になってしまったのですが・・・

後編に続く・・・

あとがき

この話は、80%ぐらいが実際にあった話で、会社名がわからないように多少、創作してあります。
でも、実際に起ったことです。

会社の栄枯盛衰をスタートアップから体験してきました。
一時は、社員全員で海外旅行まで出かけたこともあったぐらい調子良かったのです。

社用車は、ASTROというデカイ アメ車だったり、給与も半端なく良かった時期もありました。

社長は、経営が危うくなっても 社員の給与は、きちんと支払っていて、内情を知っている自分としては、大変なご苦労があったと思います。

さて、今回、ブログが長くなったので前後編に分けました。

早期退職募集メールが、予告もなくやってきた。 ある会社で体験したリストラの話(後編)

早期退職が、あらかた完了したオフィスは寂しいものであった。 新築ビルの20階、広い1フロアーですが、半分は照明が落とされ薄暗い。 大型案件はリーマンショックの後に消滅、金融業者の多くが廃業していった。 ...

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