Facebookの株が下り続けてます。
と言っても再び上昇気配があるのは、下落の要因が出尽くしたと市場は判断しているのでしょうか?
原因は、Facebookの漏洩問題
英国の選挙コンサルティング会社Cambridge Analyticaが、多くのFacebookアカウントから情報を使用し、その活用先がトランプ大統領の選挙キャンペーンだったことが発覚
5000万人のユーザーの情報が用いられたとされており、FacebookのMark Zuckerberg CEOのこの問題への反応が遅かったことで問題を拡げてしまった。
こんな感じです。
そのFacebookに対してApple CEO Tim Cookが、口撃しています。
今回の
「IT小僧の時事放談」
では、
「Apple CEOのFacebook口撃 ちょいまてよ お前が言うか!」
と題して
「商売のためなら信念も曲げる」
ということについて考えてみました。
今回も小難しいことをなるべく簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
すでに株価が持ち直しています。
下落の要因が出尽くしたと市場は判断したのでしょう。
投資家にとって「儲けることが正義なので」個人情報問題などどうでもいいと思っている人が圧倒的なわけです。
日本では、あまりこの事件についてあまり報道されなかったので、相変わらず「子供の写真を上げている」ひとが数多くいます。
個人情報流失は、これまでも発覚していて、昨年のXXXX事件は、今回のものと比べ物にならないほど影響があります。
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Facebook漏洩事件 個人的深読み
Facebookから5000万人分の個人情報が流出した事件を追ってみました。 2014年 英国ビックデータ分析会社もケンブリッジ・アナリティカ社が Facebookから5000万人分の個人情報を本人の ...
今回は、「反トランプ大統領陣営」が、騒いだことが原因かと思います。
よぉーく記事を見ていただければわかりますが、Facebookの失敗で情報が盗まれたことでないことがわかります。
対応が遅れたことは問題ですが・・・
Tim CookのFacebook攻撃
Tim CookのこれまでのFacebook非難を取りまとめました。
GoogleやFacebookのようなインターネット企業のやり方を暗に批判して、“彼らはあなたに関して分かることをすべて貪(むさぼ)り食って、それを金(かね)にしようとしている。それは間違っている、と私は思う。それは、Appleがそうなりたいと願う企業の形ではない
2015年 Tim Cook
あなたが長年何に関するWebサイトを閲覧してきたか、あなたの連絡先は誰々か、彼らの連絡先は誰々か、あなたは何が好きで何が嫌いか、そしてあなたしか知らないはずの日常生活の細部、そんなものが分かる能力は、この世に存在すべきでない
2018年 Tim Cook 中国でのカンファレンスで
われわれがもしも、そうやってわが社の顧客情報を金にしていたら、大量の金を稼げただろう。私たちの顧客を、自分のプロダクトにしていたら…。われわれは、それをしないことを選んだ。
2018年 Tim Cook Cambridge Analytica発覚後
Cookはそのインタビューで、テクノロジーの大企業は自己規制が最良の態度だと思うがしかし、“今回はそれでは済まない”、と述べた。自分がもしZuckerbergの立場だったらどうするか、という問いに対しては、あっさりと、“私ならそんな状況にはならない”、と言った。
2018年3月27日 Tim Cook MSNBCとRecodeの共催イベント後のインタビュー
Tim Cookの言っていることは一貫していて
「うち(Apple)は、個人情報を売り渡してそれで商売していない」
ということです。
確かに清い、素晴らしい、拍手拍手
プライバシーポリシーにも
可能なかぎり処理はデバイス上で行う
データの収集と利用を制限する
ユーザーの情報に関してはコントロールをユーザーに与え透明性を確保する
セキュリティの強力な基盤の上で構築する
と記載されている。
個人情報を大事にしますよ
ということなのですが。。。
む!
