会社で仕事をするということは、究極な意味で
「人生で最も大事な時間を切り売りしてカネをもらう」
ということである。
IT小僧は
以前
「こんな会社に入ったら すぐに逃げなさい 」
なんて記事を書きました
短い人生において「ダメな会社」で過ごすことは、大きな損失と言っていいでしょう。
もっとも入社してみなければ わからないことも多いのである意味 ギャンブル的なこともあります。
今回のIT小僧のブラック時事放談は
契約するまで天使の顔 契約後は悪魔に変異する ブラック企業にご用心
と題して IT小僧の経験してきたシステムを受注(お付き合いのあった)会社のお話です。
参考になるかどうかわかりませんが、何かと問題になるシステム受注問題について考えてみましょう。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
訴訟が多い企業には近づくな
最初に重要なポイントですが、IT企業に対して
訴訟が多い企業には近づくな
ということです。
システム会社に対して損害賠償請求2回以上起こしている企業は、絶対に信用してはならない。
訴訟にまで持ち込むということは、交渉自体が決裂したというわけで 完全な喧嘩別れ状態です。
1度ならばともかく 2度3度と繰り返す会社は、自社に問題があるということに気がついていない場合がほとんどです。
もちろん訴えられる側も問題はあると思いますが、そんな失敗を繰り返すという会社に要注意です。
こういう会社はブラック決定
近づいてはいけません。
見積りを下げろというのに根拠を言えない
見積金額が高い とだけ言ってその理由を説明できない会社は、無理して契約しても儲からないことが多いのでオススメしない。
テクニックとして 高めの金額を提示して様子をみる。
詳細な見積を要求してきたら「見積費用を請求」というのもテクニックである。
「システムの詳細な見積が無料」という悪習慣は、なくしたいというのが本音です。
見分けるコツは
- 意味もなく端数を削れと言ってくる会社
- 理由も説明出来ないのに高いと一方的に言ってくる会社
最悪なのは、
「契約してやるから下げろ」と態度が見え隠れする会社もしくは担当者の場合
ブラック決定
近づいてはいけません。
要件定義
受注する前に要件定義費用を算出して提出しましょう。
要件定義が無料だと思っている企業が多いのが日本の企業の悪いところ
成果物が発生する要件定義は、コストがかかります。
受注する前に要件定義で区切りをつけて支払いが行われるかどうか必ず確認してください。
なぜかというと ヤバい会社は、要件定義に見積以上の要件をぶっこんで来るからです。
必ず 要件定義で区切りをつけて 要件定義から再見積りで契約することが理想です。
きちんと要件を決めて それ以上は、契約外 ということを明確にしておきましょう。
ひどいところになると
要件定義の2倍近い要件をあとから突っ込んできます。
ブラック決定
近づいてはいけません。
契約書で譲渡してはいけない
契約書は、自社の契約を優先しましょう。
特に支払い日を先延ばししないようにすることが大切です。
検収後 2ヶ月先支払いなど ヤバい会社の典型的なパターンです。
また、瑕疵期間については、
1年以上と言ってくるところとは、絶対に契約しない
ここは重要です。
デジタルの世界でで3年先のことなど誰もわかりません。
契約が完了する前にプロジェクトを開始する場合があると思いますが、
数ヶ月もかかるようなら、清く撤退しましょう
何度も言います。契約は対等なことです。
ダメなものは絶対に譲らないでください
ブラック決定
近づいてはいけません。
契約するまで天使の顔 契約後は悪魔に変異する
スケジュール(納期)でトラブルは多いです。
最初にスケジュールありのプロジェクトがほとんどだと思います。
しかし、ブラックな会社の場合 その多くが、「無理でないか・・・」という場合が多い。
これは無理だ
と思ったらしっかりと
このスケジュールではできない
と伝えてください。またきちんと文書に残すことが重要です。
万が一、訴訟になった時に証拠になります。
ブラック会社の場合 担当者は
納品物は、いらない
試験は、こちらでやるから
と言って「なんとかやってくれ」と言ってきます。
しかし、この言葉は危険な囁きで
契約書に「納品物あり」「試験」の項目があった場合、現場の言葉など「証拠になりません」 痛い目にあうのは開発会社です。
そもそも「試験は、こちらでやるから」と言いつつ まともに出来たユーザーなどほとんどいない
そして重要なのは、要件定義の結果によって大きく変わる可能性があるということです。
「要件定義の内容でスケジュール変更の可能性」と「フェーズ分けの可能性」を契約書に記述するか議事録にはっきりと書いておいてください。
重要なのは、「無理なものは無理」「多少端折ればなんてやらない」「無理強いされたら撤退しましょう」
そのためにも「要件定義」で支払いしてもらい一区切りをして、その結果でスケジュールと工数を決めるようにしましょう。
いい加減「見積り」や「要件定義」を無料のサービスと考えている「バカな日本企業の意識改革」進めないと いつまでたっても 発注者が王様で受注したところが、奴隷という図式が変わりません。
契約が決まるまでは、天使のような笑顔で契約後に悪魔のように無理難題を言ってくる。
これが、ブラックな会社の実態です。
まとめ
今回、記載したことは、理想かも知れません。
しかし、ブラックな会社の案件を見抜くヒントになっていただければ幸いです。
最大の問題点は、「発注主が王様で受注した会社が奴隷」と思い上がっている企業が結構多いということです。
こういう会社は
ブラック決定
IT担当の営業のみなさん
ヤバい会社には近づかないように そして 無理なことは無理とはっきりってトラブルに巻き込まれないようにしてください。
IT小僧は、ブラックな会社に引っかかって倒産したIT企業を知っています。
IT企業の皆様ブラックな会社に近づかないでください。