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IT小僧の時事放談

世界最先端のAIは、何をやろうとしているのか? GoogleのAI担当が考えていることから AIの未来を考えてみる

2018年4月26日

AIの遺電子 7 (少年チャンピオン・コミックス)

AIで面接
AIでヘルプデスク
なんて、最近は、NHKのニュースでも登場してくる
「AIで何々」
というキーワード

わざわざ「AIで何々」と言わなくてもみなさんのお手元にあるスマートフォンは、既にAIなしでは、成り立たないほど「あたりまえにAI」が使われています。

今回の「IT小僧の時事放談」では
「世界最先端のAIは、何をやろうとしているのか? GoogleのAI担当が考えていることからAIの未来を考える」
と題して
「世界最先端のAIは何をしようとしているのか?」
について考えてみよう。

今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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AI First

Googleは、Mobile Firstつまりスマートフォンをはじめ各種デバイスから
AI Firstを目標にしています。
「スマートフォンよりAIが、これからの世界を変えてゆく」
IT企業のの取り組みが半端なくAI研究を重要項目として資金と人材の投入を行っています。
特にMicrosoft、IBM、FacebookそしてGoogleは、AIを最重要項目と考え、Amazoneは、Cloud事業の成功からAIをプラスして、すでに通販会社の域を超えているような状況です。
一方
Appleは、まだiPhone商売にご熱心で、Seriは、あくまでもiPhoneのサービスから脱しない状態のままで
Siriが登場した時代は、最先端のAIでしたが、いまや、ただの音声認識システムに成り下がっています。
「ゾルタクスゼイアン」で芸人が遊ぶレベルで留まっています。

Googleが、自動運転車にご熱心だったのは、自動運転が目的ではなく、AI研究のためであると思っています。

Jeff Dean

GoogleのAI部門の責任者にJeff Dean氏が昇格
世界でもトップレベルのエンジニアで最も才能あるCoder(Programmer?)と言われています。
※前任者は、ジョン・ジャナンドレア氏でAppleのAI部門に就任しています。

Jeff Dean、雑誌「WIREAD」のインタビューで3つの課題について話しています。

医療

医師の診断を助けたり、X線やCTの検査画像をチェックさせたりする研究が進んでいます。

また 研究分野でも
「iPS細胞を増やす際に良質なiPS細胞を画像でふるい分ける技術」
にAIを導入を開始しています。

例えばこんな研究が進んでいると発表されています。

内視鏡や超音波診断装置などの使用状況をAIで分析
富士フイルム

光干渉断層計(OCT)などの眼科医療機器をつなぎ、診断を支援
トプコン

ソフトバンクと組み、AIやIoTを活用した製品・サービスの開発、実証実験
フィリップス・ジャパン

日常生活における肌の状態と健康状態の相関関係の解明な
ポーラ・オルビスホールディングス

など多くのプロジェクトが進行中です。
気がついたら診断は、AIが代行する時代も数年後にやってくることでしょう。
AIが、企業の将来をを握っているわけです。

Jeff Dean氏は、多くを話していないが、
「糖尿病の合併症として起こる失明の兆候」
「乳がんの検出に応用」
などを話していて
すでに
「米食品医薬局(FDA)は、AIを使った診断プログラムなどを承認」
というところまで進んでいます。

AIの自動化

GoogleのAI構築プラットフォーム「AutoML」上で、画像認識は、Cloud上で公開されています。

Google Photo
Google Lens

などが有名で写真をアップロードするだけで自動で検索タグ付けされるGoogle Photoは、非常に便利です。
数万枚以上の写真から
「チーター」と検索すると
チーターが写っている写真を検索してくれます。
これが、驚くほど正確です。

Google Lensもが画像解析で写っているものが何であるか判定してくれます。

でも、こんなのまだ序の口で
Googleが目指しているものは、「プログラミングを自動化」です。
これは、何かと言うと

例えば
「ロボットが、見たこともない種類のフタを開ける」

なぁんだとお思いのあなた!

AIは、ビッグデータから推論が基本原則ですから
見たこと(インプットされていない)のないものは、わからないのです。

Amazon Echoで質問した時に
「今は、まだわかりません」
と答えが帰ってくることがあります。
ここの「今は、まだ」の質問は、
「はじめて遭遇した言葉」ということですが、この初めて遭遇してものに対処できるようになる。
ということです。

これが、「プログラミングを自動化」と思われます。
Google Photoで言えば、みたことのないものを「判断」して抽出する。
という感じです。

倫理面

「より高度なAIシステムは、これまでには存在しなかった道徳的な問題ももたらすだろう。」
Jeff Dean氏

軍事利用
米国防総省との契約に反対する嘆願書を提出
『ニューヨーク・タイムズ』の報道によれば、
ドローン兵器の画像解析に同社(Google)のAIシステムが利用される可能性があり、嘆願書には3,100人以上が署名したという。
従業員たちが経営陣に、米国防総省との契約に反対する嘆願書を提出したそうです。

最先端科学が、軍事に使われるのは、通常のことなので驚きもしないのですが、
「うちの技術を使うな」
と嘆願書を出す従業員は、日本の企業形態からすると凄い

企業に属していても「個々が自立」しているわけで
ここが、欧米のいいところです。

日本でこんな嘆願書出したら解雇されるか、地方にとばされます。

道徳的問題
AIは、情け容赦ないので「猿に似ている人」を「猿」と認識するかもしれません。
「勝手にフェイクニュースを流して世界を混乱に陥れるかも知れません。」
「暗号解読をして他人の口座を覗けるように成るかも知れません」
高度に発達したAIならば、人と同じ倫理観が必要になりそうです。

まとめ

AIは、加速度的に進化を遂げ、そのうちに思想や性格、個性を持つかも知れません。
新しい、種類の人類とも呼ぶ存在になると思います。

そのとき、彼らとどのように付き合ってゆくのか?
AIが、犯罪を犯した時にどうするのか?
AIの人格を認めるのか?
法律はどうするのか?

そんなに遠くない未来に「多くの課題」に対処しなければならない時期がくると考えています。
それは、遠い未来ではなく、意外と近いうちに始まるかも知れません。

最後までよんでいいただきありがとうございます。

AIの近未来に起こるだろう世界像は、AIの遺電子(コミック)に書かれています。
もし気になったら読んでみてください。
AIと人間が、どのように社会の中で関わって生きているのか描かれています。

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参照:WIREAD
https://www.wired.com/
https://www.wired.com/story/googles-new-ai-head-is-so-smart-he-doesnt-need-ai/

参照:WIREAD サンダー・ピチャイが語った:グーグルが描く「AIファースト」と「未来のクラウド」の全貌
https://wired.jp/2017/06/06/sundar-pichai-future-cloud/

参照:Google Research Blog
https://research.googleblog.com/2017/03/assisting-pathologists-in-detecting.html

参照:New York Times
The Business of War’: Google Employees Protest Work for the Pentagon
https://www.nytimes.com/2018/04/04/technology/google-letter-ceo-pentagon-project.html

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