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IT小僧の時事放談

デジタルデトックスは、贅沢な趣味なのか? 最初にできることは、スマホを携帯電話に持ち替えて公園に出かけよう。

How to Do Nothing: Resisting the Attention Economy

デジタルウェルビーイングいう言葉が浸透する前にブログにまとめてきたことがあります。
そして iPhoneやAndroidにもデジタルデトックスやデジタルウェルビーイングが標準搭載されています。

デジタルウェルビーイングというのは、英語で「Digital Wellbeing」簡単に言えば
「デジタル社会の中で健康に過ごそう」という意味と考えていいでしょう。

デジタル依存症に対処する「デジタルデトックス(DIGITAL DETOX)」もそのため一つの手段と思います。

今回のIT小僧の時事放談は、
デジタルデトックスは、贅沢な趣味なのか? 最初にできることは、スマホを携帯電話に持ち替えて公園に出かけよう。
と題して、デジタルに依存しすぎた今の生活を少しだけ改善しようというお話です。

最後までお付き合いいただけたら幸いです。

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デジタルウェルビーイングとデジタルデトックス

どちらもカタカナで聞き慣れない言葉です。
日本語にすればよいのですが

デジタルウェルビーイング

デジタルウェルビーイング(Digital Wellbeing)とは

「デジタル社会の中で健康に過ごそう」
とでも訳すればいいのでしょうか?

デジタル社会に依存している自分の生活を見直して心と身体を健康に保とう
というのが目的です。

デジタル依存症とも言える現象は、特に米国で問題視されはじめ、議会でも取り上げられるほどでした。

2018年のGoogle社の開発会議である「Google I/O 2018」でデジタルウェルビーイング(Digital Wellbeing)が取り上げられ、Android 9に機能を搭載 同年、発表された自社のPixel3にに取り入れられました。

追って Apple社も追随するわけで、今のスマートフォンには、デジタルウェルビーイングが搭載されています。
具体的には、設定した時刻で「画面をモノクロや薄暗く」するもので

「ほら 早く寝ろとスマートフォンに怒られる仕組み」です。

同時にアラートなどを削減し、快適な睡眠を得られるように気を使ってくれるわけです。

モノクロ画面になって時間切れと休息に入るのは健康への第一歩に違いありません。

では、デジタルデトックス(DIGITAL DETOX)と何が違うのでしょうか?

デジタルデトックス(DIGITAL DETOX)

デジタルデトックスとは、

「一定期間スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスとの距離を置くことでストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや、自然とのつながりにフォーカスする取り組み」
とでも訳すればいいのでしょうか?

混同しやすいのですが、どちらもデジタルへの依存症性を減らして健康になろうというのが目的です。
と言ってもスマートフォンなしの生活はすでに難しくなっています。

関心経済(Attention Economy)への反抗

サンフランシスコの女性アーティスト、ジェニー・オデル書いた本
『How to Do Nothing: Resisting the Attention Economy』
が、シリコンバレーで多く読まれているという。

この本のタイトルを日本語に約すと
「何もしないことが:関心経済(Attention Economy)への反抗」
となるのかな?

「関心経済(Attention Economy)」ってあまり聞き慣れない言葉ですが、アメリカの社会学者、ゴールドハーバー(Michael H. Goldhaber)が1997年に提唱したもので
インターネットの普及で情報過多になる社会で人々の関心を集めることでお金になることを意味していて

「人々の関心や注目の度合いが経済的価値を持つ=関心がお金になる」とまとめればよいでしょうか?

ジェニー・オデルは、本の中で

「バードウォッチングのために公園に行き、ベンチに座っていると、見知らぬ人と話すことがあります。わたしが知らなかったことを教えてくれたり、考えもしなかったような視点を与えてくれる。気をつけなければいけないのが、余暇を使って学ぶという道を行き過ぎると生産性の罠にはまってしまうことです」

と言っていて、

社会が、自動化され、なんでも機械がやってくれる時代、コンテンツが大量生産され、人間に接しなくても生きていける時代で
「何もしないことで 失った何かものをとりもどせるのではないか?」と訴えています

デジタル社会の最先端でもある米国では、人々の仕事やタスクをデジタルに置き換えることで利益を得ようと競っています。

もし、完全な自動運転が実現されれば、人は、運転という作業から解放されるかわりに、運転という行為を忘れてしまいます。
これは、ひとつの退化であり、人の可能性を失くすことにつながります。
そして、運転という楽しみを忘れてしまうでしょう。

このことをアニメにしたのが、自動運転が実用化された社会を元にした「エクスドライバー」である。
藤島康介氏のストーリーは興味深いので一度見ていただけると面白いと思います。

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話をもどして関心経済(Attention Economy)が行き着く先は、「何もしない」という行為が失われてしまうと警告しています。
スマートフォンを持ち歩けば、アラートやメールが飛んできて

「人々の関心を引き寄せ、おカネを呼び込もうと手ぐすねを引いています」
そのすべてが、自動化され、人の手が入っていません。

ジェニー・オデルは、本の中で

「アルゴリズムがすべてをレコメンデーションし、ロボットが商品を届けてくれる社会になれば、人との交流や摩擦はなくなりますよね。コーヒーを買うために2マイルも先にあるお店にいくのは、家から出て人と交流したいからなんです。コーヒーはそれほど重要ではありません。その価値に値段をつけることはできませんよね?」

効率化を目指した先には、ヒトの排除が優先され、買い物も自動販売機や通販で済んでしまいます。
でもそれって 本当に人間にとって健康的なことなんでしょうか?

