WindowsがSnapdragonで動作する日がついにやってきた。
米Qualcommは12月5日(米国時間)、米ハワイ州マウイ島で開催している「Snapdragon Tech Summit 2017」において「Windows on Snapdragon」の正式ローンチと、次期フラグシッププロセッサの「Snapdragon 845」を発表した。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1712/06/news092.html
ITmedia
2016年12月初旬に中国の深センで開催されたWinHEC Shenzhenにおいて、両社はSnapdragon 835を搭載した「WoS」の最初のコンセプトを発表した。
昨年の情報から音沙汰なかったのですが、ここにきて一気に発表となった。
ARMプロセッサで動作させる意味は、ズバリ 「バッテリーでの長時間動作」である。
今回の「IT小僧の時事放談」は、「Snapdragon版Windows発表 Week of Battery Lifeは本当なのか? 」と題して 真のMobileが実現できるかを考えてみよう。
スポンサーリンク
目次
最新ニュース
MicrosoftとQualcommが共同開発したMicrosoft SQ1という新しいSoCを搭載した2 in 1 PCのSurface Pro X 発売
ARMベースのSoCなので、LTEに対応し、スマホのように即時起動し使うことができることを目指したSurfaceです。
Surface Pro X 紹介ページ
Snapdragonシリーズではありませんが、ARMベースのWindows10が搭載されています。
Week of Battery Lifeは、実現できていませんが、商品化して販売した意義は、大きい。
Snapdragonとは?
Snapdragon (スナップドラゴン)は、米・クアルコムによるモバイルSoCのシリーズである。
SoCとは、System-on-a-chipの略で簡単に言えば
「CPUにいろいろな無線モデム、GPS、急速充電技術などを組み込んだもの」
と考えてください。
つまりこのプロセッサーだけで複数の役割をさせることができます。
スマートフォンなどは、スペースの問題でこうした集積回路が実現できたことによって小さく軽くそして省電力になったわけです。
このSnapdragonは、アンドロイド端末に搭載されています。
Windowsを動かす意味
現在のノートPCは、長くてカタログスペックで10時間(実際はそこまで持ちませんが)程度です。
このSnapdragonを使ってWindowsを動かすことができれば、
「Week of Battery Life(1週間のバッテリー駆動時間)」
そこまではいかなくても最低でも
「充電なしで1日フルに使える」
ことは可能でしょう。
また、無線モデム、GPS、急速充電機能が組み込まれているため、SIMをセットすることでネットワークに接続も可能
つまりスマートフォンでできることが全て可能となります。
ノートPCで必要なものがすべて揃うはずなのであとは、まともに使えるのか?
ということになります。
ある程度快適に動作すれば、モバイル端末として最強になるでしょう。
ASUSとHP、Lenovo
2社から製品が発表されました。
ASUSのAlways Connected PC
- Snapdragon 835
- 2-in-1型タブレットPC
- Windows Hello
- Gigabit LTE対応のほか、22時間連続動画再生、30日間スタンバイ
- 4GBメモリ/64GBストレージの製品が599ドル(税別)
- 8GBメモリ/256GBストレージの製品が799ドル(税別)
- 残念ながら日本での発売未定
HP ENVY x2
- Snapdragon 835
- Surfaceタイプのキーボードカバーを着脱可能なタブレットPC
- バッテリー駆動時間は20時間
https://www.gizmodo.jp/2017/12/windows-on-snapdragon-1.html
Lenovo
- 詳細は、2018年春ということです。
HPのEnvy x2もAsusのNovaGoも、発売は来年の春で、価格は800〜1000ドルぐらい
発売中です。
使用目的
スペックからして、あまりスピードが出なさそうなので
外部でOfficeを使う、ブラウザ、メールぐらいなら大丈夫そう と予想できます。
(実機を触っていないので断定できません)
更に大きい利点は、長時間待受ができるということです。
つまり フルのWindowsを気軽に持ち歩けるということです。
これは、お亡くなりになる運命のWindowsMobileに代わる画期的なものです。
どういう人に向いているか?
持ち歩き重視でビジネスで使うには最適なPCとなるでしょう。
プログラムなどを組むわけではないのでOfficeがきちんと動作できれば問題なしです。
所詮、iPadなどタブレットは、ビューワーです。
あれで仕事などする気もないし、まともにできません。
※EXCELをiPadで使った場合、あのインターフェイスが使い物にならないかわかると思います。
MS Officeの互換性などを考えたらWindows PCがベストです。
外出先でビジネスマンが、Windows + MS Officeが使えてしかも1日フルで使ってもバッテリーが持つならば決定的なアドバンテージです。
まとめ
ノートパソコンのバッテリー問題が解決になれば多くの人にとって有意義でしょう。
問題は、快適さとアップデートの心配です。
このバージョンでストップしてしまわないか?
セキュリティアップデートは、されるのでしょうか?
将来、と言っても3年ぐらいサポートがされば大丈夫でしょう。
そして 本当に「Week of Battery Life」は実現するのか?
未確認情報が多いのですが、真のモバイルノートパソコンを目指してほしいものです。
-
スポンサーリンク