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IT小僧の時事放談

iPhoneが中国で販売できない? 米国 vs 中国だけじゃない もうひとつの戦い

2018年12月19日

iPhone XS 64GB SIMフリー [ゴールド]

親子でも兄弟姉妹でも、一度、話がこじれると関係修復まで時間がかかります。
おカネ絡みだとさらに根が深く
「他人同士より 解決に時間が、かかるものです。」

今回のIT小僧の時事放談
iPhoneが中国で販売できない? 米国 vs 中国だけが原因じゃない もうひとつの戦い
と題して、米アップル(Apple) vs 米クアルコム(Qualcomm)の戦いに焦点をあててみよう

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ファーウェイバッシング

米国から発せられたファーウェイの通信機器排他運動が、西側諸国に広まっています。
日本でも「ファーウェイの通信機器」の排除を政府が呼びかけ、3大キャリアも実施することを表明しました。

スマートフォン自体は、米国では、事実上の販売禁止ですが、日本では、販売しています。
販売台数も Huawei P20 Lightを中心に売れ行きが落ちているような状況では。なさそうです。
また、Pocket WiFiも引き続き販売されています。

高価なiPhoneが売れなくなってきた変わりにお手頃価格のHuaweiやOPPOなどのSIMフリー端末に人気があるようです。
そりゃぁ 10万円のスマートフォンなど 簡単に買えるわけがない。

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中国のiPhoneバッシング

さて、米国の「ファーウェイ バッシング」とも言える状況ですが、中国では
iPhoneバッシングが、報道され始めました。

ファーウェイ支援の動き、中国企業に広がる アップル製品の不買運動も

【北京=多部田俊輔】中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)がカナダで逮捕された事件を巡り、同社を支援する動きが中国企業に広がっている。従業員に対するスマートフォン(スマホ)の購入補助などが柱で、中国共産党からの要請に呼応した。米アップル製品の不買を求める企業も出るなど、米中摩擦が過熱する懸念が浮上している。
日経新聞 抜粋
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38786900R11C18A2FF2000/

先週から、中国でのiPhoneバッシングが続く中

中国で旧iPhoneに販売禁止措置

2018年12月10日(米国時間)
中国で旧iPhoneに販売禁止措置

クアルコムは今週、知的財産権の弁護士が禁止措置に時間がかかる可能性があるとしているが、中国の裁判所は2つの特許を侵害している古いiPhoneモデルの販売禁止を命じたと述べた。

中略

声明の中で、クアルコムの法律顧問、ドン・ローゼンバーグは、計画されたソフトウェアの変更にもかかわらず、「Appleは福州裁判所の命令を無視して違反し続けている」と述べた。

「彼らは、命令で特定された機器の販売、輸入、販売の申し込みを直ちに中止し、法廷で遵守を証明することを法的に義務付けられている」と同氏は述べた。

ロイター(訳したけど違っているかも知れないので原文を読んで下さい)
https://www.reuters.com/article/us-apple-qualcomm-china/apple-to-push-software-update-in-china-as-qualcomm-case-threatens-sales-ban-idUSKBN1OD0B1

これに対してAppleは、iOSのバージョンアップを行えば問題がない
という姿勢を示して、販売を続けている。

2018年12月17日(米国時間)
クアルコムの法務顧問は、

「Appleは、裁判所の命令を軽視している。」

さらに

「中国の裁判所の命令には、OSの言及ではなく、ソフトウェアの機能に対した内容で直ちに販売を停止せよ」

と表明している。

アップルは、撤回要求を裁判所に提出し、同時に「iPhoneの全てのラインアップがこれまで通り販売されている」との声明を出した。

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米アップル(Apple) vs 米クアルコム(Qualcomm)

この2社は、世界各国で訴訟を起こしています。

争点は、
クアルコムが通信チップとライセンスを抱き合わせて販売している。
この契約は、競争を阻害している点

米国や韓国、中国などの各国で、独占禁止法や公正取引に反するとの判断が下り、クアルコムに罰金が科されてきた経緯があった。

ところが、次世代通信の開発は、クアルコムが先行していて、先日、5G対応のチップを発表
一方、アップルは、クアルコムとの件があるので「脱クアルコム化」をしたまでは、よかったのですが、
現在のiPhoneに搭載されている米インテル(Intel)製の通信モデムの5G版は、まだみえてこない。

アップルは、急遽、自社開発を行おうと技術者を集めているが

「iPhoneが5Gに対応するまで2年程度かかる」

と予想されています。
一方、クアルコム社のチップは、来年早々から出荷されるとみられ、1年のアドバンテージをもっていることになります。

【5G】4Kとか8Kとか5Gとか騒いでも肝心なコンテンツがないだろ! 