デジタル・デトックスは贅沢

ジェニー・オデルは、本のなかで

「何もしない」ことは安価かもしれない。しかしながらアルコール依存症の治療施設のように、施設に隔離されて極端なデジタル断ちを施すデジタル・デトックスやマインドフルネスといったシリコンヴァレーで人気の“新習慣”は高価であり、それが広くあまねく人々に行き届いていないことが問題

また こんな事も書いています。

「テクノロジーが常にわたしたちによいものではないという直感から、デジタル・デトックスやマインドフルネス、ヨガなどが西海岸では人気です。でも、それは非常に高価なんですよ。デジタル・デトックスをしたければ、ただスマートフォンを持たずに散歩に行けば無料でできますよね? 一部の人々がデトックスに参加できないことは、新しい階級問題を生む可能性もあります。スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツは夕食の席で子どもにテクノロジーを使わせませんでした。もしあなたが働きすぎの親で、4人の子どもがいても構う時間がなければ、子どもたちにiPadを与えるでしょう。これは子どもの教育にとって大きな問題なんですよ」

デジタル・デトックスは、カネがかかると訴えています。

でも スマートフォンを持たないで出かければそれですむことなのも事実

余計なアラートもこないし
YouTubeのあのヒトが発信したとか
有名人が脱税したとか
誰と誰が結婚したとか離婚したとか
どこそこの国がどこそこに攻め入ったとか
行方不明になった誰それが、見つかったとか

正直、これらのことって、今、知らなくても良いことばかり、知ったとしても 自分にカネをくれるわけでもないし、何の影響もないのです。

ネットに依存しない生活

ジェニー・オデルは、本のなかで

「最近の研究によると、最大40パーセントの人が、メール、ゲーム、ポルノなど、ネットに関連した依存症のいずれかを抱えている。別の研究では、被験者となったアメリカの大学生のうち48パーセントがネット中毒で、残りの40パーセントは境界線または危険性がある状態だった。被験者の大半は、ネットとのかかわりを尋ねる質問に対し、どちらかというと負の影響があると答えた。オンラインで過ごす時間が長すぎるせいで、仕事、人間関係、家族との生活に支障をきたしている、と」

確かにスマートフォンやゲーム機器、パソコンに依存してしまっています。
ネットと言い換えてもいいでしょう。

ならば、休日ぐらいは、スマートフォンのないお出かけを楽しんでみよう。

近くの公園でもいいのです。
本やカメラを持っていっても構いません。
デジタルな通信機器を持っていかなければいいのです。
たとえ少しの時間でも一番身近なスマートフォンから離れましょう。

といっても緊急連絡は必要かも知れません。

そこで注目すべきは、携帯電話です。

携帯電話を持とう

スマートフォンは、みなさんお持ちだと思います。
しかし、デジタルな世界から離れて楽しむためにスマートフォンを家に置いて出かけるのもありと思います。

しかし、家族との緊急連絡や災害などの緊急通報は大事です。
そこで最低限の連絡方法として 携帯電話を持たれることをオススメします。

いまさら携帯電話と言うかも知れませんが、待受でバッテリーが、1週間以上と長期間持つことは、「いざ」というときに頼りになります。

ですから、スマートフォンを家において散歩に出かけるときや、ビジネスの現場でも電話機能が優れている携帯電話と情報収集のスマートフォンの2台を使い分けるのも「アリ」だと思います。

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近くの公園には、文庫本、カメラや絵の好きな人ならスケッチブック それと携帯電話を小さなカバンに入れて出かけましょう。
もちろん、カメラは、スマートフォンではありませんよ、1眼カメラやコンパクトカメラをオススメします。
スマートフォンのカメラは便利ですが、趣味では物足りませんから

キャンプに出かけるときも携帯電話を持って行きましょう。スマートフォンのバッテリーを気にしなくてよいし、最低限の通信手段で不便を楽しむというのも楽しいと思います。
そもそも不便を楽しむのがキャンプと思うので家電などを持ち込むのは? です。

仕事以外は、最低限の装備で楽しむことこそ
「関心経済(Attention Economy)への反抗」への第一歩であり、デジタル・デトックスの実現だと思います。

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まとめ

サンフランシスコの女性アーティスト、ジェニー・オデルが書いた本を中心にブログを進めてきました。

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「休みの間ぐらいは、スマートフォンを持ち歩かずに最低限の携帯電話だけで過ごすということからという生活をオススメします。」

そうすれば、スマートフォンに依存しないし、その分、別なことを考える時間ができます。
スマートフォンがあれば便利というのはわかりますが、あえて不便を楽しむという贅沢な時間の使い方をしたいものです。

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