IT小僧のブラック時事放談

感情的に交渉すると保守・開発会社が逃げるというお話 そして誰もいなくなった

本物の交渉術 あなたのビジネスを動かす「パワー・ネゴシエーション」

ある知り合いの会社の人に相談を受けました。

「ネットサービスの保守を引き受けてくれる会社がいなくなって困っている」

彼の理由を聞いたのですが、
「そりゃ 開発会社は逃げるよね」
と答えるしかなかった。

今回のIT小僧のブラック時事放談
感情的に交渉すると保守・開発会社が逃げるというお話 そして誰もいなくなった
と題して、開発会社を奴隷のように扱う会社は、見捨てられる というお話です。

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ある会社の相談について

友人の会社でネットサービスの保守会社が次々と契約解除という事になってしまい ネットサービスの保守がないままサービスを続けることになりそうだ

と 相談を受けました。

ネットサービスと言っても TikTokなどのような巨大なものではなく、

「契約したことを忘れてしまうことを期待するような情弱向けサービス」が中心らしいです。

会社とすれば 方法はどうあれ 定期的な収入があるし法律に触れているわけでもないのでなんの問題もないので細かくは触れませんが、それらのサービスを開発、保守してくれる開発会社が次々と離脱しているらしい わけです。

どうしてそうなったか 友人の話から 推測してみました。

参考までに そのようなサービスにもし入っていたらお金の無駄です。

システム会社は奴隷ではない

友人から話を詳しく聞いてみると

「そりゃ 開発会社は逃げ出すよ」
という状況がわかります。

損害賠償無制限

この会社の契約書には、損害賠償無制限という文字がよく出てきます。
いまどき 損害賠償無制限 なんて 引掛かるバカな会社は、ないと思いますが、いるんですね

目先の利益に目がくらんだ結果 この会社で数社 この契約に引っかかり

莫大な損害賠償請求の訴訟を起こされています。

また、データセンターがトラブルを起こした時に 損害額のリミットが約款に書かれているにも関わらず

損害賠償請求の訴訟をおこしています。

もちろん損害賠償請求の訴訟など起こされたら

関係は崩れ 去ってゆきます。

残されたものは、誰も面倒をみてくれなくなったネットサービスが残っています。

内容よりも値段を下げろ

この会社では、開発、保守、社内インフラを含めて 価格が最優先らしい

正確には、経営者が「値下げさせろ」という一言で 値下げの理由も説明無しで価格を下げさせます。

その結果、受注先が次々と去ってゆきます。
中には、開発会社が去り、保守会社が2社も去っていたという曰く付きなサービスもあるらしい。

金払っているんだから土日も働け

また、保守契約時に 保守費用を下げるために「システムの解析なし」「サービス再起動以外対応なし」「サービスの状況確認と報告のみ」と書かれているのに いざ 障害が出てくると
「なんで 対応してくれない?」
「保守なのに土日を使ってでも復旧して」
と強硬な態度

そして問題なのは、
「保守料 払っているから作業費は払わない」
「保守料金の前借りでなんとかして」
いえいえ すでに半年先まで前借りしている状況らしいです。

お察しの通り、これ以上続けられないと 撤退の通知をしてきたわけです。

ダークな会社には、ダークな企業?

友人曰く、

「経営層が、ネットサービスの知識がなく、ガラ携時代の音楽配信のダウンロードで成功したので 今でもそれが通用すると思っている」
「新サービスは、コストカット優先なので失敗が続いている」
「使われない サービスでも毎月 かなりの収益があるので 問題ない」
「引き受けてくれるシステム会社がいなくなり 怪しげな開発会社が残る」

そして 今困っているのが

「決裁システムを引き受ける企業がなくて 上層部の意向により 中国企業が出てきた」

まぁ 中国企業と言っても きちんとしているところも多いので何も言いませんが、クレジットカードや口座を取り扱うシステムは、国内のまともな企業に面倒をみてもらう方が安心だろう。
万が一、クレジット情報が流失したら 即アウトになります。

いっそ、そんな決裁システムを捨て去って 決済専門のサービスを使ったほうがいい

と進言しましたが、どうなることでしょう?

開発会社は奴隷ではない

友人の会社の体質は、おそらく 経営層が一新されない限り このまま 続くだろう

そして こういう会社は 経営層の考えが社員に染み込んでいて、

「開発会社はなんでも言うことを聞いてくれる」
と無意識で思ってしまっています。

当ブログで何度か記事にしてきましたが

開発会社は、

契約外のことはやらない
自社の社員ではないので土日深夜にカネを払わずに働かせることなどできない

そして

奴隷でもない

ということを覚えていてほしい。



感情的に交渉すると保守・開発会社が逃げるというお話

現在、保守をしてくれている会社は、保守体制がとれないので撤退の意向を示しています。

友人の会社の担当者は、

「無責任だ」
「最後まで面倒を見ろ」
「カネ払っているんだろう」
※でも作業費を払うつもりがない
「訴えるぞ」

と感情的なことを先方に言ってしまいました。

まぁ 撤退は間違いないでしょう

感情を露わに出して、交渉していたのでは、何も解決しないということを理解していません。

バカが交渉すると保守・開発会社が逃げる

という典型的な展開になりつつあります。

IT小僧は、外資系の企業とお付き合いをした 経験から言います。

発注元と発注先の企業は、契約書と信頼という絆でつながっています。
どちらが 上で下ということは、ありません。
ビジネスにおいて対等な関係です。

そして、感情を露わにしたら負け

こういうことを理解していない日本企業の経営者 結構多いと思います。
そして こういう経営者のもとでバカが増殖し、感情を露わにして問題をこじらせていきます。

そういえば 自分も似たような体験していました。

ITバブルの頃の話です。

IT小僧は、担当していた企業が買収されたため 会社に乗り込んできた IT企業の幹部(と言っても25歳ぐらい)と話をするために社長と二人で対峙したことがあります。

彼は、シャツを胸まではだけ、ギラギラする時計をしていて、足を組んで 横柄な態度で挨拶もなしで

「この会社 うちが買収したんだから おたくのシステムのソースをくれ」

と 人を見下すような態度で言ってきました。

当時、まだ他社で行っていないネット取引システムを持っていたので 先方はそのノウハウが欲しかったと思います。
もちろん、そんな契約はしていません。

同行していた社長は

「そういう 契約ではないので お断りします」
ときっぱりと断った。
『社長 かっこいい この人についてきてよかった』
とまじで思いました。

彼は、
「困るなぁ うちは、○○○・ド○ って知ってるでしょ 逆らうと 厳しくなるよ」

と脅しの言葉を残し 態度を悪化させて

「じゃぁ イイんだね うちで勝手にやるから・・・」
と席を立ってしましました。

さて ○○○・ド○ ですが、数カ月後 社長の逮捕からはじまり 崩壊してしまいました。
買収していた企業から撤退して 会社に乗り込んできた幹部もどこかに消えていきました。

今では、笑えるような話ですが、友人の会社も似たような状況に堕ちいているかも知れません。

まとめ

友人にアドバイスをしました。

「お前 その会社から 逃げたほうがいいよ きにも能力なら どこでも雇ってくれるから」

それから 数週間

IT小僧は、友人の連絡を待っているのであった。

 

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