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日本のIT屋に一言

ゼネラリストかスペシャリストか? IT技術者の生き残り戦略

2017年10月6日

おなたはどちらで生きてゆく?
ゼネラリストかスペシャリスト IT人生の選択のお話をします。
勝ち組になれるかどうかは、あなた次第ですが、「こんな考え方」もあるのだとヒントになれば幸いです。

これからお話することは、IT業界に限っての話なのでお間違いないようにお願いいたします。

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ゼネラリスト/スペシャリストの意味

ゼネラリスト【generalist】
広範な分野の知識・技術・経験をもつ人
大辞林 第三版の解説

スペシャリスト【specialist】
特定分野について深い知識やすぐれた技術をもった人。専門家
大辞林 第三版の解説

これをIT業界で解説し直すと

ゼネラリスト【generalist】
多方面の技術知識を持ち、幅広い業務知識を有する。
プロジェクトを統括しシステム全体をまとめることができる。

スペシャリスト【specialist】
データベース、通信、暗号化技術、特定デバイスの構築能力を有する。
金融、不動産、医療など専門的な知識を有する。

みなさん、IT技術者でどちらが生き残ると思いますか?

キャリアの変遷

一昔前までは、エンジニアのキャリアは以下のように上り詰め

PG → SE → PL→ PM → MG

※念のために意味合いは以下のとおりです。
PG:プログラマー
SE:システムエンジニア
PM:プロジェクトマネージャー
PL:プロジェクトリーダー
MG:管理職

IT企業が、一般企業と同じ年功序列でしたらこの図式は成り立つのですが、最近は上手く稼働していないようにみえます。

それは、なぜか?

請負型ビジネスサイクルの崩壊

旧来の請負+人月単価型の企業は、派遣、個人請負へと変わりつつあります。
システムインテグレーター(SIer)

請負+人月単価型企業(通称下請け企業)

2000年あたりまでは、この図式でなんとかできていたのですが、
下請け企業の疲弊により
技術レベルの低下と人員確保が難しくなり

システムインテグレーター(SIer)

請負+人月単価型企業(通称下請け企業)

派遣/個人請負

多重請負へと変遷、さらにコスト重視のため
システムインテグレーター(SIer)

派遣/個人請負

と移りつつあります。
リスクを極端に嫌うSIerですが、工数単価の低下に伴い利益確保に走りつつあります。

似たような流れが、アナウンサーという職業に見られます。

局アナとして入社

頭角を表し人気

40歳ぐらいで現場から離れて管理職へ
↓ ←分岐点
そのまま管理職

ここで大きな分岐点
アナウンサーというスペシャリスト達は現場にこだわり、会社を辞めフリーとして独立
生涯現役に近い有名な方もいらっしゃいます。

局アナとして入社

頭角を表し人気

40歳ぐらいで現場から離れて管理職へ
↓ ←分岐点
フリーで独立

スペシャリストになろう

このようなIT業界で生き残るには、SIerになって技術者の道を諦め出世競争に生き残る。
つまり ジェネラリスト 志向

もうひとつの生き方は、SIerが頭を下げて頼んでくるスペシャリストを目指すのもよいでしょう
そのためには、かなりのスキルと経験と技術センスが必要になります。

2017年10月時点のスペシャリストのキーワード
1.AI (流行り物なので要注意)
2.IoT(流行り物なので要注意)
3.PHP
4.C#
5.データベース

ここで注意したいのが、流行り廃りのある技術です。

AIについて

AI技術者が足らない、お金が取れます。
人月単価で500万オーバーもあり得ます。
「成果があがるかどうかやってみなければわからない」
という超ローリスクハイリターン産業になっています。

「なんか凄そうだからと手をだす企業が多いかも知れません」
成果が出ているところも多いのですが、お金をかけたわりに成果が出なかったというのもたくさんあります。
「どうやらまだ実験段階だぞ!」
「お金をかけたわりには、成果が出ないなぁ!」
と気が付き始めたら一気に下降する可能性があります。

さらに誰でも簡単に使えるAIになったら技術者はお払い箱になりますので要注意
※誰でも簡単に使えるAIの一例 Microsoft、ExcelでAIが使える新ツールなどを発表
http://ascii.jp/elem/000/001/557/1557521/

そもそもAIのスペシャリストてどのぐらいいるのでしょうか?
Pythonが使えてAIのAPIが使えますって人は、AI技術者ではありませんよ。
それは、Pythonが使える単なるプログラマーです。

