※本ページはプロモーションが含まれています

IT小僧の時事放談

電気自動車(EV)は、本当に地球に優しいのか? The Union of Concerned Scientists Report

2018年4月12日

EVシフトの危険な未来 間違いだらけの脱炭素政策

電気自動車(EV) 日本では、なぜか あまり取り上げられていません。
ハイブリッド(Prius)?
水素自動車?
遠慮してかどうか? わかりませんが、NISSAN以外では、おおっぴらに宣伝されていません。

NISSANのCMを見ると「出演者」はともかく「技術のニッサン」を感じることができます。

今回の
「IT小僧の時事放談」
では
「電気自動車(EV)は、本当に地球に優しいのか? The Union of Concerned Scientists Report」
と題して
「地球にやさしいのはEVかどうか?」
について考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

スポンサーリンク

The Union of Concerned Scientists

The Union of Concerned Scientists
直訳すると
「憂慮する科学者同盟」
つまり
「いろいろなことに心配している科学者の集まり」
とでも言うところでしょうか?

以後「UCS」と略称を使わさせていただきます。

このUCSがレポートを発表しました。
「New Data Show Electric Vehicles Continue to Get Cleaner」
「電気自動車は、クリーンな状態を続けてゆく」
とでも訳すのでしょうか?

最新のデータから数値を導き出し
運転で排出されるCO2以外にも目を向け、クルマを動かすことに関わるすべてのについて検討しました。

その結果
「ガソリン車で走るクルマよりCO2の排出が少ない言う結果が出ました。」
※全米においてのみ調査

「クルマを動かすことに関わるすべて」ということは、ガソリン車だったら原油の採掘からガソリンの生成からはじまり実際に走行したCO2の排出量を計算したものです。

電気自動車(EV)の場合、原油、石炭、自然エネルギーなどの採掘から発電所のCO2排出量まで計算に含まれていて、クルマを動かす、すべてのタスクを総合した結果、電気自動車(EV)のほうが、クリーンであると結論づけているわけです。

地域によって差が生じやすい。

電気自動車(EV)の場合、発電所が多種多様なため地域によってバラツキが発生しているという報告もされています。

カリフォルニア州では、EVが走行して環境に与える影響は、燃費109MPG(1リットルあたり約46km)のガソリン車と同じ。
テキサス州では、60MPG(同約26km)になり
イリノイ州やミズーリ州あたりになると39MPG(同約17km)となってしまいます。

これは、発電方法、発電所からの距離等も影響しています。
全米平均の場合、EVの排出量は、燃費が80MPG(同約34km)のガソリン車と同等という結果となります。

参考までに普通自動車(電気・ガソリンを含めた新車)の平均燃費は28MPG(同約12km)と言われていますから

電気自動車(EV)の方がよりクリーンであると結論付けられています。

米国 The Union of Concerned Scientists 州別 環境燃費画像

効率の良いクルマは、どれだ(米国)

ヒュンダイ(現代自動車)「アイオニック(IONIQ)」
テスラ「モデル3」
トヨタ「プリウス・プライム」(日本での車名は「プリウスPHV」)
※EVモードに限定した場合

それぞれ 147MPG(同約62km)の燃費と計算されています。

インフラによる地域差

このように調査レポートだと電気自動車(EV)の方がクリーンであるといわれていますが、発電所によって大きな差が出ます。
例えば、再生可能エネルギーによる発電が98パーセントのノルウェーと比べるとカリフォルニア州は、CO2で言えば決して成績がよいわけではなく、比較したら汚れた街になるでしょう。
一方、石炭を発電所で多く使う国では、電気自動車(EV)は、クリーンと言えなくなってしまいます。

発電所などのインフラ整備がと整わないと電気自動車(EV)は、極端に言うと地球を汚しているわけです。

FCV(燃料電池自動車)

「New Data Show Electric Vehicles Continue to Get Cleaner」は、電気自動車について書かれているわけで
日本が推し進めている「水素自動車」については、記載がありません。

FCV(燃料電池自動車)など日本以外では、ほとんど研究されていない状況です。

FCVは、水素から燃料電池でモーターを動かす。
EVは、バッテリーでモーターを動かす。

水素を造るためには、電気エネルギーが必要で、その電気は、結局発電所が必要になりわけですから
クリーンな発電所を造って、その電気を直接モーターで可動させるのが、効率的ではないでしょうか?

同じモーターで動かすならEV方が効率がよいのでは?
と素人の考えです。

そもそも 水素ステーションを0から造るのは、厳しいでしょうね。

[amazonjs asin="B079T1ZSNB" locale="JP" title="EVショック―週刊東洋経済eビジネス新書No.241"]

まとめ

2020年のオリンピックでFCV(燃料電池自動車)のデモカーとか走らせるのかな?
日本のお役所のゴリ押しで走らせるかもしれません。
はっきり言って、アピールでもなんでもないので止めてほしい。

既にEVが主流となっている世界の自動車産業で今更、FCV(燃料電池自動車)をアピールしてもガラ携を持ち出してiPhoneと比べるようなものです。

理想は理想として現実を受け止めて進めないと自動車立国も危うくなります。

まてよ! 自動車勢力図が変わるかも知れません。
NISSANが、世界をリードする日が近いかも知れませんね。

参考記事:WIRED
EVが普及するほど、「地球に優しい」都市になる──発電方法も考慮した調査結果から明らかに
電気自動車(EV)は、本当に地球に優しいのか? The Union of Concerned Scientists Report

スポンサーリンク

独自ドメインがずっと無料!国内シェアNo.1

-IT小僧の時事放談
-

Copyright© IT小僧の時事放談 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.