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IT小僧の時事放談

49歳の転職活動で経験したこと 45歳以上 転職の現実

2022年10月11日

リストラするくらいなら給与を下げて退職金を増やしなさい

富士通が、45歳以上を事実上のリストラ対象とした2018年から2019年にかけて

「45歳 リストラ」

というキーワードが、ネットだけではなくテレビニュースでも注目されはじめました。
景気が悪いことをあまり報じたくない政府とマスコミにとって、歓迎されないキーワードですが、
事実、数万人以上の45歳以上の会社員が職を失おうとしています。

今回のIT小僧の時事放談は、

49歳の転職活動で経験したこと 45歳以上 転職の現実

と題して、IT小僧が経験してきた転職活動について書いてみました。
参考になるかわかりませんが何かの役に立つかも知れません。

49歳の転職活動

「リストラ」言い換えて「早期退職社制度」

IT小僧も49歳のときに直面しました。

38歳のときに誘われた 金融系IT企業
7人程度ではじめて、ほぼ創業メンバーでした。

3年ほど昼夜問わず働いて、事業は大きくなり、執行役員と事業部長を兼任、給与も跳ね上がり、全て順調
7人ではじめた企業は、150人近くになり、雑居ビルの最上階の天井が斜めの部屋から、新築のビルの1フロアーを借りるほどに成長
さぁ 勝負はこれからだ!
となった矢先にリーマン・ショック

金融業のいくつかは、崩壊、金融系IT企業も大きな影響をうけました。

悪いことに新築のビルの1フロアーを借りるために借金をしたばかり
仕事が激減、家賃も負担となり、社長は

「早期退職社制度を発表」

約半数の社員が、申し込み、自分も顧客の後始末をして1年後退社しました。

年齢 49歳
ITエンジニア、得意は、金融知識とリアルタイムネット取引システム構築

そこから、約半年、転職サービスへの応募と断られ続けるメールの山
50社以上に履歴書を送り、面接は、10社程度、そのうち7社は、派遣なら採用という話

結局、50歳手前で社内SEとして正社員として入社
運良く、スマートフォンのアプリが書けたため、しばらくは、社内開発でアプリを掲載

その後、人材サービスのサポート
現在は、社内システムをメンテナンスとリニューアル作業中、これまでの経験を生かして、崩壊しつつあるシステムの立て直しを一人で行っています。

上司は、10歳年下
リーダーとして雇われたけど、若い人に譲って平社員待遇です。

前職より大きく給与は下がったけど、家族は、家に帰宅できるようになったので納得しています。

とまぁ 45歳リストラされた人と似たような体験をしています。

転職活動

転職活動は、最初に転職サービスに片っ端から登録
IT転職サービスの大手、中小、エージェント、有名どころから無名の転職サービスと10社以上に登録
朝から晩までパソコンの前で履歴書と応募の毎日

職安には、登録しましたが、職安の人との面接ぐらいで職安の仕事は、論外です。
ITエンジニアとしてのプライドがあったのですね。

最初の数ヶ月は、「すぐ決まるだろう」と楽観視していました。
これまで4度の転職活動をしてきたので焦りはありませんでした。

年齢の壁

しかし、現実は厳しく、応募していた企業から次々と「お祈り」のメールが届く
求人票には、制限年齢が、記載できないため、企業側の制限年齢は、応募者にはわからないのです。

しばらくすると、応募して翌日に「お祈りの返事が来るところ」は、年齢で切っていると気づき始めました。

応募パターンを変える。

応募するたびに「お祈り」されるので戦略を変更

応募する企業のニーズに合わせて考えた。

「自分が何をできるのかを具体的に記載」
「年齢を重ねた(経験を重ねた)からこそできることをアピール」

しばらくすると面接の連絡が来るようになった。

戦略は成功か!

転職活動3ヶ月目あたりです。

面接の駆け引き

面接はするけど「最初から採用する気がない」とわかる企業もありました。

  1. 面接官が、名乗らない
  2. 企業の説明をしない
  3. 見下したような態度

こんな企業は、こちらから願い下げと思ったけど、実践練習と思い、しつこく質問をする。

次第にイライラし始め 最後には、時間だと追い出されました。

かなり有名でリストラで話題のIT企業でしたが、こんなもんです。
※企業名は、伏せさせていただきます。

主に中小企業とベンチャー企業を狙いました。
今更、大企業で仕事をするつもりもないし、相手にもされないだろうと考えていました。

最初は契約社員として

何社か面接を行ったのですが、そこでよく言われたのは、

「最初の半年は、契約社員として ここに行って欲しい。その後、正社員として・・・」

はじめての転職でもないし、IT業界の多重下請け制度も嫌というほどみてきたので

「こんな嘘は、ミエミエなのでお断りしました」

そもそも、面接したばかりで

「このプロジェクトで仕事をして欲しい」

などと言うわけがない。

終わったころに

「やっぱりダメでした」
「別のプロジェクトが・・・」

と言われることが、予想されました。
プロジェクト名には、7月に移行作業が終わる「あの銀行名」が記載されていました。

PowerPointでプレゼン

面接は、全部で10社程度でしたが、最初の数社でコツを掴み、

「自分のアピールを前面」
に出すことにしました。

また
「自分を雇うとこんなことができますよ!」
と自己主張を取り入れ

PowerPointで

「経歴」

「得意分野」
「入社したらこんなことをやってみたい」

と3つを柱に、文字を完結にして絵や図を多く用いて、パソコンを持ちこみ自己プレゼンをしたのです。

もちろん
「入社したらこんなことをやってみたい」
については、相手企業を調べ上げてつくりあげてものです。

もちろん、企業によっては、パソコンなど厳禁!
という場合もあるのでその時のために

カラー印刷をしたものも準備

面接をする前に「パソコンでプレゼンしたい」と許可を得るようにします。

これが、大正解!
パソコンで経歴をプレゼンする人などあまりいないらしく、興味を持ってくれた企業がありました。
4ヶ月目、二次面接を突破、新部署の責任者として採用が内定