あまりマスコミに出ていませんが、こんなことしてるぞApple
中国には逆らえない
中国・北京で開催されたChina Development Forumに出席したAppleのTim Cook CEOは、この問題(Facebook)に触れ、多くの国のユーザーが理解しないままデータを提供していることを指摘し、
「何年も前から懸念していた」
と発言
さらに
Appleはユーザーのプライバシーについて、擁護者としての立場を強調している。時には捜査当局の要求を拒否してまで、デバイスのプライバシー保護の解除を行わない姿勢を貫いてきた。
以前 FBIのiPhoneのロック解除で断固、拒否したAppleらしい姿勢です。
そのApple、こんなことをやっています。
2017年6月に中国政府が施行したサイバーセキュリティ法に対応するべく、Appleは中国にデータセンターを建設しました。
理由は、中国のサイバーセキュリティ法で、中国本土のデータを管理するデータセンターは中国国内におかなければならないと規定されたことに対応になります。
ここまでは、法律なので仕方がないのですが
中国・貴州省の企業Guizhou-Cloud Big Data Industry(GCBD)にiCloudサービスのデータ管理が引き継がれました
つまり
「中国当局が管理する現地法人に引き渡します。」
これによって
「iCloudのユーザーデータは、中国政府の管理する企業が自由にアクセスできることを意味しています。」
このことについて
台湾にある国立中正大学の羅世宏教授は、Appleの行為は中国ユーザーのデータを中国政府に差し出す裏切り行為だと痛烈に批判しています。
How Apple is paving the way to a ‘cloud dictatorship’ in China | Hong Kong Free Press
HKFP
Guizhou-Cloud Big Data Industry(GCBD)という企業は、貴州省のデータ開発管理局直轄の国営企業です。
政府当局の管理下にあります。
一方Appleの主張は、
「中国におけるiCloudサービスのスピードと信頼性を向上させ、中国の法規制を順守できるようになる」
と公式声明を出しています。
これに対して 羅世宏教授は、非難をしています。
「中国政府が管理する国有企業が、中国国内のiCloud上のすべてのデータにアクセスできるようになる」という本当の問題についてまったく説明しておらず、背景にある政治的問題の説明を避け続けている。
もう、お気づきですよね
iPhoneを中国で売るためには、仕方がなかったのです。
過去には、「中国のApp Storeから674種類のVPNアプリを削除」したこともありました。
今回のiCloudに関しても国営企業のGuizhou-Cloud Big Data Industry(GCBD)ではなくて民間企業でもよかったはずです。
「中国でビジネスをやりたければ中国の方針に従うべきで、不満なら去れば良い」
Alibabaを率いるジャック・マーCEO
中国市場への参入にどれだけ積極的になったかという点で比べると、ティム・クックがCEOになってからアップルは大きく変わりました。
ジョブズの時代とクックの時代とでは、中国への重点の置き方が明らかに変化しています。自社の成長にとって中国が重要市場であると認識したいま、アップルが中国政府の方針に従ったのは驚くことではありません。
IDC Chinaでマネージングディレクター キティ・フォク氏
Appleとしては、信念よりも商売が大事だったというわけです。
まとめ
「とかくこの世は金次第」
と昔から言われていますが、企業ですから利益優先は、正義です。
「Facebookを非難するのならば、AppStoreから削除してしまえばよいのです。」
「個人情報を守るため 中国では、iCloudを閉鎖します」
と宣言したらよかったわけです。
どんなに綺麗事を言っても「中国でやってしまったことはなんなの?」
説得力ありません。
ならば
ここで「Facebook」や「Google」を非難するべきではないでしょう。
静観すべきです。
個人的には、「Apple」、「Facebook」、「Google」も同じようなものです。
Tim Cookさん、なんか焦ってますか?
そう思える最近のAppleです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参照
https://gigazine.net/news/20180221-apple-give-icloud-data-to-china/
Gigazine
https://techcrunch.com/2018/03/24/tim-cook-addresses-facebook-privacy-u-s-china-relations-at-beijing-event/
TechCrunch
https://jp.techcrunch.com/2018/03/30/2018-03-29-tim-cook-hits-facebook-again-over-privacy-concerns/
TechCrunch
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