平成生まれの方はご存じないかも知れませんが、日本独自に発達したスマートフォンを先取りした高度に発達した携帯電話のことをガラパゴス携帯、略してガラケーと呼んでいます。
このガラケーが主に使用している3Gという通信方式が、あと数年で終わろうとしています。
ガラケーの契約者は、2020年12月末時点で約2800万件(総務省調べ)
さぁ この約2800万件の契約者はどうするのでしょうか?
今回のIT小僧の時事放談は
3G終了まであと半年(KDDI:au) ガラケー難民はどこにゆく?
と題して この大きな市場がどうなるのか? について考えてみよう。
今回も小難しい話をわかりやすく解説しながら記事にまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
目次
ガラケー
ガラケーですが、メール、カメラ、音楽、ネット接続など、現在のスマートフォンの機能を先んじて取り入れたスーパーな携帯電話で日本市場だけで発達した特別なもの(固有種)なのでガラパゴス諸島の特殊な環境の生態系と同じようなところからガラパゴスのような特殊な携帯電話 略して ガラケーと呼ばれています。
このガラケー姿形が携帯電話そのものということを除けばスマートフォンと呼んでもよいと思いますが、携帯電話の形態を残したもので 以下の機能を有しているものをフィーチャー・フォン(英: feature phone)と呼んでいます。
携帯電話の中で、主に通話機能に主眼を置きながら、その他にカメラやワンセグをはじめとする特徴的な機能を搭載している高機能な携帯端末のこと。
ウィキペディアより
IT小僧の愛する NOKIAもフィーチャー・フォンも欧米では先頭を走っていたのですが、iPhoneの登場により すべてのフィーチャー・フォン(ガラケー)は、絶滅危惧種となりました。まさにガラパゴス携帯そのものです。
そのガラケーの多くは、9Gと呼ばれる通信形態を使用しています。
3G(第3世代移動通信システム)
3Gとは、正式には、第3世代移動通信システムのことで4Gや最近話題の5Gより前のバージョンと思ってください。
第3世代移動通信システム(だい3せだいいどうつうしんシステム、英語: 3rd Generation Mobile Communication System, 「3G」)とは、1G・2Gに続く国際電気通信連合 (ITU) が定める「IMT-2000」 (International Mobile Telecommunication 2000) 規格に準拠した移動通信システムのこと。一般的に英語の"3rd Generation"から、「3G」(スリージー)などとも略される。
ITUは5種類の地上系通信方式と6種類の衛星系通信方式を1999年に勧告した。日本の例では、NTTドコモやソフトバンク、ワイモバイルが採用しているW-CDMA方式(欧州ではUMTS方式と呼ばれる)やKDDI・沖縄セルラー電話連合の「au」が採用しているCDMA2000 1x(CDMA2000 1xRTT、当初はCDMA2000)方式がある。ITUでは、2007年11月現在、世界100か国以上の700を超えるネットワークで8億以上の加入者が存在するとしている。
ウィキペディアより
この3Gよばれる通信方式ですが、順次終了となる予定になっています。
国内では、KDDI(以下au)が2022年3月末、SoftBankは、2024年1月末、NTTdocomoは、2026年3月末に予定されています。
そして3Gを使っているガラケーユーザーは、上記の期限をもって終了、つまり使用不可となります。
特にauでガラケーを使っている人は、あと半年となってしまいました。
2020年12月末時点で約2800万件(総務省調べ)の3G契約者ですが約2800万件と大きなボリュームを持ってます。
この約2800万件という3G ガラケーユーザーを獲得しようと携帯電話会社各社が必死の営業を行っております。
なんでガラケーを使っているの?
ガラケーユーザーの多くは、通話とメールのために使用していて「スマホでSNSとかゲームとか必要がない人」または、タブレット(iPadのようなもの)を別で使用していてガラケーは通話専用という人が多いと思います。
ガラケーは、自ら通信をほぼ行っていないのでバッテリーの持ちがよく1周間程度は充電する必要がありません。
3Gが終了するのを知らない人が多い
このグラフをみてほしい。
3Gが終わることを知らない人が多い。
と言っても慌てるのは、auだけでdocomo、SoftBankは、まだ先の藩士である。
乗り換え大作戦
さて、問題はここからです。ガラケーで必要十分な人にiPhoneやAndroid端末への切り替えを促してもユーザーにとって現状で満足している場合、乗り換えするかどうかは微妙です。
と言って、ほっておいたら自社からの乗り換えも発生してしまう可能性もあります。
「3Gの携帯電話は、もうすぐ使用できなくなります。お早めにスマートフォンへの切り替えを」
なんてチラシを見たことがありませんか?
IT小僧は、KDDI:auでINFOBAR xvや家族が折りたたみ携帯(ガラホ⇒後で説明します)を契約していますが、時々間違えてかどうかは知りませんが、ポストに入っていることがあります。
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現在、各携帯電話会社は、乗り換えキャンペーンを実施しています。
その多くは、スマートフォンへの乗り換えと自社以外には行かせないような施策が中心になっています。
そもそもガラホユーザーは、スマートフォンの機能を必要としていないため、10万円近いスマートフォンの必要がない人も多いと思われます。またIT小僧のようにガラホ+スマートフォン(タブレット)の人も多いため これも買い替え需要は低い
となると 約2800万件の人は、どうすればよいのでしょうかガラホのススメ
ガラホってご存知ですか?
