AIが急速に進化する現在、私たちは高度な情報処理や知識探索をAIに委ねることが増えています。
しかしその一方で、情報を受け取るだけの生活は「創造性」や「空想力」を失わせる危険性も指摘されています。
そんな中、プラス株式会社ステーショナリーカンパニー、ぺんてる、日本ノート、セーラー万年筆の4社は共同で 「人類にエソラゴトを」プロジェクト を立ち上げ、筆記具と空想力の価値を問い直す取り組みを始めています。
この記事では、“AIに頼らない空想力”の意義と、プロジェクトの背景、そしておすすめ文具をわかりやすく解説します。
Forbes JAPAN+1
目次
AI時代にこそ問われる「空想力」とは
かつて人類は文字も道具もない時代から、洞窟に描かれた壁画や星空の配置に想いを馳せて空想力を育んできました。情報が手元に溢れる今日では、情報を単に受け取るだけの行為が増え、AIの回答を待つ生活が当たり前になっています。
このような状況では、人間の根源的な創造性や空想力そのものが使われなくなってしまうという懸念があります。そこで今回のプロジェクトでは、AI時代だからこそ「空想する力」を再評価し、人が考え、感じ、描く行為そのものを取り戻そうという大きなメッセージが発せられています。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1｜PR TIMES
文具4社の「人類にエソラゴトを」プロジェクトとは？
このプロジェクトは、ぺんてる、プラス株式会社ステーショナリーカンパニー、日本ノート、セーラー万年筆の4社が合同で進めている活動です。AI時代であるからこそ、「絵空事」を描く力＝空想力こそが人類を進歩させる原動力だという思いを共有しています。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1｜PR TIMES
プロジェクトのコンセプトは、ただの製品販売ではありません。人間がAIではなく、自分の感性で世界を体験し、発想し、表現していく力を再発見すること。文具はそのための「道具」であり、手で書く・描くという行為そのものが想像の源泉になる、という信念を持っています。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1｜PR TIMES
また、プロジェクトの一環として 「都市洞窟エソラゴト」 というインスタレーション展示が企画され、AI時代に人間の直感や五感を刺激する体験空間として、招待制で公開される予定です。展示はプラネタリウムクリエーター大平貴之氏の監修によるもので、都市空間における「空想の源」を表現するものとして高い注目を集めています。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1｜PR TIMES
なぜ「AIに頼らない方がよい」のか？
AIは確かに強力ですが、それは 過去のデータや学習済みモデルに基づく答え を提示する道具です。AIの回答は信頼できる場合も多い一方で、情報の提示と想像・創造とは本質的に異なります。
人間の「何もない状態からの発想」は、AIには再現できない領域です。例えば、未来の物語を紡ぐ、未知の景色を想像する、抽象的な感情を形にするなど、根源的な創造行為は 人間の内面の豊かさから生まれるもの であり、これがAIの補完ではなく、人間本来の力であるという考え方がこのプロジェクトの根底にあります。Forbes JAPAN
筆記具による創造力の復権
プロジェクトは、単なるプロモーションではありません。筆記具の存在意義を再認識する取り組みでもあります。
手書きは、以下のような特性を持っています：
-
脳と指先の連動が創造力を刺激する
-
思考が可視化されることで内面と対話が生まれる
-
失敗や修正がそのまま「思考の痕跡」として残る
こうしたアナログなプロセスが、AIには再現できない独自性や発想の幅を育みます。Forbes JAPAN
オススメ文具3点（創造力を引き出す定番アイテム）
AI時代だからこそ楽しみたい、想像力を刺激するおすすめ文具を3つご紹介します。
1. 万年筆（セーラー万年筆）
万年筆は、書き手の力加減やインクの流れにより文字や線の表情が変わり、書くたびに微妙なニュアンスが生まれます。これは、デジタル入力では味わえない「感性の痕跡」を残す道具です。
2. ニュートラルノート（日本ノート）
凝った罫線やテンプレートに縛られない自由なノートは、空想をそのまま書き留めるキャンバスとして最適です。思い付きやアイデアの断片を気軽にスケッチできます。
3. 多機能筆記具（プラス・ぺんてる）
色や線の太さ、消しやすさなど、多彩な表現ができる多機能筆記具は、アイデアの「ブレスト（発想展開）」を助けるツールとして重宝します。
番外オススメ
まとめ：AI時代の創造性を取り戻す
AIは情報へのアクセスや効率的な解析では力強い味方ですが、人間の空想力や創造性そのものを置き換えるものではありません。
今回の「人類にエソラゴトを」プロジェクトが示すのは、AIとの共存を前提に、人間固有の思考・感情・空想を育む新たな文化的アプローチです。
筆記具は単なる物理的な道具ではなく、思考を可視化し、心の内側と対話するメディアであり続けるというメッセージが込められています。
Forbes JAPAN
📌 出典
-
人類の進歩は夢想と筆記具が生み出す — ぺんてるなど文具4社の連携（Forbes Japan）
Forbes JAPAN -
文具メーカー4社合同プロジェクト「人類にエソラゴトを」発表（PR Times／ニチマ）
プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1｜PR TIMES