※本ページはプロモーションが含まれています

IT小僧の時事放談

iPhone 技適に適合しないとして総務省から指摘 対応の方針の発表なし(2021年11月23日現在)

2021年11月23日

内閣府・総務省 (いちばんわかる!日本の省庁ナビ)

日本の法律は、おかしいとか、世界情勢に合っていないとか問題がある場合がありますが、その中でよく問題になるのが

技適こと技術基準適合証明等マークのない製品は、日本国内では、原則使用できない
ことになっています。

ようするに無線機器を有するもの(スマートフォン、タブレット、イヤホン、マウスやキーボードなど)が対象となります。

以前、当ブログでいちゃもんをつけてきた人がいましたが、捕まらないからと言っても法律できまっているのだから守ることが重要です。

一般に使用する無線機の殆どに特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)が付いています。
技適マークが付いていない無線機は、「免許を受けられない/違法になる」恐れがありますので無線機を購入・使用する際は十分ご注意下さい。

しかし、あのiPhoneが、技適違反という指摘を総務省から受けていたことがわかりました。

今回のIT小僧の時事放談(ショートショート)では、
iPhone 技適に適合しないとして総務省から指摘 対応の方針の発表なし(2021年11月23日現在)
と題して、技適に引っかかったiPhoneという話です。

最新ニュース

総務省「技適不適合等機器」一覧にPixel 6を追加 2021年11月23日

総務省は、Google Pixel 6(Proは除く)デュアルSIMのメイン物理SIMに音声通話契約、eSIM側にデータ通信契約を設定している場合に、緊急機関(110 / 118 / 119)への通報ができなくなる。

これに対して、Googleは直ぐに対応することをコメントした。

緊急電話をかけるには、「モバイルデータ通信」用の回線に「音声通話可能なSIM回線」を設定してください。以下の変更手順で設定いただけます。
変更手順:[設定] – [ネットワークとインターネット] – [SIM] – [(緊急電話をかけるために使う方の)SIM] – [モバイルデータ] ON
Google はこの問題の解決に向け取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しております。

一方、アップル社は、同様に指摘されているiPhoneについて Apple社は現在に至るまでソフトウェア更新による対応に関して(2021年11月23日現在)発表もない。
技適不適合等機器一覧に掲載されたままである。

緊急電話の問題は、生命に関わる問題なので早急な対応を願いたい。

技適

技適マーク(ぎてきマーク)とは、無線通信機器において、技術基準適合証明と技術基準適合認定のいずれか、あるいは両者の認証がなされていることを表示するマークで、総務省令によって定められたものである。

技適

こんなマークがスマートフォンの設定画面などで掲載されているところを見たことがあると思います。
製品を直輸入でもしない限り 国内販売されているものは、原則このマークがあるはずです。

iPhone 技適に適合しない

10月29日、特定無線設備の技術基準適合(いわゆる「技適」)に適合しない端末として、デュアルSIMに対応したiPhoneシリーズ各モデルを掲載しました。デュアルSIMで緊急通報の発信ができないため、と説明しています。

総務省「技術基準への不適合等が確認された端末機器の一覧」

総務省
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/tanmatu/futekigou.html

総務省が、特定無線設備の技術基準に適合したことを証明するマーク、いわゆる「技適マーク」を取得しているものの、基準への不適合が確認された端末として、デュアルSIMに対応したiPhoneシリーズを掲載しました。

掲載されたモデルとモデル番号は以下のとおりです。

iPhone XS(A2098)
iPhone XS Max(A2102)
iPhone XR(A2106)
iPhone11(A2221)
iPhone11 Pro(A2215)
iPhone11 Pro Max(A2218)
iPhone SE(第2世代)(A2296)
iPhone12 mini(A2398)
iPhone12 Pro Max(A2410)
iPhone12(A2402)
iPhone12 Pro(A2406)
iPhone13 Pro(A2636)
iPhone13 mini(A2626)
iPhone13 Pro Max(A2641)
iPhone13(A2631)

これらの端末では、「デュアルSIMを利用する際にデータ通信専用SIMをモバイルデータ通信用回線として設定している場合に、110番や119番などへの発信ができない問題」という指摘がされている。

また、国内の携帯キャリア各社は、9月10日にこの問題を発表し、9月25日にはiPhone13シリーズでも問題が発生していると発表
https://iphone-mania.jp/news-404683/

この総務省からの指摘は、
「電子機器が技術基準を満たさない場合、電気通信事業法に基づく検査と確認を受けた後でなければ利用者は端末を利用できない。」
というものではなく

「“技術基準への不適合”そのものではなく、“等”、つまり周辺の事例であると認識している」

ということで不適合ではなく、注意すべしという見解になっている。

回避策

各キャリアやAppleは、デュアルSIM利用時の緊急通報の際にはモバイルデータ通信用の番号に音声通話が可能なSIMカードを選択するよう案内している。

といってもとっさに時に、110番や119番に連絡するときに どの SIMが大丈夫なだろうか?
SIMの確認で110番や119番に連絡するのも迷惑なのでやってはいけないし、慌てている時に慌てることになりそうである。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2109/24/news145.html

まとめ

今回の総務省からの指摘は、Appleだけではなく、台湾ASUSTeK Computerや中国ZTE、シャープ、京セラ、ソニーなどについて掲載されています。
iPhoneにデュアルSIMが搭載されたということで 目的と予算に応じてSIMカードを賢く契約する人が増えて、通話とデータ通信を賢く使い分ける人やビジネスとプライベートの回線を使い分ける人も増えています。

2つのSIMを使い分けるというので慣れないとトラブルが多くなってきます。
今回の問題も関係していることと思われます。

-IT小僧の時事放談
-

Copyright© IT小僧の時事放談 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.