当たり前の話ですが、会社が社員に提供しているパソコンは会社の監視下にある。
これは当たり前のことなんですが、社員がどこに接続して何をやっているか?
どんなメールを誰に出しているかなど 会社のリスクを考えれば必要なものです。
しかし、個人のスマホまで監視する必要があるのかどうか?
今回は、Apple社員が「従業員の個人用デバイスを監視している」と訴えた話です。
目次
「Appleは従業員の個人用デバイスを監視している」としてAppleが訴えられる
Gigazine 2024/12/03の記事から
Apple社員が「Appleは個人用iCloudアカウントや仕事以外で使用するデバイスを通じ、社員を監視している」として、Appleを訴えました。
Employee lawsuit accuses Apple of spying on its workers | Semafor
https://www.semafor.com/article/12/02/2024/employee-lawsuit-accuses-apple-of-spying-on-its-workersAn Apple employee is suing the company over monitoring employee personal devices | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/12/02/an-apple-employee-is-suing-the-company-over-monitoring-employee-personal-devices/現地時間の2024年12月1日(日)にカリフォルニア州の裁判所に提出された訴訟では、Apple社員は個人のプライバシーの権利を放棄するよう求められており、Appleは社員が自宅にいる時や勤務時間外でも、「物理的、動画、電気的な監視を行うことができる」と主張しています。原告側はこれらの要件がカリフォルニア州法に違反していると主張しました。
訴訟を起こしたのはApple社員のアマール・バクタ氏で、同氏は2020年からAppleの広告技術部門で働いているとのこと。訴状には、Appleがプライバシーポリシーを利用してバクタ氏の就職の可能性を損なったこともあるそうです。例えば、Appleはバクタ氏に対してデジタル広告に関する公の場での講演を禁じ、Appleでの職務に関する情報をビジネスSNSのLinkedin上から削除するよう強制してきたと記されています。
訴状には「Apple社員にとって、Appleのエコシステムは壁で囲われた庭園ではなく監獄です。勤務中であっても勤務外であっても、従業員はAppleの監視下に置かれたパノプティコンです」と書かれています。
この訴訟に対して、Appleは「すべての従業員は賃金、労働時間、労働条件について話し合う権利があり、これは当社の業務行動方針の一部であり、全従業員が毎年研修を受ける内容でもあります」と述べ、原告側の主張に反対する意を示しました。
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「Appleは従業員の個人用デバイスを監視している」としてAppleが訴えられる - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20241203-employee-lawsuit-apple-spy-workers/
「Apple社員にとって、Appleのエコシステムは壁で囲われた庭園ではなく監獄です。勤務中であっても勤務外であっても、従業員はAppleの監視下に置かれたパノプティコンです」
パノプティコンというのは
パノプティコンとは、イギリスの哲学者・法学者であるジェレミー・ベンサムが考案した円形の監獄で、一望監視施設とも呼ばれます
〘 名詞 〙 ( [英語] panopticon ) 中央の高い監視塔から監獄のすべての部分が見えるように造られた円形の刑務所施設。 イギリスの思想家ベンサムの考案。 ミシェル=フーコーが近代管理システムの起源として紹介したことで知られる。
すごい例えですね
スマホを持ったら 誰かに見られている
当ブログでたびたび記事にしてきましたが、スマホを持ってネットにつなげた瞬間から個人情報(程度もありますが)など流失は当たり前
iPhoneとiCrowdという1社独占のエコシステムですから、情報を集めようと考えればできないことはない
「Appleは、個人情報の特定ができない」
と宣伝していますが、例えば中国ではすべての情報を当局が集めることができるようになっています。
キャリアや広告会社、ある組織や団体(都市伝説としておきましょう)に吸い上げられています。
事実、SNSでは、過去に大量に持って行かれましたから、後の情報を照らし合わせれば 個人特定など簡単でしょう。
起業はあの手この手で個人情報を集めています。
個人情報を握られていても問題が起きないのは、
「あなたが重要な人物ではないからです」
どうすれば
直接、お金を盗まれないようにするには、銀行など金融機関のパスワード、クレジットカードなどを守るしかありません。
外出先でスマホやパソコンを使う場合、Free! Wi-Fiに接続しないようにWi-Fiを切っておく
Wi-Fiを接続する場合は、VPNを使って暗号化するなどが必要です。
プライベートでAndroidデバイスを使えばいいのに
話を戻して プライベートでは、iPhoneではあく Androidデバイスを使えばいいのに・・・
と思ったのですが、どうもNGらしい
例えば、Appleは従業員に対して仕事ではApple製品のみを使用するよう義務付けています。しかし、Appleは会社保有のデバイスに制限を設けているため、ほとんどの従業員は結局自前のAppleデバイスを使用することになるそうです。社員が自前のデバイスを仕事で使用する場合、個人のiCloudアカウントを使用する必要があり、リアルタイムの位置情報などデバイス上の動作をすべて会社側が確認できるようにするソフトウェアをインストールする必要があります。
また、Appleの機密ポリシーには「Appleが管理または所有するiPhone、iPad、またはコンピューターで個人アカウントを使用する場合、デバイスに保存されているすべてのデータ(メール、写真、動画、メモなど)はAppleによる検索の対象になる」と明記されているそうです。
裁判は
「Appleは従業員に対して仕事ではApple製品のみを使用するよう義務付け」
とうことと
社員が自前のデバイスを仕事で使用する場合、個人のiCloudアカウントを使用する必要があり、リアルタイムの位置情報などデバイス上の動作をすべて会社側が確認できるようにするソフトウェアをインストールする必要
あたりが争点になりそうです。
裁判の情報が出てきたら また ご報告します。