地球上の生命は、単細胞から始まって、膨大な数の生命の種類を増やしてきました。
あるものは、海の底、あるものは、陸に上がり、あるものは、空を飛ぶ
多種多様な生物種が生まれ、そして、その多くが絶滅してしまいました。
2018年現在、生き残っている生物種は、わかっているだけで約175万種あると言われています。
生き残った生物種は、偶然なのか?必然なのか? それとも巧みな生き残り戦略が成功したのか?
今回の IT小僧の時事放談 は、
電子決算 戦国時代 多様性は大事だが、多様すぎると混乱の極みというお話
というお題で
混乱する電子決済
について考えてみました。
今回も小難しい話をできる限りわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
コンビニのレジ
コンビニで電子決済、つまりお財布携帯で支払いをしている人は、わかると思いますが、レジの人に
「Suicaでお願いします」
とか
「Edyでお願いします」
とか
「nanacoでお願いします」
とか、決済方法を言葉で伝えていませんか?
みなさん、疑問に思いませんか?
なんで電子化されているのにレジの人が、お客に聞いた決済方法を選択しなければならないのでしょうか?
自分が、Suicaを選んでいれば、Suicaが決済されるべきでしょう。
コンビニのレジに並ぶ電子決済の種類を見るたびに混乱の極みと思っています。
こんなこと考えるのは、自分だけかなぁ
店のものがボタンを押すから気にしない?
そんなこと言っているから、決済方法が増え続けるのです。
混乱する決済方法
コンビニのレジを見るとわかりますが、多種多様な決済方法があります。
そしてQRコードを使う決済がキャリア版で登場
はっきりいいます。
「ユーザーのこと考えてねぇだろ」
次々と登場してくる決済方法は、企業の都合なので使う人のことを考えていません。
こんな面倒なら、全部クレジットカードでいいわ
クレジットカードを指してPINコード入力で決済できる手間以上のことが、かかる決済方法は、消滅してしまえ。
と暴論を吐きたくなります。
QRコードって便利なの?
プロ野球などのチケットで紙で印刷されたもののかわりにQRコードでというものが増えてきました。
ところが、QRコードで入場しようとしたら、めちゃくちゃ人が並んでいませんか?
そう、QRコード設置端末が少ないのです。
お財布携帯を使っている人にとってコンビニなどで支払う時、わざわざQRコードを使う場面は、あまりないと思います。
なぜって、いちいち画面でQRコードを開くより
「Edyでお願いします。」
で済んでしまうからです。
QRコードが使える場面とするとチケットになります。
旅行会社で飛行機の予約を撮るとQRコードの印刷された紙が郵送されてきます。
その紙でチェックインを行うわけですが、それは、まだ紙という印刷媒体があるから年寄りでもわかりやすい。
せいぜい
「最近のキップは、こんなペラペラの紙なのかい・・・」
というところで決着するので大丈夫だと思います。
しかし、スマートフォンのQRコードとなると、ちょっと厄介なことになりかねない。
使い方がわからない
「QRコードが、便利だ」
と言っている人は、ある程度、スマートフォンの使い方になれている人であって、それ以外の人は、面倒でしかない。
紙で印刷されているチケットのほうが、100倍わかりやすい。
手数料問題
中国では、QRコード決済が、100%に近い状況で普及しました。
それは、お店側の決済手数料が
「無料から0.6%になっている。」だからです。
アリババグループの「Alipay」、テンセントの「WeChat Pay」が中心ですが、このお店にほぼ負担がかからない決済方法ならば、特別な端末も必要ないので小さな屋台でも普及しますよ。
一方日本では、以前は、5%以上でしたが、現在は、3.25%程度になっています。
※モバイル決済の場合、カード決済の場合は、もう少し高いはず。
たかが、3.25%というなかれ、これは、円単位で利益を計算している企業にとって大きな痛手です。
現金払いだったら、その3.25%を払わなくて済むからです。
そりゃ、小売店だったら普及しないと思います。
QRコードに慣れている中国
一方、中国から日本に来る人は、ほぼ、QRコード決済に慣れています。
秋葉原などに行くと、なにやら見慣れない
銀聯
という文字をみたことがあると思います。
これは、ぎんれんと読みます。
意味は、
中華人民共和国における銀行間オンラインネットワークの名称
でキャッシュ及びデビットカードになります。
しかし、最近は、アリババグループのAlipayが、普及しているので今後は、QRコード決済になるかも知れません。
中国では、小さな屋台からデパート、通販、すべてスマートフォンでQRコードが普及しています。
彼らは、QRコードに慣れているのです。
QRコードに業界が期待
2020年オリンピックで外国人がたくさん来ます。
欧米人の決済は、ほとんどがクレジットカードで電子決済(ApplePayなど)を使っているのは、都市部に住んでいる一部の人だけです。
国内では、お財布携帯があって、電車、バス、駅やコンビニでは、不満がありません。
それでもQRコードを普及させたい理由があるはずです。
QRコードのメリットを整理しましょう。
1.インバウンド需要への対応(主に中国からの)
2.ポイント連動などアプリを使った独自の決済サービスの仕組みを作りやすい
3.既存の決済ネットワーク(CAFISなど)を介さずにシステムが構築しやすい
4.タブレットやスマートフォン、POSにアプリを入れるだけでよいので小売店にとっての導入ハードルが低い
5.SIMフリー端末をキャッシュレス決済方法を提供する。
勘の良い方は、もうおわかりですね。
QRコードに慣れていて、お金持ちの国の人向けです。
「インバウンド需要への対応(主に中国からの)」
おそらく、ここが目的です。
日本人向けでは、ないでしょう。
なぜって? SuicaやEdyやnanaco、WAONなどお財布携帯のほうが、便利だからです。
そしてもうひとつ
「SIMフリー端末にキャッシュレス決済方法を提供する。」
ここも大きい、すでにお財布携帯を使っている人にとって意味がないQRコードですが、今後増えるはずのSIMフリー端末もキャッスレスに巻き込もうという意思が働いているはずです。
さらに、お財布携帯の場合、インフラが構築されているので使用者情報取得が、困難ですが、QRコードならば、個人単位に 誰が、いつ、何を購入したか という情報が取得しやすいのです。
これは、販売店、メーカーにとって非常に有益な情報になります。
まとめ
QRコード決済が、普及するかは、まだ、わかりませんが、決済方法が増えることでお店側の負担は増えるはずです。
一見、ユーザーの利便性を強調しているようですが、支払い方法増えすぎるのはユーザーの混乱に繋がります。
ユーザーだけではなく、店舗も対応が大変でしょう。
そこまでしてキャッシュレスしたいのか?
そうです。
銀行をはじめ、金融機関は、コストの掛かる現金を扱いたくないからです。
この話は、何れ、ブログにすると思いますが、キャッシュが邪魔者と、いろいろな人の思惑があるのではないか?
と勝手に妄想して書いています。
フェイクではありませんよ、私、個人の妄想ですから。。。
お間違いなく(笑う)
最後まで読んでいただきありがとうございました。