当ブログで、かつて、カセットテープ、有線イヤホンが流行り始めていると記事にしました。
そして、コンパクトデジカメが静かに流行り始めていると言われています。
今回のIT小僧の時事放談は
コンパクトデジカメ 再流行の兆し
と題して スマートフォンの登場で絶滅しかけたコンパクトデジカメが静かにはやり始めている
というお話です。
今回もIT小僧らしい視点でお届けします。
目次
2000年代の遺物
コンパクトデジカメが、流行ったのは、15年前(2007年あたり)がピークとなった。
キャノン、ニコン、ソニー、富士フイルムあたりが、トップランナーでそのシェアを争っていた。
本格派のものから、アイテムとしてファッションの小道具のようなデザイン重視まで幅広く普及していた。
女性の鞄に収まるようにスリム化され、毎日、持ち歩いていた人も多いと思います。
やがて、iPhoneの登場からはじまるスマートフォンの普及によりコンパクトデジカメは窮地に陥り、いまや、スマートフォンのカメラ性能は、カメラ専用機に負けないところまで性能が上がり、スマートフォンでしかできないAI技術の登場でカメラ専用機ではできない写真まで撮れるようになりました。
コンパクトデジカメの市場は、急速に下降線をたどり、世界市場の圧倒的シェアを誇っていた日本メーカーのカメラは、消滅してしまうのか?
という窮地まで陥りました。
しかし、流行という現象は、面白いもので
多くの人が使っている(持っている)ものは、逝けてない
というわけで セレブを中心にかつて流行っていたレトロなことに注目が集まります。
当ブログでもカセットレコーダーや有線イヤホンの記事を取り上げましたが、今度は、コンパクトデジカメが注目されることになりました。
火付け役はセレブ
セレブな彼女たちが突然 コンパクトデジカメを使い始めました。
例えば、TikTok上ではハッシュタグ〈#digitalcamera〉を調べると
閲覧回数8800万回を越えています。
インスタやTikTok上でセレブな彼女達がデジカメを手に出かけている写真や動画が増殖しています。
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ノスタルジー
コンパクトデジカメに注目が集まったのは、スマホの成熟による閉塞感があるだろう。
誰が撮影しても同じように撮れるスマホの写真は、AI技術の発展により、失敗しない写真で誰が撮影しても同じようなもの
成熟しきったスマホより
コンパクトデジカメのデザイン性と個性による
人と違うことを見せたい
という人間の欲望がセレブが持ち歩くことで 心の奥底が刺激され あえてスマートフォンではなく コンパクトデジカメの選択を始めたと推測できる。
セレブ達のインスタやTikTokを見れば、コンパクトデジカメは、すでに実用的ではなくアイテムとして用いられているとも言えよう。
富士フイルムのFinePixなど おしゃれなデザインアイテムとしての一面もうかがえる。
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行き過ぎたテクノロジーの反感
スマホと言えば、iPhone 毎年毎年 カメラ(動画)のバージョンアップだけを繰り返し、中身についてはすでに完成形となり、これ以上弄ることもなくなりました。
Androidも同じで行き着くところまで行き着いて Pixel 7においては、あってはいけないものを消してしまうマジックまで搭載さえrています。
夜間モードも肉眼で見えないものを映し出したり、昼のような写真になったりして
より明るく撮れることを評価する
なんて、写真の切り取る世界、ありのままを撮影する世界を超越し、
すでにスマホの写真は、「絵画」、「デザインアート」となっている。
光、影、レンズという基本から大きくずれてゆくことに対して
デジタルカメラの持つ自然な雰囲気は、スマホの写真では実現できないかも知れません。
一過性の流行り物
と言っても、セレブの人たちによるおしゃれの一過性の可能性も十分あるし、そのうち流行は消えてしまうと思います。
ただ今回、コンパクトデジカメを手にした人の中には、写真を撮ると言うことが、楽しいと感じることになり、写真に興味を持つ人が増えるかも知れません。
たとえ、流行り物で一過性のことであっても 写真が見直されるきっかけになればとよいでしょう
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まとめてみます
フィルムカメラは、面倒で現像するところも減っているけどデジタルカメラならばコンビニや家電量販店で簡単に印刷もできる。
デザインもおしゃれでコンパクト 鞄に入れておいても邪魔にならず、スマホで写真を撮るより、スタイリッシュでかっこいい
コンパクトデジタルカメラは、スマホより安価で入手できる。
もしかしたら 家のなかを探せば 古いコンパクトカメラも出てくるだろう。
スマホの完成された写真より、すこしだけ 個人らしさが出てくるコンパクトデジタルカメラ
試しに使ってみてはいかがでしょうか?
スマホではなくカメラで撮る楽しさ ちょっと嵌まるかも知れません。