IT小僧は、KDDI:auでINFOBAR xv、家族も京セラのガラホを使っています。
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ガラホというのは、ガラケーに似せた携帯電話の形(物理キーボード)をしていますが、中身は、Android などが動作していて4G(第4世代移動通信システム)で動作しています。
ガラホとは、スマートフォン用のOSや半導体部品を転用して開発された、日本国内向けフィーチャー・フォン(いわゆるガラパゴスケータイ)の一種を指す新造語
「ガラケー(ガラパゴスケータイ)+スマホ(スマートフォン)」dでガラホ
ウィキペディアより
ガラホという言葉自体は、(英名;galaho)はKDDIによって商標登録されていますが、今では通称として使われています。
携帯電話の姿かたちなんだけど中身はスマートフォンの技術で作られている場合が多い。
しかし、一般的にスマートフォンよりかなりの長期間にわたりバッテリーが持ちます。
IT小僧のINFOBAR xvは、5日、家族の京セラ Gratinaは、1週間に一度程度の充電で間に合います。
それぞれ、通話+メール(携帯メール:ezweb.ne.jp)程度しか使っていないことも関係していると思いmす。
このガラホ 通話という携帯電話本来のつかい方では、スマートフォンよりかなり快適です。
なにより 軽い ここに尽きると思います。
つまり通話だけならば、ガラホ(携帯電話)で十分なのです。
最近は、良きにつけ悪しきにつれ 地方自治体の通知でLINEを使っているところもあるので最近のガラホには、LINEアプリが搭載されているものも多くなってきました。
こうなると ガラケーからガラホへの乗り換えで十分となるでしょう。
また、キャリアメールが必要な人にとって 格安SIMや、サブブランド UW モバイル、YAHOO!モバイルは、今のところできないし、キャリア間のメールアドレス移動も現時点ではできないので契約会社を変えることはないでしょう。
スマホデビュー
ガラカーからスマホへの移行もあると思います。
この場合、はじめてのスマートフォンだった場合、使い方が全く違うためかなり戸惑うこととなるでしょう。
毎日充電するということも必須なので 面倒と感じるでしょう。
なにしろ スマートフォンは、機能が多すぎる。
そこでSHARPのAQUOSシリーズは、簡単にスマートフォンを使いこなせるような仕組みを用意しています。
Androidの端末であるSHARP AQUOSシリーズは、ホーム画面(iPhoneの人はひとつしかありません)を切り替えて 電話とメールだけというような「かんたんメニュー」に切替可能です。
こう考えるとSHARP AQUOSシリーズは、国民機と呼ばれるだけあって よくできている。
と言ってもスマホデビューは、たとえiPhoneであってもなれるまでかなりの時間がかかるので各社対応をどうするか模索中だと思います。
キャリアメールの移行
ガラケーの切り替えで問題になるのキャリアメールと呼ばれる携帯電話会社独自のメールアドレスになります。
キャリアメールは、docomo、KDDI(au)、SoftBankの3社が発行しているメールとなり、楽天モバイルは現時点ではキャリアメールなるものはありません。
これまでは、携帯電話会社の乗り換えでキャリアメールは使えなくなりますが、総務省は、携帯メール(キャリアメール)の移行を検討しています。
武田良太総務大臣が6月25日、記者会見で携帯電話のメールアドレスやキャリアメールの「持ち運び」について言及した。
武田氏は、「事業者や料金プランを乗り換える際に、キャリアメールの持ち運びができないことで乗り換えをためらう利用者が一定程度存在しており、結果的に公正な競争の阻害要因となっている」と指摘する。キャリアメールの持ち運びについては、総務省が開催している「スイッチング円滑化タスクフォース」でも議題に挙がっており、5月24日に開催した第7回の会合で、「2021年度中をめどに、できる限り速やかに実現することを目指すことが適当」との方向性が示された。
「この報告書を受けて、携帯電話各社において、年内の持ち運び実現を目指して調整が進められていると承知をしている。引き続き、携帯電話市場の公正な競争環境の整備にしっかりと取り組んでいきたい」(武田氏)
総務省の調査によると、キャリアメールを週1回以上送受信しているユーザーの比率は送信が37.1%、受信が67.1%となっている。また、キャリアメールの持ち運びサービスを「利用したい」と答えた人が74.1%いることから、総務省は「一定程度のニーズがある」としている。
これは、まだ確定ではないため 今後できるかどうかのチェックが必要になります。
まとめ
スマートフォン全盛、国民が全員持っている なんて言っていますが、すべての人が必要なわけでもなく、電話とメールしか必要がなければ スマートフォンなどいらないわけです。
通話ということを考えれば、スマートフォンより ガラカーのほうが、快適に使えるしバッテリーの持ちが決定的に違います。
au 2022年3月末
SoftBank 2024年1月末
docomo 2026年3月末
とau以外はまだ3年以上先までガラケーを使い続けることができます。
ですから au以外の人は、今すぐスマートフォンが必要にならなければ急いで切り替えをする必要はありません。
また、ガラホにした人は、切り替える必要がないので使い続けることができます。
テレビなどのCMでは、5Gがやってくる なんて派手にCMやっていますが、スマートフォンでも5Gの使いみちってあるの?
と言われてるぐらいですから au以外の人は、慌てる必要はありません。