※本ページはプロモーションが含まれています

IT小僧のブラック時事放談

楽天の携帯電話事業は、半年先送り? 一方、SoftBankは、破壊力のある料金プラン 2年縛りなし、途中解除料金¥0 発表

楽天流

2019年9月6日(金)楽天の電話事業が、事実上、半年先送りと発表がありました。
携帯ジャーナリストの皆様の予想通り

「携帯電話事業ができる準備が、10月には間に合わなかった」

という結果となりました。

基地局設置が間に合わなかったという分かりきったことを「間に合う」などと発言していたこともあり

総務省から
「サービス開始前に行政指導をくらう」

という恥ずかしい結果となりました。

今回のIT小憎のブラック時事放談は、
楽天の携帯電話事業は、半年先送り? 一方、SoftBankは、破壊力のある料金プラン 2年縛りなし、途中解除料金¥0 発表
と題して、結局、間に合わなかった楽天の電話事業についてブログにまとめました。

小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

スポンサーリンク

楽天の発表

楽天の三木谷会長兼社長は、以下の発表をした。

[東京 6日 ロイター] - 楽天<4755.T>は6日、携帯電話事業の本格運用が当初の10月から半年程度、後ずれすると明らかにした。10月1日─来年3月に通話・データ容量無制限無料のサービスを提供し、システムの安定稼働を確認する。当初5000人をめどに10月1日から利用者を募集開始する。

三木谷浩史・会長兼社長は会見で「(ネットワークの)安定稼働を確信している」と強調。安定稼働が確認できた段階で「可及的速やかにフルサービス運用する。もしかしたら1カ月後か、3カ月後かもしれない」(三木谷氏)と述べた。

10月1日の時点では、東京23区と大阪市、名古屋市、神戸市の一部で楽天の回線を用いる。KDDI<9433.T>のローミングを活用し全国をカバーする。

結局、10月1日までにできなかった!ということです。

これまで「間に合う」「大丈夫」と自信満々に言ってきたのですが
結局「間に合わない」「大丈夫じゃない」という結果となりました。

基地局

基地局が、計画通りにできなかったとということが大きな問題です。

「石川温のスマホNo.1メディア」というPodcastでKDDIの技術者の人が基地局の苦労について語っていたので興味のある人は、聴いてみて下さい。
携帯電波が、どこでも繋がるようにするためには、どんなことをしているのかがわかります。

2019.8.8・第254回「いつでもつながる安心を。KDDIの電波と基地局」
http://www.radionikkei.jp/podcasting/spno1/2019/08/player-201988254.html

http://www.radionikkei.jp/spno1/ondemandlist.html

基地局は、物理的なものなのでクラウドがどうとか「世界初のネットワーク」というものは、関係ありません。
ビルのオーナーや土地の所有者との地道な交渉などが必要なのです。

「楽天に出店している店舗に基地局を建てさせてくれ」
なんていう 建てれば良いということでは、まともな通信環境を維持できないというわけです。

こればかりは、いくらクラウドとかソフトウェアとか言っていても、実際に電波を送受信できる基地局がなければ、世界初の技術とか世界初の技術があっても電波が届かなければ

「なんの役に立たない」

基地局は、通信事業を続ける限り、コストかかり続けるということになります。
そんな状況で半年先延ばしということは、その間、収益はないわけで、資金が減り続けるのですが、大丈夫なんでしょうか?

ローミングは、コスト高

東京、名古屋、大阪で基地局を設置して開業する計画ですが、それ以外と地下などに関しては、
auから回線を借りて運用するわけです。

これをローミングと言います。

ローミングは、結構コストが高いと言われています。
KDDI(au)としては、コスト割れするような契約は、していないだろうし、MVNOに貸している回線より低価格とはならないと推測できます。

となると KDDI(au)の回線を使えば使うほど おカネが出てゆくわけなのでそれを補うだけの収益を東京、名古屋、大阪で回収しなければなりません。

スポンサーリンク

緊急時に電話がつながらない恐怖

携帯電話ですから、東京、名古屋、大阪で電話や通信ができ、途切れないことが、最低条件です。
最低でも格安SIM並の回線スピードが維持できなければ、一般のユーザーは、契約しません。

また、総務省が気にしている、「災害時に携帯電話が使えるかどうか」は、非常に重要なポイントです。

緊急時に119番をかけても

「電話がつながらなかったら」

と考えると当面、楽天の携帯電話だけで過ごすのは恐ろしい。

楽天スーパーポイントを大量にプレゼントしても

「繋がらない電話は、使えない」

三木谷浩史・会長兼社長は会見で「(ネットワークの)安定稼働を確信している」と強調。安定稼働が確認できた段階で「可及的速やかにフルサービス運用する。もしかしたら1カ月後か、3カ月後かもしれない」(三木谷氏)と述べた。
msnニュース

と発表していますが、フルサービス運用は、いつになるのでしょうか?

