人類は、AIによって「審判の日」(核戦争)が実行されました。
そして10年後、つまり、2018年 世界を人類の手の取り戻すべく、ジョン・コナーが、スカイネットに戦いを開始する。
映画、ターミネーター4では、人類とAIの戦いが、今年、始まっているはずですが・・・
現実のAIは、
やっと将棋が人間に勝ち始め
競馬のAIは、勝てるような勝てないような微妙な感じ
今回の「IT小僧の時事放談」は
「AI最先端企業が表明した AIの利用目的」
と題して
「利用の目的を明言するぐらい進んでいるAI」
について考えてみました。
今回も小難しい話をできるだけ、わかりやすく解説ししながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
世界最先端のAI
Google I/O 2018では、AIのGoogleを見せつけるような、凄い発表が続きました。
なんと言っても AIによる 電話による予約(35分ぐらいから)
あれは、人がやったものだとか、あとになって言われていますが、Androidに搭載されているAssistantの受け答えを見ると、実施にAIが受け答えしていても不思議ではありません。
Androidの新OS Android 9 (コードネーム P)のAI搭載は、すごい
(55分ぐらいからはじまります)
App Actions
ユーザーが次に何をするかを予測して素早く提案する機能
Adaptive Battery
ユーザーの端末仕様状況をAIが、学習して、より効率的にバッテリーを節約してくれる機能
Adaptive Brightness
画面の明るさ調整をAIが、学習して自動的に最適な明るさにしてくれる機能
デモを見ると半端なく凄いです。
iOS12が、時代遅れに見えるほど、Androidが先に進んでしましました。
「Google Assistant」は、現バージョン(Android 8)でSiriより圧倒的に優れていますが、次バージョンでさらに差が開きそうです。
AIに関しては、Googleが圧倒的なリードを保っていると思われます。
Amazon、IBM、Microsoftそして中国が急激に伸びているようです。
余談
残念ながらAppleは、AIよりもiPhone重視でAIの分野では、置いていかれてしましました。
顔認証と動く絵文字とか、すでに他社で発表されたものををアップグレードするのではなくて、違うアプローチがあるだろう。Siriをなんとかしてやれよ
といつも思うのですが。。。
武器転用
科学技術は、悲しいことですが、戦争によって進歩してきました。
ロケットも戦争がなければ、発展しなかっただろうし、航空機、自動車、コンピュータもすべて戦争によって進歩しました。
AIも当然のように利用されようとしています。
ドローン、ロボット、ミサイル AIを応用するところは、いくらでもあるはず。
すでに、無人攻撃機が、実践配備されているぐらいですから、これにAIを搭載しようと考えるのは、凄く、当然の話
特に、中国は、AIが次の世界を制すると早い段階から研究費、教育に力を入れています。
当然、軍事利用も前提にあるでしょう。
Googleの良心
「2018年3月に、グーグルが米国防総省のドローン用AI開発プロジェクト「Maven」に参加している」
と報道がありました。
それをうけて
軍事利用反対の公開書簡に数千名が署名しCEO サンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)宛に送られました。
さらに10名程度の社員が辞職したと報じられました。
AIの軍事利用に対して、はっきりと意思を持って、しかも会社に対して反対することを表明、それを隠そうとしないGoogleの懐の深さは、会社の文化が違うんだろうなと思いました。
日本企業では、絶対にこんなことは、起きないでしょう。
Googleのような「超優良企業」に対して辞職するとか、反対運動するとか、影でやっていても正々堂々とやらないですよ。
会社も隠すしね。
AI利用原則
2018年6月7日 サンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEO は、AI利用に関する原則を発表しました。
(1)社会的に有益であること
(2)不公正な偏見を生み出したり助長したりしないこと
(3)安全を意識して設計・テストすること
(4)人々に対する説明責任を果たすこと
(5)プライバシー設計原則を組み込むこと
(6)科学的な基準を守ること
(7)これらの原則に合致する用途とすること
https://blog.google/topics/ai/ai-principles/
より抜粋
また、
「武器利用のためのAI開発はしていない、今後も政府や軍には様々な分野で協力していく」
と含みを残していますが、
政府のへの協力は国家ありきの企業ですから当然のこととして
軍の協力は、サイバーセキュリティ、軍の募集、退役軍人の医療、捜索救助などの項目が挙げられています。
「これらの原則は理論的な概念ではなく、当社の研究開発や製品開発を統制する具体的な基準」
とはっきりと明言しています。
AI暴走論
AI最先端企業が、「AI利用原則」を表明したということは、原則を出さないとAIの開発競争は暴走するのではないか?
つまり、そこまで AIは、進んでいるということになるのではないでしょうか?
と妄想してしまうわけです。
どちらにしろ「AI利用原則の表明」は、AIのこれからの利用目的についてはっきりと指針を示したことが素晴らしいと思っています。
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まとめ
イーロン・マスク(Tesla/Space X)やホーキング博士は、
「AIは、人類の脅威となる」と話したとか話さないとか・・・
「AIは、人類の脅威にならない派」が多いと思われます。
「AIは、人間の仕事を奪わない派」も多いと思います。
本当にそうでしょうか?
みずほ銀行が「AIに事務作業を任せる(一部)」
と表明しました
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社内業務の合理化がはじまる。 主役は、AI みずほ銀行
次回 第9回目の停止(最終)は、 7月13日(土) 0時 ~ 7月16日(火) 8 時です。 ATMやネットの取引も停止となるのでご注意ください。 今回の「IT小僧の時事放談」は 「社内業務の合理化が ...
「AIは、人間の仕事を奪わない」ということは、ないと思います。
確実にAIは、特定の分野で人間の代わりに仕事をするようになります。
とって変わられた人は、別の仕事をしなければなりません。
面倒なものはAIにまかせて、クリエイティブな仕事をすればいいよ
なんて人がいますが、みんな「クリエイティブな仕事」に付けると思いますか?
AIに変わられようとしている「面倒な仕事」を誰かが行っているわけです。
自分はAI反対ではないのです。
Googleのようにきちんと「AI利用原則の表明」する企業ばかりならよいのです。
企業は、間違いなくAIを導入することで人員削減を行います。
これは、企業が悪いのではなく、利益追求が、企業の正義だからです。
AIに仕事を奪われた人に対して ソフトランディングを考えておかないと面倒なことが起こるかも知れません。
そこを議論せずに「AIでお花畑なことは、言えない」と思っています。
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