きっかけは、ドコモの端末がiOS 27で標準メッセージのRCSに対応したこと。他社は先行して対応済みで、これで足並みがそろいました。
ただし、楽天モバイルは今回の対象外です。理由はのちほど解説します。
この記事では「RCSとは何か」「設定しないとどうなるか」「費用は」「どこを設定するか」まで、まとめて片づけます。
RCSとは何か
RCS(リッチコミュニケーションサービス)は、SMS(ショートメッセージサービス)の後継として策定された、次世代のメッセージ規格です。電話番号だけで、写真・動画・スタンプ・グループチャットまでやり取りできます。
Android側の窓口は「Googleメッセージ」アプリ。
iPhone側は、追加アプリ不要で標準の「メッセージ」がそのままRCSの窓口になります。
RCSにすると何ができる?
- 高画質な写真・動画の送受信(SMSの劣化圧縮から解放される)
- 既読表示
- 入力中インジケーター(相手が入力しているのが分かる)
- 絵文字リアクション
- グループチャット
- Wi-Fi・モバイルデータ経由での送受信
さらに、Android⇄iPhone間のE2E暗号化(エンドツーエンド暗号化)も動き出しました。
これはGoogleとAppleが共同で進めているもので、ベータ版として順次提供が始まっています。OSをまたいだやり取りが、デフォルトでより安全に保護される方向です。
設定しないとどうなる?設定しなくても使える?
自分がRCSをオフのまま、あるいは相手がRCS非対応の場合は、従来どおりSMS・MMSに自動で切り替わって送受信されます。「RCS未設定イコール連絡できない」ではありません。
ただしその場合は、写真は劣化し、既読も入力中表示も付かない、昔ながらのSMS体験に留まります。リッチな機能を使いたいなら、RCSをオンにする必要があります。
なぜ楽天モバイルは対象外なのか
楽天モバイルは、RCSをベースにした独自アプリ「Rakuten Link」を標準採用しています。
RCS準拠ではあるものの、他社とのRCS相互接続(インターコネクト)に対応していないため、今回の3社間RCSの輪には入りません。
楽天モバイルは無料通話を含む独自路線を歩んでおり、基幹網がこの網と接続していません。だから、RCSという規格は同じでもメッセージは流れない——相互接続の有無こそが分かれ目です。
費用はかかる?
月額のRCS利用料は、基本的に無料です。ただし、通信そのものは発生します。
- Wi-Fi接続中:追加料金なし
- モバイルデータ通信:契約データ容量を消費(写真・動画は特に消費が大きい)
- SMS・MMSにフォールバックした場合:契約によっては送信料が発生する
AndroidとiPhoneで何を設定する?
- 「Googleメッセージ」アプリを最新版に更新する
- アプリを開き、プロフィールアイコンから「メッセージの設定」へ進む
- 「RCSチャット」(見当たらなければ「チャット機能」)を選ぶ
- RCSチャットをオンにする
- iOSを27以降に更新する
- 「設定」から「アプリ」→「メッセージ」を開く
- 「RCSメッセージ」をオンにする
- ※ バージョンや契約内容により、項目の位置が異なる場合があります
キャリア別・対応と設定のポイント
| キャリア | Android⇄iPhone RCS | 設定・注意点 |
| ドコモ | 対応 | 端末をiOS 27に更新し、メッセージでRCSをオンにする |
| au | 対応 | 先行して対応済み。メッセージでRCSをオンにする |
| ソフトバンク | 対応 | 申し込みが必要な場合あり。手続き後にオンにする |
| 楽天モバイル | 非対応 | 「Rakuten Link」中心で、他社とのRCS相互接続はなし |
一部のサブブランドや格安プランでは、事前の申し込みが必要なケースがあります。設定項目が出てこない場合は、契約先の案内を確認しましょう。
まとめ——やることは3つだけ
今回の対応で、日本でも「標準メッセージアプリだけで、OS・キャリアをまたいでリッチにやり取りできる」土台がほぼ整いました。やることは、拍子抜けするほど単純です。
- アプリ(またはiOS)を最新版にする
- RCS設定をオンにする
- 入力欄が「RCSメッセージ」表示になっているか確認する