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IT小僧のブラック時事放談

IT業界の闇 「契約書なきシステム開発をやってはいけない」 IT小僧のシステム開発経験より 前編

SE職場の真実 どんづまりから見上げた空

吉本興業でタレントとマネージメント契約書がなかったということで

「契約書もなしで仕事するなよ!」

なんてTwitterでのささやきを見かけました。
いえいえ! IT業界では、つい最近まで似たようなことやってませんでしたか!
って 話です。

今回のIT小僧のブラック時事放談は、
IT業界の闇 「契約書なきシステム開発をやってはいけない」 IT小僧のシステム開発経験より 前編
と題して、かつてIT業界って契約書が締結される前から開発してました。
というIT小僧の実体験をお話しします。

ブラック時事放談なので企業名、個人名は一切伏せさせていただきます。

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契約書なき契約

契約書が、できあがり、お互い締結してからプロジェクト開始

当たり前の話です。

契約書もないのに「タダ働き」なんて企業のコンプライアンスとしてダメでしょ

そうダメです。

ダメですよ絶対

でもやっていましたよ そんなこと

システム開発会社にシステムを任せるときに

「仕様も決まっていないけど サービス開始だけ決まっている」

なんて会社よくありました。

「そんなんでよく受注するな」
しかし、発注側が絶対で受注側が、傅いて仕事をもらっていたというのが、システム開発会社の実情でした。

契約書が後からやってくる

目先の収入が欲しいために営業は、無理難題な仕事を取る場合があります。
そんな案件は、たいてい、

「どこも引き受けなくて 困った挙げ句 無理のきく会社」

を見つけ出し声をかけてくるものです。

こんな場合の多くは、開発会社に丸投げで「サービス開始」の日程だけが決まっている場合が、多く
顧客は、「おおまかな話」しか決まっていない場合も多い。

ひどいときには、十数行の箇条書きと担当者しか決まっていない。

「どうして こんな いい加減な状態で稟議が降りたんあろう?」

なんて疑問もあるのですが、営業と上層部の「お願い攻撃」で受けざる得ない。

パソコンが触れないオンライントレード部

「他社に負けない オンライントレードを作って下さい」

担当者は、それしか言わず、具体的な絵すらない。

IT小僧は、金融業界の専門知識があり、何件もオンライントレードを稼働させてきたのですが、ここまでひどい会社も珍しい。

なにしろ担当者は、パソコンも触ったことない状態
それでいて 名刺には

オンライントレード部 部長

という肩書が入っていた。

納期は、3ヶ月

顧客のスタッフは、部長を含めて3人

試験的な部署というのはわかっていましたが、ハードウェアの選定すら決まっていないし、サーバーをどこに置くかも決まっていない。
決まっていたのは、予算だけ、しかも ハードウェア込み込みの金額だけで一括受注である。

納期は、3ヶ月後の会社の創立記念日

修羅場を経験してきたIT小僧も目の前が真っ暗になりました。

まずハードウェア発注

要件定義とか仕様書とか作っている時間はない。
これまでの経験の上で大まかな接続数を想定して「パソコンも触ったことない部長」にOKを電話でもらい

いつも無理を聞いてもらっているハードウェアベンダーにサーバーの手配とネットの手配を行う。

「またか、お前には、貸しが多いぞ」

と言われながらもやってくれる彼らは、強い味方

2000年当時は、クラウドなどというものは存在しないので会社の中にサーバーを置く場合が多かった。
ハードとネットさえ接続できればなんとかなる時代でもあった。

契約書は、まだ締結していない。

実際にものを見せて説明

デザインは、超がつくくらい手抜き

パソコンを持ち込み、他所の画面をみせて
ホワイトボードに先方のお偉いさんを前に説明する。

「こんな感じで進めます」

ネット取引など知らない、「オンライントレード部」どころか、お偉いさんも初めて見るオンライントレードに感動してくれた。

取引の仕様は、業界標準なので問題は、デザインと業務システムへのつなぎ込み

契約書

ハードウェアや回線の手配、システムのデザインをはじめた一ヶ月後に契約書ができあがった。

内容をみて驚いたね

ほとんど中身がない。

金額と納期と補償範囲程度しか記載なし、何のシステムかもないし、実は、システムの名称も決まっていない。

要件定義、仕様書なし

本当は、きちんとデザインを行い、要件定義をして、双方納得してからシステム構築になるわけだが、そんな時間はない。

このプロジェクトの要員は、自分も含めて2人
2人だけで設計、デザイン、システム構築、ハードウェアの見積もり、回線業者の立ち会い、からなんでもやらなければならなかった。

幸い、IT小僧のまわりには、百戦錬磨のハードウェアベンダーと回線業者が揃っていた。
そのため、ハードウェア関係は、すべておまかせできたことが幸いだった。

問題は、会社の業務システムとのつなぎ込み

業務システム会社

業務システムは、大型汎用機だった。

打ち合わせにいったら、先方の開発会社が一言

「そんな 面倒なデータ 入れられないよ」

おいおい、君も技術者だろ! なんとか考えろよ

「オンライントレードなんて やらないほうがいいんじゃない!」

「そんな小さなシステムやっても 儲からないだろ」

それは、俺に言うことじゃないだろ!

そこで、顧客のお偉いさんにIT小僧の会社の社長経由でチクった!

「XXXX会社が協力してくれない。オンライントレードなんて やらないほうがいいって 言ってたから 先に進まない。システムが稼働しなかったら XXXX会社のせいだ」

IT小僧も大型汎用機のエンジニアだから

出来上がっているシステムに横からデータを食わせるのが面倒

というのはよぉーーくわかる。

この時代、パソコンやサーバーなどを扱う演じには、大型汎用機のシステムエンジニアからみると底辺の仕事にみえたらしく

胡散臭い やつら

程度しか見られたいなかった。

しかし、上からの命令は絶対だった。
IT小僧の仕様を「文句も言わずに全部のんだ」

IT小僧曰く

「こちとら、てめえのような大企業でマシンルームで漫画を読んでいるやつらとは、渡ってきた修羅場が違うわ」

「親となんとかは、使いよう」である。

紙面?も少なくなってきたので

後編に続く

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