国土交通省が推進しているスマートシティ
近年、IoT(Internet of Things)、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータといった社会の在り方に影響を及ぼす新たな技術の開発が進んできており、これらの技術をまちづくりに取り込み、都市の抱える課題の解決を図っていくことが求められています。
都市局では、「都市の抱える諸課題に対して、ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区」を『スマートシティ』と定義し、その実現に向けた取り組みを進めています。
それと連動するかのように
トヨタ自動車は、実験都市「ウーブン・シティ」を静岡に開発 ロボットやAI技術を駆使した“スマートシティ構想を22020年1月7日(火)に「CES 2020」で発表
※「CES 2020」とは、アメリカ・ラスベガスで開催されている世界最大規模のエレクトロニクス見本市
さて 掛け声やイメージ先行の気がしますが日本でもスマートシティなるものを開始しようとしています。
しかし、技術的に大丈夫なんでしょうか?
今回のIT小僧の時事放談は
AI City Challenge 中国のアリババとバイドゥが圧勝
と題して 技術的にかなり先に行っている中国に関して考えてみよう。
今回も小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
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目次
スマートシティ
そもそもスマートシティとはなんでしょう?
スマートシティは、ICT 等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場と定義されています。
Society 5.0ってなんだ?
詳しくは、スマートシティガイドブック(概要版)を読んでみよう
スマートシティとは?一人ひとりの生活様式にあった持続可能な都市づくり
?よく意味がわからねぇな IT小僧の大嫌いなワードの一つ「持続可能」を無理くり入れたかったのだろうか?
スマートシティとは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の先端技術を用いて、基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を目的とした新しい都市のことだ。
ITmedia
さすがIT専門サイト 一番わかり易い
要は、IoTなどの先端技術によりインフラサービスを効率的に管理・運営 継続的な経済発展を目的とする街づくりで人々の生活、インフラを効率的に管理するために監視カメラとセンサーを摂津、IoTを活用して人々の生活を管理=監視とも言える社会
これって、ある意味 中国共産党がすでに実施している社会かも知れないと思ったのは自分だけでしょうか?
もっとも中国以外では社会・政治体制が違うため 中国=共産党とは違うとは思います。
そて このスマートシティ 鍵を握るのは、IoT そしてこれを効率的に利用するソフトウェア=AIの技術であることは間違いない。
では、そのAI技術って現在どうなっているのでしょうか?
トヨタ自動車は、イメージビデオを公表しています。
AI City Challenge
4年ほど前から、米国でスマートシティ関連の技術コンテストが実施されています。
コンテストは、AI City Challenge と呼ばれています。
AI City Challengeの目的は、交差点を通過する車両を数えたり高速道路で発生した交通事故を検出など実社会のさまざまな状況下で利用できる人工知能(AI)の開発を加速させるためです。
自動車の自動運転と運用に関しては必須の技術でスマートシティには不可欠なもの
そのコンテストは、米国の企業や大学のチームが優勝していたわけですが、2020年になって4部門のうち3部門で中国企業が優勝しました。
その翌年、2021年のコンテストで40カ国がエントリーする中で中国のテック企業の大手アリババとバイドゥが圧勝でした。
2位にもTikTokを運営するバイトダンス(字節跳動)がランキングされた。
AIに関して、すでに中国がトップに立っていると言っていいかも知れません。
※Googleは除く?
中国政府による投資と実験
コンテストの成績は中国の長年における投資によるものと言われています。
基礎研究と多くの都市で実験が行われた結果もあると思われます。
中共の1党独裁という政治体系も実験の後押しもありスマートシティも中国各地で実施されている。
スマートシティの半数以上が中国国内にあるとも言われています。
そして、このスマートシティは、監視というプライバシーと相反する状況もあることになります。
監視を強化している中国政府とスマートシティは相性が良いだろう。
すべての住民を監視カメラなどのセンサーとAIによって監視するというスマートシティは、どこまでいってもプライバシーの問題を抱え込むことになると予想できます。
まとめ
スタートラインに立とうとしている日本とすでに実際にスマートシティを運用している中国
仮想空間で実験を重ねても実際の人間と実際の都市での実験では比べ物にならない。
I City Challengeで優勝した アリババは、創業の地で浙江省杭州市(人口1,000万人)で「シティブレイン」プロジェクトを実施し信号機1,000機以上の動きを追跡、試験プログラムでは交通渋滞が緩和されています。
この現実で日本のスマートシティは、実現するのでしょうか?