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IT小僧のブラック時事放談

人間のいない戦場へ―AIロボットが主役になる近未来の戦争とは?

戦争の最前線から人間が姿を消し、AI搭載ロボットが主役になる時代が近づいている。

ウクライナでは、最新の無人軍用ロボット「テルミット(TerMIT)」がすでに戦場を支配し始めた。兵士の命を犠牲にせず、安全な場所から戦闘をコントロールできる未来は理想的に見えるが、その一方で人間が直接関与しなくなる戦争には未知のリスクも潜んでいる。

AIと機械が全面的に主役を担う戦争の果てに待ち受けるのは、一体どのような世界なのか?

この記事では、加速するロボット戦争の実態と、その先にある未来を深掘りしていく。

ウクライナの戦場で急速に普及する「テルミット」

ウクライナ軍が正式に承認した「テルミット(TerMIT)」は、小型で低コストな無人地上車両(UGV)だ。

兵站物資の運搬、地雷処理、火力支援など、危険な任務を人間の代わりにこなすこのロボットは、すでにウクライナ軍の20以上の部隊で運用されている。

前線の兵士から寄せられた要望を素早く取り入れ、設計を柔軟に変更できるため、迅速に進化し続けている。

AIと機械が戦争を主導する未来

世界中で軍事技術の進歩が止まらないが、特にウクライナは戦時下で開発スピードを加速させている。

テンコア社CEOのマクシム・バシリチェンコ氏は、「ロボットに戦わせよう」と宣言し、兵士を命の危険から守ることを目標にしている。

AI技術の進展で、ロボットはますます自主的な行動が可能となり、人間の関与を最小限にとどめることが現実味を帯びてきた。

しかし、人間が戦闘から距離を置くことで、戦争に対する倫理的感覚が鈍る危険性もある。遠隔操作やAI判断による戦闘行為が日常化すれば、「戦争」という概念そのものが変質する可能性が高い。

ロボットによる戦争の行き着く先は?

ロボットが主役の戦場では、人的被害を減らせるという大きなメリットがある一方で、「戦争の無人化」による新たな脅威も指摘されている。まず、戦争のコストが下がり、国家が戦争を躊躇しなくなる可能性が高まる。また、ロボット同士の戦争が激化すれば、攻撃対象がインフラや通信施設など、より広範囲に拡大するリスクもある。

さらに懸念されるのが、AIの暴走や誤作動だ。自律型AI兵器が誤って民間人を攻撃した場合、責任の所在はどこにあるのか?AI主導の戦争は、従来の倫理規範や国際法では対処しきれない、新たな法的・道徳的課題を突き付けることになる。

ウクライナとロシアの技術競争から見る未来

ウクライナとロシアの軍事ロボット技術競争は、この未来を占う試金石となっている。高価で複雑なロシア製ロボットが戦場の現実に適応できないのに対し、低コストで迅速な開発サイクルを持つウクライナのロボットが現実の戦闘環境で強みを発揮している。

この現実から見えてくるのは、巨大な資本を投入した高価なロボットではなく、低コストで大量生産可能な「使い捨て型」ロボットが戦争を主導するという、まったく新しい戦争の姿だ。

安価で大量のロボットが展開される世界では、無人化がさらに進み、人間が戦争を直接体験しない時代がやってくるかもしれない。

【まとめ:ロボット戦争が突き付ける問題】

人命を守るために始まったロボット戦争だが、その果てには「人が戦争から切り離される」ことの新たなリスクが待ち受けている。

私たちは今、この重大な変化の岐路に立っていることを自覚する必要がある。AIとロボットが当たり前に戦争を行う時代が到来する前に、倫理・法制度の整備を急ぐことが不可欠だろう。

ひとりごと

戦争が、テクノロジーの進化によって変わってゆく
ロシアのウクライナ侵攻では、ドローンが注目されることにより ある意味主役的な意味合いも持ってきた。
事実、日本でもドローン兵器の研究が進み いくつか実戦配備となるらしいです。

米国では、遠く離れた基地内でモニターをみつめ ジョイスティックでターゲットに爆弾を投下しています。
そこには、戦場の誇りや血なまぐさいシーンなどはなく、ゲームのような世界になっているわけで、人が人を殺害するという感覚は希薄になりそうだ。

一方、すべてがすべて ロボットやドローンというわけにはいかないのも戦争だと思います。

ロシアは、北朝鮮から兵士を招き入れ 前線に送り込んでいるという。

そこには、人命とかある意味度外視するような先頭が行われているかも知れない。

どんなにAIやロボットが発展しても 戦争は、人の殺し合い ということは変わらないかも知れません。

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