iPhone 14 の売れ行きが芳しくない。
代わりにiPhone 12など数年前のモデルが売れているらしい。
Android端末のハイスペック端末も揃って販売不振になっています。
その影響もあって auは、Xperia 1 IVを実質6万円下げるキャンペーンを始めました。
円安、給与が上がらないなど日本が貧しくなってゆく中でiPhoneさえも購入できなくなっていゆく日本
私たちは、ハイスペックスマートフォンを買えない状況になってしまったのだろうか?
今回のIT小僧の時事放談は
数年前のハイエンドモデルを安価で買えないように総務省が妨害している
というお話です。
小難しい話をわかりやすく解説しながら記事にしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
クアルコム社の発表会
クアルコム社が、アメリカ・ハワイ州マウイ島で開催された「Snapdragon Summit」で「Snpadragon 8 Gen 2」を発表しました。
クアルコムと聞いてピンとこない方も多いと思いますが、クアルコム社は、、アメリカの移動体通信の通信技術および半導体の設計開発を行う企業です。
スマートフォンでは、Androidのチップセットとして使われています。
クアルコム社(Qualcomm)オフィシャル
ここで発表された最新のチップセットSnpadragon 8 Gen 2は、恐ろしいほどの性能を持っていると発表されました。
おそらく来年のAndroidハイスペック端末に搭載されるはずですが、販売価格がさらに上昇することに間違いありません。
20万越えの販売価格となるでしょう。
そんなの買えるわけない
ごもっともばご意見です。
数年でバッテリー劣化が起こるスマートフォンに20万以上支払うなど頭が逝かれているとしか思えない。
そんな状況のなか
スマホジャーナリストの石川 温氏が、クアルコム社のシニアバイスプレジデントであるアレックス・カトージアン氏にインタビューした。
アレックス氏から意外な発言があったことに注目したい。
クアルコム社のアレックス・カトージアン氏
石川 温氏とのインタビューの中にアレックス・カトージアン氏が、このように答えている。
「確かにSnapdragonの6や7シリーズの方が世界各地でボリュームゾーンになっている。しかし、一方で8シリーズのようなプレミアムラインの規模も拡大している。単に最新のチップだけでなく、『Nマイナス1』や『Nマイナス2』といったチップも、より長い期間使われるようになっている。2年以上の期間があれば、使用する部材のコストは下がり、結果として、当社のチップの値段も下がり、ユーザーはより手軽な値段で購入できるようになる」
『Nマイナス1』というのは、1世代前、『Nマイナス2』というのは、2世代前という意味である。
- アレックス・カトージアン氏によれば、ミドルクラスの性能を持つSnapdragonの6や7シリーズがボリュームゾーンになっている。
- 1年前や2年前のチップが長期間使用されている
- 結果、コストが下がり手軽な価格で購入できるようになる。
数年前のチップセットを使えば、手軽な価格で購入できる と言っています。
何が何でも最新のチップセットを使えというわけではなく、コストが下がったけどハイスペックの性能のスマートフォンがあるのだよ
でも、日本国内の状況はどうなんだろう?
Appleを見習え
欧米では、数年前に発表されたデバイスが、普通に販売されています。
例えば
Snapdragon 865を搭載したGalaxy S20 もキャリア(ATT)取り扱っています。
Snapdragon 865は、2020年のチップセットなので2年前のものである。
iPhoneの場合、日本では、格安SIMの会社から販売されていますが、Androidの端末は、最新のチップを搭載した製品しか販売されていません。
iPhoneは、長期間にわたりアップデートなどを行っている
という理由もあると思います。
一方、Androidメーカーの多くは、長くて2年、ひどいところは、1年でアップデートされなくなりmす。
積極的にアップデートしているのは、Google Pixel、シャープ AQUOS、Samsun GALAXYぐらいでその他のメーカーは、売りっぱなしに近いと言っていいでしょう。
10万円以上のハイスペック端末も数年でセキュリティアップデート打ち切りとかになると
そりゃ iPhoneが売れるわけだ・・・
Android端末のユーザーは、一部を除いて カネをドブに捨てているような愚か者
となってしまいます。
幸い 欧州では、数年以上アップデートされないスマートフォンの販売を禁じるという方針になりつつあるので そのうち改善される兆しはあります。
数年前のハイエンドモデルを安価で買えない
数年前のチップセットを使ったハイスペックのスマートフォンが、販売されていません。
一部、SIM FREEの直販モデルや、在庫一掃処理で時々、販売されますが、iPhoneを除いて望見がない状況
店頭には、最新のチップセットを搭載したものが並べられ、1年前の端末も見かけなくなっています。
特にキャリアから販売されるものはその傾向が強く 前モデルを安価で販売するということはあまりみかけない。
本体価格を段階的に引き下げ、店頭での販売価格も下げる
なんてことができない事情でもあるのだろうか?
総務省が妨害
2019年に総務省は、以下の通達を出している。
「在庫端末については、最終調達日から24か月経過で半額までの範囲で利益の提供可。ただし、製造が中止されたものは、最終調達日から12カ月経過で半額まで、24カ月で8割までの範囲で利益の提供可」
最終調達日から24か月経過で半額
製造が中止されたものは、最終調達日から12カ月経過で半額
問題は、「最終調達日」というキーワードです。
キャリアやショップが同じスマートフォンを継続的に調達し続けるといつまで経っても「最終調達日」に到達しないことになりため
在庫を24か月経過しないと半額セールなどできない。
ここが問題です。
在庫を2年抱えるなどということは非現実的である。
「型落ちハイエンドを手軽に買える」
ということを妨害しているのは、総務省なのです。
まとめます
総務省がキャリアに対して出している規制ですが、キャリアに限定されています。
ですからキャリア以外からスマートフォンを購入し、通信会社と契約し自分で設定できると言うことを知って欲しいと思います。
幸い、ahamo、povo、LINEMOのキャリアブランド、UQモバイル、Yahoo!モバイルなどのサブブランド、格安SIMなどネットで簡単に契約できる時代になっているのです。
キャリアケータイショップ依存は、高齢者だけではなく若い人でもショップ任せの人も決して少なくないのです。
ケータイショップは、ガソリンスタンドと同じようにやがて消えてゆくものとなるでしょう。
そのかわりに ケータイショップの代わりになるサービス 修理サービス と言ったキャリアから独立した新事業が広がると予想しています。