アップル社のHomePod、2017年6月5日 WWDC 2017に発表されたものが日本市場で発売となる。
これは、アマゾンのEchoやグーグルのHomeシリーズとは、違い高級スピーカーとして売るらしい。
今回の「IT小僧のブラック時事放談」は、
Apple HomePod 2年前に発表されたものをいまさら国内販売 しかもスマートスピーカーではなく高給スピーカーとして売るらしい。
と題して、発表から2年近くしてやっと日本で販売することになった。
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目次
遅れているSiri
iPhoneのユーザーは、Siriを使わないのだろうか?
「Hey! Siri 松田聖子の曲かけて」
おそらくこんなものであろう?
iPhoneのコントロールを主目的としたSiriは、AIという知能では、アマゾンのAlexaやグーグルのAssistantに大きく遅れを取っていて、アプリの起動やApple Musicのコントロールはできても
「おかあさんに電話して」
と言っても
「連絡先一覧から義理の母親ではなく、ちゃんと自分の母親を探し出して電話をかけてくれる。」
なんて芸当はできない。
ましてやスキルとよばれる機能をユーザーが組み込んで「ピカチュウ」と会話などできる可能性もない。
2011年10月4日「iPhone 4S」と共に登場したときは、世界最先端のAIだっただろう。
あれから8年間 Siriが、当時とあまり変わらない状況の中
2014年 Amazon Echo(Alexa搭載)
2016年 Google Assistant
ライバルが登場し
「あっという間に追い抜かれてしまった」
Amazon EchoやGoogle Assistantは、スマートスピーカーが家庭に設置され、家族との会話や音楽、買い物、家電の操作、スマートフォンでは優秀なアシスタントを雇ったように対応してくれる。
一方、Siriは、あくまでのiPhone(アップル社デバイス)のオマケ機能でしかない状況で
怪しい芸人に「ゼルタクスゼイアン」などと聴かれている状況でとどまっている。
どうして、こんなことになってしまったのであろうか?
iPhone最優先の弊害
Siriは、登場したときにインパクトが強かった。
「ついに人類は、コンピュータと会話する時代への突入か!」
と期待したものの、大きな変化もなく、ライバルたちの後塵を拝してしまった。
アップル社ほどのカネ持ち企業なら、いくらでも資金を突っ込んで、世界最先端のAIに育てることができたはず!
しかし、CEOは、iPhoneとiPadしか興味がなく
その他は、ほっぽらかし
- Macintoshは、Mac Proを何年も放置
- iPod touchは、3年前の筐体をそのまま使ってリニューアル
- クラウド事業は、iPhoneのためだけに存在しているため閉鎖的で使いづらく ただのデータ置き場
- 自動運転車も「とりあえずやってみて すぐに放置」
ここにきて、金融事業や自社でストリーミングサービスをやろうとしているけど、それもどこまで本気なのか疑問
そんな中、新しいプロダクトが日本で販売されることになった。
HomePod登場
スマートスピーカー HomePodが、国内で販売されることになった。
HomePod発表は、2017年6月5日 WWDC 2017、販売が2018年2月
「音楽を聴くという体験の改革」
として発表されたので、スマートスピーカーとは呼べないだろう。
音楽をSiriでコントロールするだけで何もできないはず。
ライバルたちが、家電やクルマのコントロールを実現しようとしているのに、いまさら高級スピーカーの販売とは、どこかズレている。
Amazon EchoもGoogle Homeも数千円程度の金額で販売されています。
さすがに今更、売れないだろう
と言っても YouTuberの皆さんやIT関連デバイスでは、褒めちぎるレビューが並ぶことは見えている。
おそらく
「待望のHomePodが日本にやってきた」
「AppleのEcoシステムで動作するぞ」
「今は、まだできないけど Amazon EchoやGoogle Homeのように いろいろなことができるようになるはずだ!」
IT小僧は、答えよう!
「ならねぇよ!」
HomePodの開発キットである「HomeKit」の制限が多すぎ!
iPodの外部キーボード接続したとき「自社の漢字変換しか使わせない」ようにアップルは、開発者にシステムを開放しない。
そんな状態でサードパーティが、開発するわけない。
そもそも2年前に発表したものを今頃、売り始める意味がわからない。
在庫整理と言われてしまっても仕方がない
どこかおかしいぞ
昨年、2年ほど開発を続けていた、「無線充電の開発中止」が発表された。
Amazonで1000円程度で売っているものが、アップル社では、開発できなかった。
※もっとも、どこに置いても充電するという志は高かったのだが・・・
驚いたのは、開発中止と公に発表してしまったことである。
そしてAR/VRのヘッドセットの開発中止というニュースが流れている。
諦めたのか?
コストが、かかるから?
iPhoneのユーザーの皆さんは、純正の充電器が出るのを待っていたはずである。
待っていてしかも2年後に「できません」とは、悲しすぎる。
iPhoneも充電ケーブルは、「USB Type-C」ではなく「ライトニングケーブルという時代遅れの特殊ケーブル」を高価で販売中
iPhoneの「USB Type-C」対応は、一番待たれる改良点であろう。
「高価な特殊ケーブルの利益が落ちるからUSB Type-Cにしない」
と言われても仕方がない。
今年の秋の新型iPhoneでUSB Type-Cを搭載して
「どや!」
と言われても
Androidでは、3万円程度の端末でもUSB USB Type-Cなのですが・・・
プロダクトチームは解散?
デザイナーのトップである、ジョナサン・アイブが、アップル社を退社
もっとも彼の下で働いていた有能なデザイナーは、もういない。
プロダクトを支えていた人も次々と来社している。
アップル社は、サービス事業への転換をしているので、iPhoneは、動けばいい!と言う方針に切り替えている
(と予想できる)
でなければ、筐体が同じままでiPod touchを今さら新発売するわけがない。
次のiPhoneは、はやりのトリプルカメラでお茶を濁すであろう。
もっともライトニングケーブルをUSB Type-Cにしたら、凄いのだが(苦笑)
まとめ
もう、アップル社から世界を変えるようなデバイスは出てこないのでしょうか?
アップル社は、個人情報に神経質すぎるくらいカネをかけて、専用チップや顔認証を開発してきました。
そのためAIで最も重要な個人データを集めることができなかった。
ご自慢の顔認証も中止にするという噂もありますが・・・
個人情報が集まりやすい、通販のAmazonや広告のGoogleは、集められた個人情報を元にAIを進化させてきたわけである。
ここが、SiriとAlexa、Google AIの進化の差だと思っている。
サービス路線に軸足を移したアップル社からは、もう何も新しいものが出てこないのでしょうか?
IT小僧は、チタン製のクレジットカードなど欲しいとは思わない。
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