AI技術者としてお金が取れるとしたら最低以下の知識が必要と思います。
ディープラーニングの基礎理論、実装方法
ビッグータに関する知識や統計解析のスキル
このぐらいの知識があれば、流行りが過ぎても高額なギャラがもらえるでしょう。

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IoTについて

これもここ数年のトレンドとなっていますが、実際にどうなんでしょう?
工場とかに設置されて成果がでていますが、IoTは、ハードウェアの知識が必要です。
IT技術者としては、APIを使うれべるなので今の仕事とあまり変わりがなにのかなと考えています。

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PHPについて

Webの開発として不動の言語として古くから使われています。
Webという仕組みがなくならない限り仕事はあると思われます。

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C#について

Microsoftの世界限定ですが仕事があるでしょう。
Visual Studioが使える技術者は重宝がられます。
最近では、iPhoneの開発もできるようになってきてMacintoshでもVisual Studioが使えます。

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データベースについて

ビッグデータもWebも何もかも最終的には、データベースが重要になっています。
なくならないし、意外と専門の技術者も少ないです。

そこでオススメしたいのが

データベースを極める。

これは、いつの時代で必要且つ重要な技術です。
OracleやSQLServerなら資格をとって売り込むこともできるし
WebシステムにデファクトスタンダードとなっているMySQLは、当分なくなることはないでしょう。
最近、Webの技術ばかり優先(見た目)でバックグラウンドを支えるデータベース構造がメチャクチャなシステムが数多く見受けられます。
データ量に応じて加速度的に遅くなってしまうのを解決できるのは、データベース技術者だけです。

では、プログラミングスペシャリストは?

そうです、システムを支えるプログラムですが、これは自動化が進みAIが勝手に作る時代が来ると感じています。
先程述べたPHPやC#も同様です。

フレームワークの機能やGitHubからコピーしてつくるのが主流となりつつあるのでプログラマーと言うより
検索が上手い人=できるプログラマー
になりつつあります。

古臭い技術者からみれば、あんまり考えることなくなったなぁ
と実感しています。

ゼネラリストとして生きる道はないの?

いいえ、特殊分野ならまだまだありますよ

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SIerが頭を下げて頼んでくるゼネラリスト

1.金融、不動産など専門知識や資格を持つ
特に金融は、株、FX、商品取引、銀行、クレジットなど専門知識が必要で、本で勉強しただけでは得られません。
実際にプロジェクトに参加しないと理解できない部分が多いです。
顧客との打合せも「流通やってました」「eコマースやってました」ぐらいでは、太刀打ちできません。
極端な話、この知識を持っているエンジニアは、「食いっぱぐれ」はないと思います。
非常に高いギャラで仕事が続けられます。
理由は、高度な金融知識とIT技術の知識を持っている人が少ないからです。
反面、非常に厳しい世界であると覚悟が必要です。

自分の友人の一人は、55歳を過ぎても金融スペシャリストとして活躍しています。

2.火消しゼネラリスト

こちらは、専門知識というよりリーダー気質が問われます。
火を吹いている巨大プロジェクトって多いですよね。
●●●銀行とか、国家プロジェクトの●●とか
特に銀行などがそうですが、炎上しやすいプロジェクトが多く
プロジェクトマネージャーの交代等、多々あります。
炎上したプロジェクトは、火消しが上手いマネージャーの登場となります。
この「火消しジェネラリスト」は、火消しの経験と資質が問われます。
交渉力、統率力、冷静な判断力が問われます。

転職を考えるなら複数登録して自分を高く売る仕事を考えましょう。

大手

専門

専門

社内SE

登録しておいて希望の求人やスカウトが来るのを待つという方法がよいでしょう。

まとめ

ここまでいろいろと話をしてきましたが、自分の経験上の話から感じていることです。

この業界で食ってゆくためにどうしたらよいか?
この週末にでもじっくり考えて見てください。

そして、運悪く40歳、50歳になってリストラされても
「自分の前職は、管理部門の部長をやっていて・・・」
「多くのプロジェクトを手がけてきた経験を活かして・・・」
などということがないように
「OracleのスペシャリストとしてXXXXができます」
「クレジットのシステムに精通しています」
と言って自分を売り込めるように頑張りましょう

ゼネラリストかスペシャリストか? IT技術者の生き残り戦略を考えよう

何かの参考になったら幸いです。

よきIT人生を送れるようにお祈りしています。



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