ついに自分に合う会社と巡り会えた。

と喜んで年末を迎えたのですが・・・

そりゃないぜ

年があけて、しばらくすると、内定の企業から連絡
出向いてみると

計画していた部署の話がなくなったので 内定取り消し

という残酷な宣言が待っていました。

がーん!!!

また、やり直しです。

くじけなかったのは、面接時のプレゼンの感触がよかったからです。

やりなおし

悩んでもしかたがないので、また振り出しにもどって就職活動再開
面接のコツを掴んでいるので、しつこいぐらい自己アピール

ダメもとでやるしかないと活動を続け、今の企業に採用となりました。
採用の決め手は、「パソコンでのプレゼン」でした。

メンタルを保つ方法

「お祈りメール」は捨てよう

「お祈りメール」は、最初のうちは、気にしないのですが、何十通も貯まると気が滅入ります。
そんなときは、内容を読んだら

メールを削除してください。

そんなもの取っておいても何の役にも立ちません。
すっぱり捨てて下さい。

家族と話しましょう

家族がいる場合は、話し合いをしましょう。
どのぐらいまで転職活動ができるのか、家計を調べましょう。
退職金がある場合は、それをどこまで使うかによって、次をどうするか決めることが大事です。

IT小僧は、子供がいないので比較的気楽な面がありました。
しかし、家族とは、話し合いをして、

「今日はどうだったとか」
「次はどうするか?」

とか転職に関しては隠さないようにしましょう。

閉じこもらない

家の中に閉じこもると余計なことを考えてしまいます。
ノートパソコンを持って、場所を変えて転職活動をしましょう。
これが、結構大事なことなのです。

料理をつくろう

IT小僧は、夫婦二人暮らしで共働きです。
転職活動中は、IT小僧が料理をつくりました。

料理をつくることは、創作活動です。
ネットで献立を調べたり、スーパーに買物に出かけたりして頭を転職活動から切り離す時間が必要です。

転職活動のポイント

数打ては当たる

自分の専門分野以外でも、片っ端から応募してみる。
より好みしていると厳しくなります。

面接まで行って話を聴いてから、判断するのもありです。

まずは、面接までたどり着くことが重要です。
もし自分の希望する職種でなくても「面接」という機会は重要です。
何事も実践が大事

具体的な経歴と数字

これは、非常に重要です。
面接のときに
「得意分野は?」

と聞かれて
「データベース設計です」

では、ありきたり
「ナニナニの分野でデータベースの設計を行い、ナニナニの成果を達成してきました。そのシステムで30%もアクセス数が増えたのです。」

というように 具体的な業績を話すようにする。
例えば

「為替取引のネット取引のシステムの設計のリーダーをしてきました。
担当したある企業では、そのサービスで月間に2000万の売上を上げたことがあります。」
とか

「1秒間に1000トランザクションの注文を処理するシステムを構築してきました。」
などのように

具体的な業績と数値を出すことが重要です。
ぼやっとした答えでは、相手に関心を持ってもらえません。

ただでさえ、年齢というハンデを持っているのですから、有利になるためには、相手の印象に残る「数字」は重要なポイントです。

準備

求人サービスにただ、ぼんやりと定型文を送るのは、やめましょう。
面倒でも相手の企業に合わせて応募理由を書きましょう。

多少違っていてもいいのです。
面接までこぎつけたとき それが、ネタになります。

質問は、準備する。

質問することは、あらかじめ準備しておきましょう。
「なにか質問は?」
といわれて
「ありません」
では、面接するひとの印象に残りません。

かならず、質問を準備しておきましょう。

なんでもやるは、なんにもできない。

「なんでもやります」
とは、言わないほうが良いです。

できないものは、できないと言わないと入社した後が大変です。

「これこれができますが、これこれが苦手です」
と言いましょう。

メモ

面接のメモではなく、転職活動のメモを書きます。
なんでダメだったのかを書いておくと次に役立ちます。

あきらめが肝心

面接で落ちても「くよくよ」しない。

「縁がなかった」と思ってください。

次です次!

高年齢で一発で決まるとは思わないようにしましょう。
転職経験がない人は、練習ぐらいに思ってください。

まとめ

IT小僧の転職経験で得たことを書いてきました。

少しでも参考になれば幸いです。

転職活動は、失敗の連続です。
そして失敗から学ぶことで前進できると思います。

それと、給与は、下がる場合が多いと思ってください。
よほどの高待遇でもない限り、期待しないほうがよいです。

高年齢の場合、なにより、正社員になることが大事なのです。

最終的には、「数打てば当たる」しかないと思います。

そのためにも転職サービスは、複数登録しておきましょう。

45歳からの転職に悩んだらご相談ください。

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