当ブログでかなり前に取り上げたNetflixドラマ
「グッド・プレイス(The Good Place)」
日本語で「よいところ」を意味するファンタジーコメディドラマは、Netflixで配信
2020年1月ついに最終回を迎えました。
人間が死んだらどこにゆくのか?
天国? 地獄? それとも「グッド・プレイス(The Good Place)」?
ネタバレになるかもしれないので 現在見ている人は、すぐに退出願います。
今回のIT小僧の時事放談は、
ドラマ「グッド・プレイス(The Good Place)」の最終回は、「グッド・プレイス」からの旅立ちだった。
と題して「グッド・プレイス」とは、なんなのか? について考えてみよう。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
グッド・プレイス
Netflixで配信されている「グッド・プレイス」は、2020年1月で最終シーズンが、終了してしまった。
人間は、超越した神のような存在に点数をつけられ、それに応じて、地獄、中間、天国(つまり「グッド・プレイス」)に振り分けられるシステムになっている。
本当は、地獄に行って永遠なる拷問を受けるはずだった4人は、わけのわからない楽園のような違うような、美味しいフローズンヨーグルトのある世界で新しく生活をすることになった。
お世話係のジャネット(紺色の事務服を着ているのだが)は、彼らの要求するものを実現する「全知全能のAI」ですが、4人の一人と恋に落ちたり、結構自由な立ち振舞をしている。
そこで生活する上で妙なことに気が付き始める。
「ここは、本当は、どこなのだ・・・」
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ドラマ「グッド・プレイス」をみて AIは、人を苦しめるだけではないのだと気づく
映画に出てくるAIは、たいてい悪役だ。 2001年宇宙の旅のHAL9000シリーズでは、パラノイアになったAIが宇宙飛行士を抹殺 ターミネーターでは、スカイネットというAIが人類滅亡を目論んでいる。 ...
悪魔たちが作った仮想世界
死んだ人間が、すべて地獄にいっているという世界なのだが、それを正そうとしているマイケルが試験的に設計した世界であった。
4人は、自ら行動することで、本当の「グッド・プレイス」に辿り着こうとするのだが。。。
ドラマが開始してからみていたのですが、ファンタジーコメディドラマなので、地獄の死者たちもコミカルに描かれている。
見た目は、みんな人間の姿になっていて、少し抜けていたり、主人公達に騙されたり、本当は地獄の拷問人であるマイケルが、彼らの味方になったり、地獄には、蒸気機関車で移動したり、AIであるジャネットが、多次元に存在していて、黒ジャネットが出てきたり、イケメン大好きな判事がいたり、オドロオドロシイシーンなど出てこないホームドラマと言っていいだろう。
エレノア、チディ、ジェイソン、タハニの4人とマイケル、ジャネットの6人は、死後の世界に新しいシステムを提案、判事が、人間をリセットするのを止めたりするなどの活躍で本物の「グッド・プレイス(The Good Place)」にたどり着く
「グッド・プレイス(The Good Place)」は、楽園ではなかった
「グッド・プレイス(The Good Place)」では、何でもかなう、永遠の楽園のはずだったが・・・
そこは、永遠の幸福に満たされた悪夢の入り口であった・・・
なんでも叶う「グッド・プレイス(The Good Place)」にいると幸福が永遠に続くわけですが、「永遠の幸福は、必ずしも人を幸せにするということではない」だということがわかってくる。
というあたりでネタバレになるので止めておきます。
永遠の楽園は、実は、楽園ではなく、人をダメにする場所
「望みは何でもかなうし、理論上は楽園なんだけれどね」
「でもそんな完璧な状態が無限に続くと、うつろな目で脳がどろどろに溶けたみたいになっちゃうわけ」
アレクサンドリアのヒュパティアという学者は、長年「グッド・プレイス(The Good Place)」にいるうちに知性をなくしてしまった。
彼女に憧れる 哲学者のチディは、愕然とする。
望みが何でも叶う場所に居続けると人は、「慣れ」という地獄に落ちてしまいます。
汚れた部屋に住み続ければ、匂いはやがて気にならなくなるし、金持ちで裕福な世界に住み続ければ、「ものの価値がわからなくなる」
美しいものだけに囲まれて暮らしていれば、それを「喜ぶ感情」も失うというわけです。
心理学では「快楽適応(ヘドニック・トレッドミル)」と呼ばれる現象である。
これは、仕事でも家族でも同じことが起こり得るわけで、「慣れ」という恐ろしいトラップに引っかかる可能性がある。
仕事の場合、同じことの繰り返しは、「時に大きなミスを引き起こし」事故につながることは、これまでの事件をみればあきらかです。
だから新しい刺激や環境を変えようと人は行動する。
「俺は、これでいいや!」
という瞬間から 「快楽適応」という地獄に引き込まれるかもしれません。
一見、幸せそうですが、人間の欲望すらも失いかねない「グッド・プレイス(Good Place)」は、人間にとって本当に幸福なのだろうか?
「グッド・プレイス(The Good Place)」というドラマを見ているうちに
「実に、いろいろなことを考えさせられた」
哲学だったり、倫理だったり、幸福だったり、不幸だったり
難しい言葉ではなく、コミカルなドラマにこれほど深い哲学的なことが隠されているとは、第一シーズンを見ただけではわからない。
答えは、最終回に集約されていた。
最終回
「グッド・プレイス(The Good Place)」の本当の姿を体験した4人は、どうするのか?
最終話の展開は、このドラマを見てきた人にとって、涙を落とすかもしれない。
そして、何事にも変えられない幸福感に満たされることだろう。
4人は、次のステップに踏み出し、マイケルは、意外な決断をする。
変わらないのは、AIのジャネットだけ
ジャネットは、恋人のジェイソンとの別れに
「私には、あなたを忘れないことが、あなたと生きることなんです」
そしてジャネットは、すべての人を見送ることになる。
マイケルとの別れに悲しそうなジャネット この物語には、いつも彼女がいた。
まとめ
何の気もせず 見始めた「グッド・プレイス(Good Place)」というドラマ
意味がわからないところもあるのも事実、でも4人とマイケル、ジャネットの関係、「グッド・プレイス(Good Place)」の真の姿を見ているうちに
人間は、「少しの悲しみが必要」ということがわかってくる。
「多くの悲しみ」は、御免被りたいけど、「少しの悲しみ」は、生きる勇気となる。
そんなドラマであった。
もう一度、最初から見直したら、何を感じるのであろうか?
いや、そうではない「新しい物語」に進むべきだ・・・
IT小僧は、「iZombie」をみることにした。
「グッド・プレイス(The Good Place)」、オススメです。
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