Gartnerによると、2017年Q4のエンドユーザーに販売されたスマートフォンは4.08億台で、2016年Q4より5.6%減少
多くの人が手に入れてしまったスマートフォン
新規購入が見込めないならば、買い替え需要
つまり囲い込みの勝負になってきました。
今回の「IT小僧の時事放談」
では
「ITサービスの勝者は、ポイント制度がない」
と題して
「囲い込みやポイント制度」
について考えてみました。
今回も小難しいことをなるべく簡単にして記事にします。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
目次
似たりよったり
2018/02/26~03/01までバルセロナで
世界最大級の携帯電話関連展示会及び関連会社のCEOが集まるカンファレンスが行われています。
簡単に行ってしまえば、「モバイル展示会」と思っていただければ間違いありません。
詳しいレポートなどは、週間ASCIIなどのIT系マスコミに掲載されるのでそれをみていただければわかりますが、各社とも新しい提案が出てこないようです。
スマートフォン、昨年あたりからのトレンドとして
- ほぼ全画面
- 無接点充電
- ヘッドホン端子廃止
後は、カメラ性能アップ
すでに改善点が出尽くしたような状況です。
これは、iPhoneもAndroidも同じで
どちらを使ってもできることはあまりかわりません。
できることは、Androidの制約が少ないので以下のようになります。
Android > iPhone
すでにiPhoneでなければなどというものは、ありません。
最近は、iPhoneがAndroidを真似る時代となりました。
無料配布で囲い込め
Appleの囲い込み戦略は、露骨です。
アプリの決済は、アップル以外では、基本的にNO!
スマートスピーカーもAppleMusic以外は、NO!
AmazonのKindleなどは、アプリから本を購入することもできません。
昔から囲い込みが得意なAppleですから驚きもしないのですが、あまり囲い込みすぎるとApple1社で全部できるのか?
生活のすべてをApple製品で固めれば、幸福なデジタル生活を送ることができるでしょう。
でも他も似たようなもの
SoftBankが、SUPER FRIDAYとして吉野家の牛丼無料をはじめれば
auもauエブリデイなどと後追い企画で対抗
これも囲い込みの一種でしょう
ここから個人的な意見です。
SoftBank SUPER FRIDAYで並ぶのをみて
「牛丼ぐらいで貧乏くさい」
などと騒いでいる人たちは、本質がまったくみえていません。
無料だから並ぶのではなく
あれは、無意識下で「共通体験」を楽しんでいるのです。
つまり
SoftBankの話題作りに乗っかったお祭りなのです。
auは、そこの戦略を間違えていて
「ただでくれてやればイイのだろ」
では、話題になりません。
SoftBankの「SUPER FRIDAY」は、意味が違います。
まぁこんなこと、頭脳優秀な広告屋さんならとっくに知っていてやっているんだと思いますけど
docomoは、コンテンツで勝負
docomoは、
「ただでくれてやればイイのだろ戦略」
に追随しませんでした
さすが、元国営事業 そんなことしなくても問題なし!
そのかわり、コンテンツで一気に勝負を決めました。
英国企業のDAZNと協力して スポーツライブを制してしまいました。
Jリーグ、野球(巨人を除く)など完全に一人勝ち状態
スカイパーフェクトTVは、今までの放映権を失って 厳しくなるでしょう。
ドラマやバラエティは、Netflix、Hulu、Amazonビデオの御三家には、勝てません。
auやコンテンツプロバイダー各社も動画配信をしていますが、勝負は、決着しています。
音楽は、Spotify、AppleMusicの一騎打ち
そもそも、
映像や音楽のダウンロード販売はとっくに破綻しています。
ニッチな音楽、ハイレゾなど ストリーミングでは、得られないものでしたら、まだ勝負になるかも知れません。
ポイント大盤振る舞い
今や銀行でさえポイントが付く時代
お店で買物をするとポイントが付きます。
お店の独自ポイントもあれば、TSUTAYAのような広く使われているポイントもあります。
もう、自分は、何のポイントをいくつ持っているか把握できなくなっています。
「ポイントで囲い込み」というわけですが、あまりにも氾濫しすぎです。
溜まったポイントを別のポイントに変えてくれたり、現金化するサイトがあったりと、
まさにポイントバブル状態
携帯電話会社もポイントが付きます。
スーパーポイントだのウルトラポイントだのわけわからない。
囲い込みをするためポイントが有効と考えたためですが、ポイントがこう多くては有り難みもなくなります。
AppleMusicのようにポイントがつかないサービスが新鮮に感じます。
まとめ
スマートフォンをはじめ、いろいろなものが飽和状態になっています。
競争は、ますます激しくなります。
そこで、自分のところだけ使ってもらおうとポイントやコンテンツなどで囲い込みが始まっています。
しかし、それは、
本来のサービスや商品でリピーターを増やすわけではありません。
あくまでも付加サービスです。
Netflixは、ポイントなどありません
AppleMusicもポイントがありません
Spotifyもポイントがありません
勝者と呼ばれているサービスは、ポイントなどの付加価値サービスがない
ものが多いのです。
いつでもやめていただいて結構!
勝者は、サービスで勝負している
ということでしょうか?
これをどう考えるか。。。
勝者になるのは、厳しいですね
参照
TechCrunch
ガートナー、世界スマートフォン販売台数の減少を初めて報告
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