長年、コンピュータ業界で仕事をしていると 少し不自由な会社さんが登場します。
今回のIT小僧のブラック時事放談では
開発会社は、ただでは働かないぞ こんな取引先に絶対に近づいてはいけない
というお話です。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
目次
訴訟が多い会社には近づくな
まず、最初に開発会社との訴訟が多い会社は、絶対に避けてください。
開発会社に問題があったとしてもそういう会社を見抜けない、あるいは、文句をつけて訴訟に持ち込むなんてトラブルが多いことに違いない。
契約書をかわすまえに訴訟の数をチェックしなさい。
1年に何度か裁判沙汰になっている会社とは、絶対に取引をしないように
見積もりの段階で何も決まっていない
かなり おどろいたことは、見積もりの段階で絵しか決まっていない会社がありました。
渡されたPowerPoint(やばい会社はPowerPointだけの資料が多い)
タイトル:(仮)マッチングアプリ
PowerPointに5枚提訴、絵が書かれているだけ
Q「支払い方法は?」
A「まだ決まっていない たぶん キャリア決済とクレジット」
Q「管理画面とかの資料ありますか?」
A「まだ決まっていない」
Q「一日の想定利用回数は?」
A「10万人程度」
Q「アプリは、必要?」
A「もちろん iPhoneもAndroid対応」
Q「iPhoneのアプリは、Apple決済になるが?」
A「収益が減るから キャリア決済とクレジット」
Q「アプリからの決済は、Applの決済になりますが」
A「収益が減るから キャリア決済とクレジット」
Q「スケジュールは?」
A「一ヶ月後」
この段階で逃げたほうが良い
こういう会社では、契約後にアレヤコレヤと詰め込むのがミエミエでなので絶対に近寄ってはいけない。
しかも、要件定義が、決まらないで期限だけが厳しくなる。
そして期限延長を絶対に認めない。
ほら 他にも案件があるから 危険な会社には近づかない
要件定義以外の仕事はするな
要件定義といいつつ 漏れていた追加を追加費用無しで押してくる企業とは縁を切りなさい。
仕様追加は、仕様追加費用で別にカネを取っていいのです。
もっと言えば、それでスケジュールがおくれることをはっきり伝えない。
それが通らなければ 追加仕様を絶対にやってはいけません。
それで損害が出る出ないと揉めるならば 最初から契約書ではっきり書くべきです。
こういうことを言ってくる会社は、間違いなく訴訟に持ち込みます。
ケチ
ある会社でアプリでサービス展開をする話がでてきた。
要件もある程度決まっていて、説明後の全体像が見えてきた。
よしよし これなら行けどう・・・
見積もりを書いて提出後 担当者からでて北言葉
担当者「高いなぁ 半額にならない・・・」
????
心の声「いきなり半額で交渉ですか どこぞの国の屋台ですか?」
自分「さすがに 半額は無理ですよ どのあたりが高いとお想いですか」
担当者「いままでの経験だよ このぐらいのシステムは、半額だよ」
自分「いただいた資料で考えるとこのぐらいになりますが」
担当者「じゃぁ この機能とこの機能を外して 再見積もり頼みます」
自分「その機能を省いたら目的のものができなくなりますよ」
担当者「いいんだいいんだ 発注できれば」
心の声「契約させて あとから 要件を突っ込むパターンだな」
自分「その機能を外しても 半額にはなりませんが」
担当者「じゃぁ こうしよう 設計書もテスト仕様書もなくて結構。それとこの機能も外す それなら半額になるだろう」
心の声「やばいやばい 顧客からドキュメントはいらないというパターンが一番危ない 納品の段階になって ドキュメントがないと絶対に言い出す。それに 外した機能を後から ぜえっタイにやっぱりいると言ってくる 逃げろ」
自分「うちでは、その金額ではできないので やめますわ」
担当者「そうか いい話だと思うんだけど」
自分「すみません では 失礼します。」
心の声「この会社は、ブラックマークをつけて 営業に注意しとこ」
無制限保証
契約書の段階になって この言葉が引っかかった
「損害賠償は、無制限とする」
おいおい! 数百万円のシステムで損害賠償 無制限ですか・・・
心の声「開発会社を南アと思っているんだ」
自分「損害賠償の無制限は、絶対 無理ですよ」
顧客「うちは、これでやっているんだけどね どの会社さんもOK出てますよ」
心の声「あなたの会社で訴訟で訴えられて ものすごい損害芭蕉をふっかけれれた例(何件も)があることを知っているぞ」
自分「弊社では、この条件ではできないので この話は、なかったことに」
営業「いや、社に戻って検討しますから・・・」
帰り道
営業「さっきの あれ まずいよ」
自分「損害賠償は、無制限 と言ってくる会社は、損害賠償目当て半分なので 絶対にやめたほうがいい」
営業「そこまでは、悪どくないでしょう」
自分「いや ダメだね 開発会社は、奴隷だと思っているよ あの会社」
ギリギリのところで契約しなかったけど よく調べたら 開発会社が何度も変わっている。
こう言う会社は、絶対に近寄らないでください。
保守と作業費をわけない
保守費用という名目で作業をさせるような会社とは、取引をやめたほうがいい。
保守といいながら、作業費と混同している会社があります。
この2つの区別ができないような会社は、
保守費用の前借り
なんてバカなことを言い出して 機能追加などをやらされます。
機能追加は、作業費ではなく、別料金で見積もり しっかりカネを取るべきです。
こんなこともわからない会社とはお付き合いしないことをオススメする。
契約書で揉めるなら仕事を断れ
契約書で揉めるならば 良いことなど何も有りません。
無制限保証、保守費用と作業費の切り分け、要件定義の明確化、追加仕様は別料金、スケジュール
他にもたくさんあますが、目安として 開発会社と裁判が多い会社は、敬遠してください。
まとめ
今回は、IT小僧の経験で「こんな顧客に近づくな」という話をしてきました。
長く開発会社で仕事をしていると 実に様々な会社とお付き合いがあります。
金融系企業ですが、どう考えても「あっち系」だったり「行っちゃてる系」だったりしたこともあります。
顧客先で打ち合わせをしたところ、目の前で担当者がナイフで刺されて重症という事件にも遭遇しました。
それ以後、自分には、ボディガードが必ずついてくるようになった なんて話もあります。
外資企業のお客様で契約寸前で日本支社撤退 ビルに行ったら、解散準備中でした・・・
これらの話は、近いうちに「シリーズ プログラマーに歴史あり」で書こうと思っています。