パソコン、タブレットそしてスマートフォンを持ち歩く人は、ポケットワイファイルーターを活用している人 多いと思います。
でも案外スピードが出ないなぁ・・・
そんな皆様にこの記事を書きました。
今回の小僧の教えてITでは、
ポケットワイファイルーターの設定を臨機応変に切り替えて快適ネット環境を手に入れよう
と題して、場所によって設定を変えることによってポケットWi-Fiを快適に利用しようというお話です。
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
目次
ポケットワイファイルーター大活躍
スマートフォン、タブレット、パソコンとネット環境を一台で使うことができるポケットワイファイルーターは非常に便利です。
IT小僧は、主に外出先で格安スマートフォンのスピード不足を補うことと通信量制限対策、また、家族と一緒にでかけた時のスマートフォンを接続するために使用しています。
また、最近は、テレワークのために会社で支給されたポケットワイファイルーターを使用している人も多いと思います。
しかし、そのポケットワイファイルーター 遅く感じる場合ってありませんか?
WiMAX2+は、外出時で最大の威力を発揮する
IT小僧は、WiMAX2+を契約しています。
WiMAX2+は、2013年サービスを開始したWiMAXの高速回線WiMAX2+(ツープラス)で最速下り最大558Mbpsという通信速度となっています。
と言っても、実際は、遮蔽物や電波状態、回線の込み具合といったいろいろな条件により、50Mbps~100Mbpsといったところが実測値ではないでしょうか?
それでも 電源ONですぐに使えて、「外出時に限定」するとしたら、3日で10G程度という制限があるとしても実用的には問題ないでしょう。
スマートフォンのテザリングを使えば、ということもありますが、スマートフォンの電源を消費してしまいます。また、スマートフォンの通信制限も気になります。
遅いのは、電波状態が原因とは限らない
と言ってもですね、WiMAX2+は、遅いんじゃないのか・・・
そう、実際に電車の中、特に都内の新宿、渋谷、池袋あたりは、最大で5Mbpsということもなんどか経験している。
YouTubeやNetflixならば問題がないけれど、遅いのは事実
一方、会社に中、コーヒーショップなどでは、20Mbps以上のスピードが出ている。
でも遅いよね
と思っているあなた、電波状況は、回避できないけど、ルーターとデバイスの間で改善することでかなり快適差を得ることができそうです。
通信規格
WiMAX2+の回線は、先に述べたように場所、時間などでかなりスピードが違ってきます。
しかし、ポケットワイファイルーターとスマートフォン、タブレット、パソコンの間の接続は、Wi-Fiで接続されています。
このWiFiが届く距離は、一般的にルーターから直線距離で50m~100m程度が目安とされています。
Wi-Fiは、電波なので周波数が決められています。
この周波数は、2.4GHz帯と5GHz帯の2つが規定されています。
さらにそれぞれ通信規格が決められていて
2.4GHz帯 「11g」「11b」
5GHz帯 「11ac」、「11a」
両方に対応している「11n」とかありますが、このあたりは、
いろいろなところで解説されているので詳しく知りたい方は、
Wi-Fiで使われる通信規格の種類(BUFFALO)たりで見てください。
2.4GHz と 5GHz
昨今のポケットワイファイルーターは、この2つが搭載されています。
2.4GHz帯より5GHz帯のほうが高速通信ができます。
まずは、この動画をみてください。
2.4GHz帯
一般的に 2.4GHz帯は、
- 障害物に強く
対応機種が多い
という特性があります。
5GHz帯
5GHz帯は、
- 電子レンジなどの電波干渉が少ない
- 安定した高速通信
しかし、弱点として障害物の弱い という特性があります。
いつも5GHzにすればいいのに・・・
この2つの動画は、同じ場所でほぼ同じ時刻で試験をしたものです。
このように同じポケットワイファイルーターでもWi-Fiの設定で大きな差があることがわかると思います。
圧倒的に5GHz帯の方が速いことがわかります。
なら、いつでも5GHzで使用すればいいと思うのですが
昨今、話題の5Gも障害物に弱いという特性があります。
でも5GHzで近距離、例えば、かばんにポケットワイファイルーターを入れておくくらいなら距離も近いし大丈夫じゃないの?
と思うわけです。
しかし、5GHz台には、屋外では、原則使えないという制約があるのです。
5GHzは、屋外で使わないように
Wi-Fiでスピードの速い 5GHz ですが、屋内でしか使わないように
というお達しが総務省より発表されています。
まずは、総務省のページからの抜粋をを見てください。
これに加えて図も掲載されています。
詳しくは、以下のリンクを見てください。
総務省の無線LANの屋外利用について
5.2GHz帯の屋外利用については、衛星システムに影響を与えないように登録局の制度を適用しています。
屋内ならば、5GHz帯でもOK、屋外では、気象レーダーとか人工衛星などに影響が出ないように規制されているわけです。
ですから、Wi-Fiルーターの中には、5GHz帯に切り替える時、以下の表示がされるものがあります。
ここでDFSチェックとありますが、DFSは、DFS(Dynamic Frequency Selection)と呼ばれるもので
気象レーダーなどの電波を検知する機能です。
このDFSチェックで
レーダーとチャンネルがバッティングした場合、そのチャンネルは30分間利用できなくなり、さらに別なチャンネルに移動する前にはレーダー波の有無を1分間スキャンしなければならな。
といいうわけです。
上記の写真で「約1分間」というのは、この規定によるものです。
つまり5GHzを屋外で使用するのは、いろいろな制約があるというわけです。
「極端に言えば、ポケットワイファイルーターでは、屋外では、2.4GHzを使いなさい」
とも言えるかも知れません。
詳しくは、以下のリンクを見て確認してください。
総務省の無線LANの屋外利用について
臨機応変に切り替え
せっかく、速く安定した5GHz帯のWi-Fiです。
しかし、規定があるので、いつも使えるとは言えません。
そこで 臨機応変に
移動中は、2.4GHz
屋内でじっくり使う時は、5GHzで切り替える。
というのが良さそうです。
面倒ですが、5GHz帯の高速な通信は魅力的です。
最近では、アプリでポケットワイファイルーターの設定を変えることができるものもあるので積極的に使いましょう。
まとめ
IT小僧の生活圏の場合、ポケットワイファイルーター(WiMAX2+)では、移動中で極端にスピードが落ちます。
ですから、2.4GHzでも十分なのですが、屋内で落ち着いて使う時は、5GHzに切り替えています。
たしかに面倒ですが、5GHzのスピードは圧倒的でず。
せっかく、5GHzの切り替えがあるポケットワイファイルーターならば、屋内で5GHzに切り替えないとせっかくのスピードを持っているのにもったいないです。
面倒ですが、臨機応変に切り替えるのが、快適なネット環境を使うちかみちとなるでしょう。