スマートフォンもパソコンも使っているうちに「遅くなった」と感じませんか?
優秀なiPhoneも数年たつと「遅くなった」と感じます。
これは、メーカーの策略?では、ないのです。
人の慣れと、情報量の増大が原因です。
解決するには、最新の機種と速い回線にするしかありません。
今回の「日本のIT屋にひとこと」では、
「仕事の効率アップは、カネで買え」
と題して
「社内で使っているパソコンのスペックが悪い企業は、未来がない & 他」
という独り言に近い話をします。
今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
嘘のような話
金融系のエンジニアをしていたころ、いろいろな企業にシステムを導入してきました。
もちろん、いろいろな部署で説明を行い、使い方なども含めてアフターフォローしてきました。
ある地方都市にある金融会社に出向いたところ
「玄関がローマ建築!」
「真っ赤な絨毯」
「クラシックが流れる待合室」
「お尻が永遠に沈むのではないかと思ったソファ」
極めつけは
「モデル雑誌から登場してきたような綺麗な受付のおねえさん」
社長室に通されると
「ライオンの剥製がドーーーン」
これ、実際にあった話です。
一方、執務室で打ち合わせをしたら
「パイプ椅子」
「キチキチに詰められた机」
「乱雑に置かれた書類」
「5年ほど前のWindows PC」
とても
「玄関がローマ建築!」の企業とは思えませんでした。
システムを導入仕様にもパソコンの性能が低すぎて使い物になるかどうかギリギリでした。
当時は、InternetExplorerが主流でしたが、古すぎてバージョンチェックで引っかかりあわてて現場でバージョンチェックを外した記憶があります。
高いお金を出してくれてあまり文句を言わずに使ってくれる、顧客としては、優良企業だったので深くは追求しませんでしたが、あまりにも見た目と内情が違っていることに驚きました。
その企業、数年後のリーマン・ショックで消えてしまいました。
パソコンは、遅いのではなく社員が遅いのだ
いろいろな企業の現場に言ってきたのですが、時々こんな声を耳にしました。
「パソコンが遅くて使えない」
と話していました。
「立ち上げに20分かかる」
「ログイン画面まで10分かかる」
「漢字入力でひっかかる」
なんてザラにあって
「Excelで開くまで40分かかる」
と言うのもありました。
使っているOSも古く、メモリーも数百キロバイトという世界
そりゃ、遅いわ
こういう企業ほどトップダウンで無理難題を言ってきます。
現場担当のシステム部門は、いつも嘆いていました。
「予算をまわしてくれない」
そのわりに最新のシステムを欲しがり、サーバーは、超豪華だけど回線とクライアントが超プアーというねじれ現象が生じていました。
システムを導入する側からは、きちんと推奨環境を説明したのですが、
「オオモトが速ければ、全部速くなる」
という「誰に聞いたかわからない理論」を振りかざし
「仕事が遅いのは、社員がサボっているからだ」
と騒ぎます。
さすがに今は、こんな経営者は、いないと思いますが、特にITバブルと言われていた2000年前後の経営者はこのタイプが多かったような気がします。
この会社も今は、なくなってしまいました。
当時、40社以上の企業に対してシステムの開発、導入を行っていたのですが、
2018年現在、生き残っているのは、2社だけです。
リーマン・ショックは、想像以上のダメージがあったようです。
Windows 7サポート切れ問題
「2020年1月14日には Windows 7 の延長サポートが終了します。」
というわけで Windows 7は、後1年半で消えることになります。
Windows 7は、リリースが、2009年7月22日ですから
「よくここまでサポートするものだ」
とマイクロソフト社にありがとうと言いたいです。
無理やり、Windows 10にしたって・・・
怒っているあなた
家電の保証期間を見てもらえますか?
1年がほとんどですよ
スマートフォン、何年で買い替えていますか?
そう考えると、10年もメンテナンスしてくれる製品ってなかなかありません。
Windows 7をメンテナンするということは、100% 企業からの「もちだし」です。
メンテナンス費用は、儲けが出ないサービスなのです。
人に依存しない
現在、企業は、ERP(Enterprise Resources Planning)という業務パッケージとクラウドに切り替えようとしています。
ERPは、パッケージシステムですから、長年、続けてきた業務を継続するのではなく、 ERPの業務に合わせるということになるため「人に依存しない」いう利点があります。
つまり
「業務知識がなくても運営」できちゃうよ!
