2019年10月1日 楽天の新しい電話会社がスタートする予定になっています。
未だに、エリアどころか、料金体系も出ていない。
「ホップ・ステップ・ジャンプの3段ロケットでいきたい」
と三木谷氏は言っていますが、
ホップどころか、助走もできていないのではないでしょうか?
今回のIT小僧の時事放談は、
総務省は怒っているぞ! 楽天に3度めの行政指導 ホップどころか助走で転んでいる。
と題して、10月から開始が予定されている「第4の携帯電話会社」についての話をしてみよう。
小難しい話をwかりやすく開設しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
3度めの行政指導
楽天に対して総務省は、2019年8月26日に行政指導を実施
総務省では、これまで 楽天に対して、要請、許可、行政指導を実施してきました。
開発計画提出要請
3月「具体的な基地局の開設計画を提出するよう要請」
基地局解説認可(条件付き) 2019年4月6日
基地局の設置場所の確保などを条件に、携帯キャリアとして認可された
第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000333.html
行政指導 2019年7月17日
7月「工事の進捗に遅れがみられたため、7月17日に計画を修正・実行するよう指導」
8月8日に開催された楽天の決算会見では、三木谷氏は
「技術的な検証がすべて済んでおり、契約に関しても順調に進んでいる。多少の遅れはあったが、計画に対して着実に推移している」
「10月のローンチまでには完全に間に合う」
と断言
これを受けて総務省が、公式に文書での行政指導を発行した。
行政指導 2019年8月26日
楽天モバイル株式会社に対する第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局整備の確実な実施及びサービスの安定的な提供の確保等に向けた取組に関する指導
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000391.html
別紙
http://www.soumu.go.jp/main_content/000640574.pdf
10月に携帯キャリア事業へ参入予定の楽天モバイルに対し、基地局の整備が遅れているとして、文書で指導を実施
内容は、主に3点
- 基地局の設置が、計画書より遅れていることについて急ぐこと
- 基地局の工事が着実に進むよう管理する体制を整えること
- サービス開始までに、利用者に品質や提供エリアなどを説明し、苦情・問い合わせを処理する体制づくりに取り組むこと
これまでは、基地局の設置問題でしたが、「利用者への情報開示」「苦情・問い合わせを処理する体制」が追加された。
ブチ切れた総務省
8月8日に開催された楽天の決算会見では、具体的な価格、提供エリアの開示なし、サービス面の開示もなかった。
そのかわり
「10月のローンチまでには完全に間に合う」
と発表した楽天に対して総務省は、
「てめぇらのために、いろいろと3キャリアに対して規制をかけたりして お前らを援助してきたのに何も情報出さないのか!」
「できなかったら ヤルヤル詐欺の片棒を担いだと俺達のメンツが立たないんだよ!」
「本当にできるんだろうな・・・ できなかったら わかってるよな!」
ブチギレた と思われる。
※IT小僧の想像です。
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情報開示の遅れ
通常ならば、料金などの発表は、数ヶ月前に公式に発表しているのが通常だった。
10月から料金改定になる場合、1ヶ月以上の周知期間を設けるというわけです。
楽天は、9月にサービスの内容を発表するとしているので、もっと早くしろと催促していると思われる。
これまでのネット販売と違って、お役所が深く関わる通信事業では、事前通知もなく「今日から 何円です」というのは、お役所のメンツ的に許されない。
ローミングの落とし穴
今回、東京23区、名古屋市、大阪市以外と地下鉄、地下街などは、auでローミング(KDDIのネットワークを借りる)でカバーすると言われている。
ローミングの場合、音声通話で「発信」「着信」毎に費用が発生、単価も通常の接続料より高いと言われています。
料金次第ですが、auのローミングで接続すればするほど持ち出しの可能性も生じる可能性もあります。
結局、他社とあまり変わらない値段設置の可能性もあるわけです。
そうなると、お得意の楽天スーパーポイントで還元してユーザーを引っ張り込むしかありません。
きっと、楽天スーパーポイント大判振る前のタイミングがあるはず。
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つながってなんぼ
電話や通信が、つながらなかったという声が、広がると 客は、離れます。
つながらない電話など 「無駄」というもの
「ホップ・ステップ・ジャンプの3段ロケットでいきたい」と言っていて「ホップ」という少数での実験的に開始するようですが、もし、現在の回線を借りて運営している「楽天モバイル」より つながらないとしたら
そんなもの 誰も使わない
誰も使わなければ、基地局の投資ができない、基地局への投資ができなければ、さらに繋がらなくて評判を落とす。
という悪循環に陥ってしまいます。
総務省と楽天の大人の解決
ここまで来たら、楽天側としては、総務省に頭を下げて 開始を延期するしかないでしょう。
総務省側も「基地局が簡単に設置できないこと」ぐらいわかっていたはず、それなのに電波の許可を出してしまった責任もあると思う。
許可を出しておいて
「あとは、頑張れ」
「できなかったら 行政指導」
では、あまりにも無責任な話
「政治的な話は、ひとまず 置いておいて」
紙切れ一枚の行政指導をしたからと言って何も楽天の基地局が増えるわけでもないことぐらいわかっているはずです。
楽天が頭を下げて、総務省は、延期をペナルティなしで許可という「大人の対応」が解決策だと思っています。
まとめ
「郊外に住んでいて楽天電話会社と契約、楽天スーパーボーナスを大量にゲットして、auのローミングで快適に使う」
なんて人が、増えるかも知れません。
しばらくの間は、メイン回線にはならないので2台持ち以上の人が対象になり、
それ以外の人の場合、今の契約しているキャリアや格安SIMを使ったほうが安全なことは確実です。
これまでのような ネットでの商売では、できたことが、お役所が絡むと難しい。
少しぐらい遅れてもなんとかならないのがお役所
楽天は、総務省をなめていたのでしょうか?
独り言
「楽天への政治的バックアップ作動 総務省が、開始の延期を認めて、2020年4月開始」
こんなところが、「落としどころ」かも知れない気がしています。
と書いていたら、やっぱり延期だった
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続報
2019年9月6日 楽天の発表があったわけだが、料金プラン、サービス開始について、明確にしなかった。
大方の予想通り、10月には間に合わず、事実上、半年先になった。
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楽天の携帯電話事業は、半年先送り? 一方、SoftBankは、破壊力のある料金プラン 2年縛りなし、途中解除料金¥0 発表
2019年9月6日(金)楽天の電話事業が、事実上、半年先送りと発表がありました。 携帯ジャーナリストの皆様の予想通り 「携帯電話事業ができる準備が、10月には間に合わなかった」 という結果となりました ...