2018年12月1日4Kテレビ放送がはじ ...

中国市場を逃がすことができないアップル

iPhoneは全体の約6割の売上で、中国市場は全体の約2割を占めている。
この状態で中国市場から撤退することは、アップルとしては、大きなダメージを受ける。

そのために、個人情報を最優先しているのにiCloudの鍵を中国の企業に渡してしまいました。
※原則、中国人だけが使用しているiCloudとなています。
そこまでして、中国に対して肩入れをしてきたアップルが、クアルコムとの裁判に負けたからと言って
iPhoneの販売停止は、絶対にできないでしょう。

くりかえし

これまでも中国でiPhoneの差止請求は、何度か起こっていて、そのたびにアップル側が対応して、販売継続ということを繰り返してきました。
今回も販売継続となると思いますが、今回は、「アップルバッシング」が起きた場合、いままでと同じようには、ならないかも知れません。

裁判所の判断が、どうなるか、ここ数日ぐらいで大きな流れがあるかも知れないので当ブログでもチェックいたします。

ドイツでも

ミュンヘン/サンフランシスコ 20日 ロイター] - 米アップルは20日、ドイツの裁判所がアップルが米半導体大手クアルコムが保有するハードウエア特許に違反しているとの判断を下したことを受け、上告するまでの間、一部iPhone機種の独国内の直営店での販売を差し止めることを明らかにした。

https://jp.reuters.com/article/apple-germany-idJPKCN1OJ2CG

このあとに続く国も出てくる可能性があります。

米国 vs 中国

米国と中国の貿易問題は、解決していません。
今は、停戦状態と言っていいでしょう。

そこで、ファーウェイのCFO逮捕が起こり、ファーウェイのバッシングがはじまり
市場からファーウェイを追い出そうとしています。

対して中国は、
「ファーウェイ応援の機運が高まり」
「反iPhoneを煽っています。」

今回の中国裁判所の判決もそうした状況で起こってきたのかも知れません。

次世代通信の5Gに対して、中国が先頭を走っています。
このままでは、5Gの覇権を握られてしまうと「米国がファーウェイにストップ」をかけたと推測されます。
同盟国に声をかけて脱ファーウェイを開始
日本も「異例の速さ」(笑)で脱ファーウェイを表明

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P20 liteは、値段と性能で考えると ベストな選択
この価格帯でこれ以上のものは、今のところない!

政治につかわれる iPhone

米トランプ政権

対中貿易不均衡の是正
半導体や次世代通信分野における産業保護
などを実行するために関税を書ける手段に出ています。

中国も関税合戦を始めますが、関税の品目、量に関して圧倒的に中国が不利
そこで、iPhoneを最初に際し止めるぞと揺さぶりをかけていると思われます。

「クアルコムの反アップルと反米いう利害が一致」
ということでしょうか?

まとめ

iPhoneの売上が、6割という片寄った売上状況は、どうみても危険!
(もっとも ものすごい 現金があるので何の問題もないんだろうけど)

ライバル会社が、クラウドやデータベース、AI、IoTなど多方面に進出している中でiPhoneだけと言っていいほどの商売は、限界が近づいてきている気がします。

ネットサービスも伸びてきたと言え、iPhoneの世界だけで抱え込んでいて外部には、ほとんど出していません。

そこで
Amazon EchoにiTunes Musicを対応させてきたり
Amazonでアップル製品が、買えるようになったり

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売上の確保のため、「なりふりかまっていられない」状況になってきたような気がします。
それは、顧客にではなく、株主に向かってのアピールとしか思えないんだよなぁ

iPhoneにばかり力を注いだために、Macintoshは、置き去り状態

来年も同じようなiPhoneだとしたら、買い控えどころか、移ってゆく人も増えるんじゃないだろうか?

中国情勢と共にここにも注目したいと思っています。

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