ということです。
企業で一番コストがかかるのが「人件費」に間違いありません。
どこの企業も「人がたりない」といいつつ「人件費を下げよう」と知恵を絞っています。
そこに登場してきた EPRによって、誰でも運用できる業務が実現できるとしたら、事務職を中心とした人を減らすことになるでしょう。
古いやつだとお思いでしょうが♪
「新しいものを受け入れる人」もいれば
「新しいもの絶対に受け入れない人」もいます。
これは、年齢に関係なく、その人の「考え方」「気質」とでも言うことでしょうか?
ERPの導入で一番の問題点は、
「新しいもの絶対に受け入れない人」です。
あなたの会社でもいませんか?
文字が消えかかっているボロボロのキーボード
古いWindowsや古いExcelを使い続ける。
システムの画面を少しでも変更すると大騒ぎ
アルバイトや派遣、平社員ならば、文句を言っても新しいシステムを使いますが、この
「新しいもの絶対に受け入れない人」が
社内で権力を持っている人だと困ります。
EPRなど絶対に導入できません。
そのため、費用のかかるシステムを騙し騙し使い続けるしかありません。
こうした人が実権を握る企業は、「トップも同じような人が多い」と思うのは、自分だけでしょうか?
このような企業は、コストダウンが実現できないし、動きが遅くなるため、企業間の争いに負けてゆくのです。
効率アップは、簡単です。
仕事の効率アップは、EPRだけでは、ありません。
個人が使っているパソコンも見直すべきです。
「立ち上げに20分かかる」
「ログイン画面まで10分かかる」
「漢字入力でひっかかる」
「Excelで開くまで40分かかる」
なんて企業は、この先、生き残りが厳しいと思います。
ITとAIが、企業の生き残りに最重要項目になってくるのは間違いありません。
その窓口としてのパソコン+ネットワークには、十分なスピードが要求されます。
「Excelで開くまで40分かかる」
のならば、
「Excelで開くまで3分にすれば」
単純計算ですが、一人37分の効率化が実現できます。
100人いれば3700分、時間に直したら
2日間と13時間40分
の短縮となるのです。
どうですか、すごい時間短縮だと思いませんか?
これは、極端な例ですが、一つ一つの作業がパソコンの遅さやネットワークのに起因するとしたら
そこを解決するだけで劇的に効率化できるはずです。
これほど簡単な「解決方法」ってありません。
究極な理想企業
企業は、おカネがないのです。
正確に言えば、余計なカネを払いたくないわけです。
極論を言いますよ
「すべての社員をAIに置き換えて、人件費0円」
これが、経営者の理想です。
異論はあると思いますが、企業として利益を上げるには、これが最善な手法です。
現実、そこまでできていないので我々は「おカネ」と引き換えに「時間(労働)を売って生活ができているわけです。
以前のブログで書いたのですが、AIが発達した社会というのは、そういうことだと思っています。
AIによって生活は豊かになるかどうかは、AIに使い方次第です。
AIが発達した近未来のコミックがあります。エンジニアの人は、ぜひ読んでいただきたいと思っています。
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仕事の効率化の方法
仕事の効率化は、おカネをかけたパソコン+インターネットの環境には、絶対的に勝てません。
「知恵を絞れ」と言っても
40分かかる作業を3分にする方法は、ないのです。
パソコン+インターネットを使った仕事をする限り、環境におカネをかけたほうが、人の熟練度より確実に効率が上がります。
インターネットの世界では、おカネをかけた企業(人)が勝つ世界です。
天才的な人が画期的なサービスを立ち上げても、ネットの中で知られなければ埋もれてしまします。
知られるためには、膨大な費用をかけて宣伝をしなければならないのです。
おカネをかけられるところが、さらにおカネを集められるシステムになってきています。
ですから、資金がないところは、消えてゆくことでしょう。
これは、ネットビジネスの揺るがない事実だと思います。
まとめ
少し、暴論めいたことを書いてきましたが、「仕事の効率アップは、カネで買え」というのは、真実だと思います。
そう遠くない未来、通常業務は、AIがサポートしてくれるので、AIに取って代わられる可能性もあります。
事務職が、AIに変わるとしたら、日本の公務員の大半は、必要なくなるはずです。
も、もしかしたら 日本がAIに力を入れないのは、普及すると困るから・・・
はい何度も申し上げますが、今回は、独り言です。
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