「可及的速やかにフルサービス運用する。もしかしたら1カ月後か、3カ月後かもしれない」

なんだか、国会の答弁のような話になっていますね。

auのNetflixプラン

楽天が、10月から開業できないことを見越して、KDDI(au)は、新しいプランを出してきました。

「auデータMAXプラン Netflixパック」
9月13日から提供を開始
料金は2年契約なしの場合、月額8050円
2年契約付きで月額7880円です(金額はすべて税抜)
3つの割引をすべて適用した場合、月額4880円になります。

楽天では、つなぎ放題というサービスは、当面できないと考えて出したものだと思います。
KDDI(au)は、楽天のローミングするということもあって、おそらく、楽天が10月開業が不可能と知っていたのではないでしょうか?

SoftBankの料金プラン

楽天の出方を待つと思われたSoftBankは、楽天の会見と同じ日に 料金プランを出してきました。

ソフトバンクは、2019年9月6日に 2年契約(2年縛り)と契約解除料のない 新料金プランを発表

しかも「楽天の発表の3時間半前に急遽発表」するというしたたかさ!

楽天が、契約解除料なし、縛りなし! どや!
という前に先に契約解除無料を発表

ウルトラギガモンスター+(プラス)
主要SNS12社の通信量使い放題とデータ定額50GBの大容量プランがセットになっているデータ定額サービス。

月額料金は6,500円(税抜)となっていますが、ウルトラギガモンスター+に申し込む事で無条件で「一年お得割」適用されるので、一年間は、1000円割引となります。
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2019/20190906_01/

SoftBankにのオンラインショップで確認することができます。

1.7GHz帯(Band 3)

許可された周波数帯が、1.7GHz帯(Band 3)しかありません。
これでは、電波が届きずらいため、ものすごい数の基地局がないとまともに電波が届かない。
SoftBankが、800MHzを取得できたため、やっとdocomoやauと戦える状態になったわけです。

それを考えると、docomo,au,SoftBank並に快適に使えるようになるには、10年単位の時間が、かかるかも知れません。

無料の5000人のサポーター

楽天傘下の楽天モバイルは9月6日、10月からスタートするMNO(自前の通信設備を使った携帯電話事業)について、サービス開始当初は無料の利用者(サポーター)を5000人募って実施するトライアル(試験運用)のみにとどめると発表

データ通信や通話は無制限

まずサポーターで通信などの安定性を確認してから、事業を本格的に拡大させる計画

応募条件

応募の条件は以下の通り

  • 東京23区、大阪市、名古屋市、神戸市に在住していること
  • 申し込み時点で満18歳以上であること
  • 新規契約またはMNP転入契約できること
  • 品質テストやアンケートに応じられる人
  • MNOサービスに対応する端末を持っていること(同時購入も可)

完全無制限じゃないよ

データ通信や通話は無制限という中には、海外ローミングも入っているため、無制限に使われると楽天から持ち出しが発生すると思うのですがいかがでしょうか?

と思って応募ページを見たらこんな一文が・・・

  • 国内・国際通話無制限
  • 国内・海外データ通信無制限(100GB+データチャージ)

https://mobile.rakuten.co.jp/rn/?l-id=top_pc_supporter_program

あれ?

無制限じゃないよ

「100GB+データチャージ」って、100G越えたらカネを取るという意味・・・

「俺は、完全無制限」とは、言っていない。

とでも言いたいのでしょうけど 実質、100Gという制限があるので要注意です。

総務省対策

楽天がMNO参入にあたって総務省に提出した資料では、「平成31年(2019年)10月サービス開始」と明確に記されているため
無料の5000人で開始するということで、10月からサービス開始という「総務省に対してのみせかけ」とも言われても仕方がないでしょう。

スポンサーリンク

まとめ

もしかしたら
「可及的速やかにフルサービス運用する。もしかしたら1カ月後か、3カ月後かもしれない」
という言葉通り、半年後ではなく、早めに開業するかも知れません。

その理由としては、資金繰りの問題があると思っています。
しかし、7payではないですが、スタートに失敗した時のダメージは大きいと思います。

ここから、巻き返しがあるかどうか、大きな出来事があったらまたぶろぐにしてみようと思っています。

スポンサーリンク

 

独自ドメインがずっと無料!国内シェアNo.1

-IT小僧のブラック時事放談
-, ,

Copyright© IT小僧の時事放談 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.