なんでもECOにしようとしている欧州、化石燃料廃止、自然エネルギー(再生可能エネルギー)、CO2削減と騒ぐ欧州ですが、結局、天然ガスという化石燃料を使っているに過ぎません。
自然エネルギー(再生可能エネルギー)など 天候悪化などで大きく左右されるため 補助エネルギーとしての利用価値しかなく、原子力発電が見直されています。
環境バカのおかげで電気代が上昇、停電の恐れさえも出てきています。
さて、今回のIT小僧の時事放談は、CO2削減バカの欧州が、新しい規制をかけようとしています。
スマートフォンのバッテリーが取り外し義務化になる? 欧州の悪癖
と題して、またまた 規制をすることで利権を生み出そうとしている欧州について考えてみよう
というお話です。
今回も小難しい話をわかりやすく解説しながら記事にいたしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
スポンサーリンク
目次
バッテリー交換義務化
EUの主要機関のひとつである欧州議会が10日、バッテリー内蔵機器のバッテリー取り外しを義務化する法案を採択しました。
単にスマートフォンとかだけではなく、バッテリー内蔵機器について、バッテリーの本格的なリサイクルを前提に、2024年を目標にその取り外しを義務化するという法案です。
また
「バッテリーメーカーには電池性能と寿命の開示が要求されることでより高品質で長寿命なバッテリーを購入可能になる」
と理論付けています。
EU Parliament adopts draft legislation on battery regulation(Open Access Government)
https://www.openaccessgovernment.org/eu-parliament-adopts-draft-legislation-battery-regulation/131403/
The European Parliament calls for removable and replaceable batteries - Right to Repair Europe(Right to Repair Europe)
https://repair.eu/news/the-european-parliament-calls-for-removable-and-replaceable-batteries/
現在のスマートフォンのほとんどが、バッテリーの交換ができない仕様になっています。
まぁ 言われてみればそのとおりで
スマートフォンからというかiPhoneでスマホデビューした人にとってバッテリーの交換など想像もできないと思わえますが、
スマートフォンが登場してくる以前の携帯電話のほとんどは、バッテリーを交換することができたわけです。
それで防水、防塵も達成していたわけですから、できないことはない・・・
と一瞬思うのですが、物事はそう簡単ではない。
バッテリー交換など無意味
ガラ系(携帯電話)とスマートフォンの電気使用量を考えると、ガラ系(携帯電話)時代のバッテリー容量では足りません。
例えば 2001年に発売された N503iなどは、重さは約98g。連続待受は約460時間で、連続通話時間は約135分
バッテリー容量は、純正電圧:3.7V/ 純正容量:600mAh (Li-ion)
600mAh (Li-ion)で連続待受は約460時間
一方、iPhone 13 は、3,227mAh もありますが、5倍以上の差があります。
また、待受時間は、約19時間以下となっています。
もちろん機能は、圧倒的にiPhone 13の方が上で機能面だけでも大きく違うため比べることも無理かと思いますが、3,227mAhのバッテリー交換となると大容量のバッテリーを持ち歩くことになります。
そしてなにより
スマートフォンのバッテリーの交換など数年に一度限りなのでそのためにわざわざコストをかけてバッテリーの交換の仕組みなど本当に必要なのでしょうか?
IT小僧は、そう思います。
バッテリーを取り外しができるようにした場合
バッテリーを取り外し式にするメリットはあまり多く感じません。
バッテリーを取り外し式による製造コストの問題
バッテリーの配置が決まってしまいレイアウトが自由にできなくなるので大きく重くなる可能性がある。
メーカー別にバッテリーが必要になるため、かえって無駄な廃棄物が増える。
そして、数年で買い換えるものに対して 本当に バッテリーを取り外し式にする意味がありますか?
ということです。
スマートフォン以外のバッテリー使用機器ならば 賛成ですが、スマートフォンはその寿命を考えるとどうでしょうか?
Fairphone
環境に配慮したいとか、CO2削減、ごみ問題などに真剣に考えるならば
Fairphoneというスマートフォンが販売されています。
Fairphone(フェアフォン)は、オランダのスマートフォンメーカーFairphoneが発表していたスマートフォンで現時点で日本での販売はありません。
自分で交換・修理という特徴を持っていて
モジュール設計については、パッケージに分解用のスクリュードライバーを同梱。故障した部品を手配すれば、ユーザー自身で容易に交換・修理できるよう配慮された設計で長期間使用できる設計となっています。
スペックなどは、リンク先のページで確認できますが、Suicaとかは、入っておりません。
また、部品の交換で機能アップも可能です。
https://shop.fairphone.com/en/spare-parts
スペックに比べて少々値段は高いのですが、それは、フェアトレードと環境にやさしいということでコストは高いわけです。
でも、この試みは、素晴らしいと思います。
ほとんど多くの人にとって、このスペックのスマートフォンで十分なのです。
5 years guaranteed
A phone’s biggest environmental impact comes from making the thing in the first place. So the longer you keep it, the more sustainable it becomes. Simple.We don’t just promise long-term support, software updates and friendly customer service. We have it in writing: A 5-year warranty for every Fairphone 4*.
*When you purchase before 31/12/2022. Remember to register your warranty.
まとめ
なんでも 規制しようとする欧州 iPhoneにもLightningをやめてUSB Type-Cにしろなどと圧力をかけようとしています。
環境がビジネスになり、欧州の規定が基本になれば そこに利権=儲けのネタが転がっているわけです。
SNSで米国、中国に負けているので規制をかけましたよね
GDPRにしろ今回の規制もそうですが、米国や他の国に負けそうになるとルールを変えようとするのが欧州のやり方
オリンピックのスキージャンプにしろ複合にしろ 日本に負けそうになると 平気でルール変えてきました。
-
面倒なやつ(GDPR)には、見てほしくない。
ネットの社会に限らず 「声のでかいやつ」 が幅をきかせるこの時代 「声のでかいやつ」が、不愉快ならば、耳をふさぐのが、一番の近道です。 今回の「IT小僧の時事放談」は 「面倒なやつ(GDPR)には、見 ...
続きを見る
自分たちが勝ち続けたら おそらく今でもスキージャンプや複合のルール改正はなかったでしょう。
確かに環境問題は、重要です。
しかし、そのために高価なスマートフォンや重く大きなスマートフォンを使いたいでしょうか?
この欧州の規約が実現されるかどうかはわかりませんが、バッテリーの規格が統一され、どの端末でも同じバッテリーを使えるとならば普及の可能性はあるでしょう。
数多あるメーカーで統一規格はできないだろうね・・・
どうしてもバッテリーを交換したかったら専門業者もあるので そちらにまかせましょう。