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IT小僧のブラック時事放談

インターネットは、クローズドの世界になってしまうのか?

2021年1月14日

NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX (日本経済新聞出版)

トランプ大統領のアカウントがTwitter,FacebookなどSNSから永久に消されることとなった。
これは、米国議事堂への支持者への扇動の可能性を示唆されたものです。

また、最近では、Twitter上でWHOに関する反対意見などを削除するらしい(らしいですらしい)
YouTubeも最近は、規制が厳しくなりアカウントもBANされる人や動画の削除も起きている。

インターネットは、無法地帯だった時代は、終わりを告げ、ルールと秩序を守る時代になった・・・

でも それって、つまらないメディアとなってしまう気もします。

今回のIT小僧のブラック時事放談は
インターネットは、有償&クローズの世界になってしまうのか?
と題して、規制が多くなってきたネット社会について考えてみよう。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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王様だったテレビ

昭和の時代、テレビは、メディアの王様であった。
生活情報、ニュース、娯楽、ゴシップ、エロなどなんでもありで
一時期は、深夜放送でアダルトビデオの紹介が流れていた時代もあった。

娯楽でもゴールデンタイムに(特に正月)女性の裸などを流していたりして、それは、年少の男子にとって密かな楽しみでもあったのです。

「アメリカ縦断ウルトラクイズ」
一般人を主役にした桁外れの5週連続の番組も存在していました。

「風雲たけし城」
視聴者参加番組で結構危険な場面もあったと思われます。

「独占大人の時間」
なんて 今では、絶対にNGなお色気ありの番組もありました。

このようにテレビは、メディアの王様として、君臨していたわけです。

iPhoneで流れが変わった。

しかし、1995年のWindowsあたりからのインターネットが普及、2007年のiPhoneの登場でネット環境を持ち歩くことが可能となり、今に至ります。

その間、テレビは、低迷、新聞も部数を減らし、米国の大手新聞では、紙媒体を止めるということまで起きています。

ニュースならば、Yahoo!、Google、Microsoftなども最新のニュースが表示されています。
前日のニュースを翌朝、掲載する新聞など すでに時代の波から滑り落ちています。

テレビも「めんどくさく いちゃもんをつける人たち」によって
「あれもダメ」「これもダメ」を規制が多くなり、無難なものしか流せなくなってしまったため、低迷しはじめました。
それでも最近は、「専門家でもない芸能人が新型コロナを語ったり」「専門外の医療関係者が、データを無視して話していたり」「買い占めを加速させるような報道」や「新型コロナウィルスにたいして恐怖イメージを視聴者に植え付けていました」
結局、恐怖を植え付けられて視聴者多くは、引きこもり、肝心のスポンサーが経営悪化になりスポンサーから降りるなんてことも始まっています。

テレビは、自分で自分の収益を縮小させたようなものです。

さて それはさておき、規制の多くなってきたテレビの出演者や、不倫騒動やあんなことを起こしてテレビに出られなくなった芸人やタレントがYouTubeに進出してきました。

でも、考えてみて下さい。
つまあらないテレビで適当なことを言っていた人が、テレビより観る側が厳しいネットでやっていけるわけがありません。

一部の人を除いて、爆死状態なのは、みなさんもご存知だと思います。

テレビ化したYouTube

YouTubeは、テレビを駆逐した最大の要因です。
なにしろ 自由 素人が、億万長者になるドリームもあり、多くの人が参加しています。
最近は、専門家の人も多く参加していて、たんなる暇つぶしの枠を越えて
娯楽、文化、教養、最新ニュースなど提供しています。

その多くは、広告収入 動画に挟まっている広告です。

これまでテレビや新聞で不特定多数を相手にしてきたコマーシャルは、ネットの世界では、細分化されターゲットを絞ることで効率的なコマーシャルとなっています。

こうなるとテレビな勝ち目もない。
なにせ いやだったら 別のチャンネルにすれば良い。

まさに YouTube(あなたのためのテレビ)になったわけです。
好きな時に好きなチャンネルを観るという文化は、当たり前になってきました。

規制がはじまったネット社会

インターネットの世界は、これまで規律もなく、アンダーグラウンドの世界から法律の届かないポルノサイトまで存在しています。

しかし、その多くは、健全なものですが、最近は、規制が多くなってきました。
Twitterは、先に述べたトランプ大統領のアカウントを BAN Facebookも同様
さらに WHOと違った書き込みも削除

まさに、規律のない世界から規律のある世界へとかわりつつあります。
特にApple社は、インターネットの収益の大部分を占める広告の規制を個人情報保護という理由で規制をはじめました、(はじめます)

自社の顧客(iPhone)を持っている人の個人情報とか人権と言い始めて 面倒な規制を強めています。

しかし、インターネットが、ここまで普及したのは、広告というカネを落とすシステムがあったためで、そこを規制するということは、インターネットの弱体化がはじまります。

自分のところだけ(Apple)よければよいという考えは、テレビではないですが、やがて自分自身の首を締めることになるかも知れません。

広告からカネが入らないネット社会

ネットサービスの多くは、やがてテレビと同じような規制に縛られた世界になりそうな状況に追い込まれてしまうだろう。

ニュースも同じですでに規制が入り始めていると考えても良い。
TwitterやFacebookなどのSNSも規制が多くなり、自由な発言はできなくなるだろう。
中国のような徹底的な監視と規制とまで進まないかもしれないけれどAIが警察のように監視をはじめる。

そうなると、テレビと同じ運命をたどりかねない。

個人をターゲットとした広告ができなければ、ネット上の広告価値は大きく下がるため、広告も減るかも知れない。

クローズなネットサービス

情報、特にニュース、コラムについてテレビのような規制(自主規制)が増え、検閲が行われるとしたら、今後のネットサービスは、有料にしてクローズドなサービスにシフト擦る可能性は大きい。

サブスクリプションや記事を買う時代がそこまで来ていると思います。
すでにニュースサイドの多くは、有料となっている。

このさきは、さらに有料が進み、

「記事を読みたかったら おカネをいただきます」
「SNSも有料化しますよ」
「この記事は、有料でメールで配信しますよ」

というものが、2021年に一気に増えてくるだろう。

というのが、IT小僧の予想である。

以前記事にしたのですが、このような サービスが増えるでしょう

個人が商品となる時代 有料ニューズレターSubStackの可能性

つい5年ほど前まで、新聞を電車で広げている風景がよく見られていた。 スポーツ新聞のエロページを堂々と広げている猛者もいたが、新聞は私達の貴重な情報源だった。 しかし、今や電車の中で新聞を広げている人な ...

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まとめ

個人情報は、重要です。

それは、間違いない。

しかし、規制が多くなり、制約が多くなると 似たようなサービスばかりで 人が集まらなくなります。
今のテレビがそうなったのも、どうでもいいことを騒ぐごく一部の人の意見を尊重し結果だと思っています。

インターネットサービスも規制だらけのテレビと同じ道をたどるのか?
中国のように政府がネット監視をはじめるのか?

米国の禁酒法ではないけれど「地下にもぐるサービス」が増えるかも知れない

Netflixが、面白いのは、有料にしてある程度規制が緩やかになっていることだと思う。
そうでなければ、ハリウッド映画のように出資者に気を使った「どうでもいいカットを加える」ものばかりになるだろう。

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