IT小僧が3年前にこのようなブログを書いていた。
2030年には78.9万人不足に 経済産業省調べ
しかし、この不足しているIT人材は、主にAIとかIoTなどのエンジニアで業務系のエンジニアではない。
別の資料によると、30万人以上の業務系エンジニアが仕事を失うそうである。
今回のIT小僧の時事放談は、
人手不足時代とXXXX年問題 2030年には78.9万人不足 経済産業省
と題して 人手不足についてもう一度缶上げてみよう。
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目次
人手不足時代とXXXX年問題
今から一年前東洋経済にこのような記事が載っていた。
ITエンジニアを待ち受ける大量失業の危機
期待の「IoT」需要はベンダーを素通りか
http://toyokeizai.net/articles/-/107021?page=4
そして一年後
IT人材不足が深刻化、2030年には78.9万人不足に 経済産業省調べ
経済産業省が2016年に実施した調査結果によると、現在の情報セキュリティの人材不足は13万2060人に及んでいるとのことです。
人手不足ですか?
2030年には78.9万人不足ということは、労働人口6500万人として1.1%前後、100人に1人は、IT人材ということになります。
すごくないですか?
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人手不足騒動
この人手不足騒動、つい数年前に似たような話を聞きました。
「介護人材不足」
そうです、同じ道を辿っています。
2018年問題とか
2020年問題とか
2025年問題とか
2030年問題とか
お役所やマスコミは、XXXX年問題と煽るのがお好きなようです。
そして、介護では、外国人の登用へと道を進めています。
同様に、ITでも、外国人の登用へと道を進めています。
まったく反省していない。
煽るだけ煽って、どうしたら解決できるかについて口をつぐんでいるとしか思えない。
人材育成すればいいのではないですか?
魅力=ギャラがいい 仕事だったらなり手は多いんじゃないですか?
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魅力ある仕事
かつてIT業界(自分がこの業界に入ったのは、32年前)は、インテリ層の仕事と言われていました。
わけの分からないコンピュータを操作する凄い人たち!
でも実際は、今よりましかも知れないけど3K労働でした。
給与は、労働時間に比べて安いし、いつも汚い格好をしている変なやつ
と陰口を言われていました。
その後、インターネットの登場でうまく起動に乗れた人たちは、ITバブルで大儲けしましたがしかし、中身のない実業だったため簡単にに萎んでしましました。
SIの台頭による業界の弱体化
90年代から、SIが台頭してきました。
業界は、ゼネコン状態となり、多重請負が当たり前となり、技術より人月という絶望的な生産性のしくみをつくりあげてしまいました。
この人月計算の仕組みは、かなり儲かったらしいです。
自分も最高、1人月200万円で仕事してました。(でも給与は、変わらず)
この業態はあまり変わらず一番下にいるエンジニアは、我々の時代より悲惨な状態らしいです。
給与が悪ければ、生産性も下がるしバグも多い。
元請けも収益が下がるわけでそのしわ寄せを下請け企業が被る。
この繰り返しでは、下請けが疲弊するだけで誰も幸せにならない。
誰かの犠牲の上で成り立っているIT業界
人も逃げ出すし、レベルも低下します。
さらには、バックドアを仕掛けられてあとから情報を売買されても気が付かない状態も起きそうです。
残念なことに元請けの会社の多くは、技術職をコストと考えているので技術が蓄積されない。
バックドアが仕掛けられてもチェックできるとは思えない。
全部のSI企業が悪いわけではないのですが、日本のIT企業が世界で活躍できないのもこのあたりに原因があります。
技術力でのしあがる
できる人は、どの業界にもいるわけで、ゼネコンの仕組みを抜け出し、技術力や専門知識でのし上がってきたIT企業は強い。
ゼネコン化した企業では、できない仕事をさらっていきます。
例えば、ビッグデータ、分析、データベースを売りにしている企業たちです。
旬のAI技術者も独自技術なので需要が多いので有望ですが、これもいつまで続くかわかりません。
AIが成果に対するコストが合わないと計算した企業が気づいた瞬間に彼らも職を失う可能性があります。
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人手不足
人出不足です。
騒ぐだけでは、何も解決できませんし、この問題は、個人ではどうすることもできません。
国の政策でなにか打ち立てないとダメなような気がします。
でも、予算取り最大の仕事に人たちにこれができそうな気がしません。
IT立国という名前だけで満足しているようじゃねぇ
立国してねぇし・・・
本当にIT立国と呼べるのは、エストニア、イスラエル、米国くらいじゃないか・・・
ルワンダもIT立国を掲げるポール・カガメ大統領のもと急激に発展しています。
生き残るには
IT技術者は、英語力が必須だと思います。
それだけでも今の日本では、武器となります。
そして、世界に出ましょう、GoogleとかMicrosoftとか研究所に行きましょう。
本当にコンピュータが好きでプログラムが大好きな人が生き残るのは、彼らと仕事をしたほうがよいと思います。
それが難しいようでしたら、フリーランスでしかも絶えず声がかかるようなエンジニアになるのもありだと思います。
会社勤めがよければ、社内SEとして、プロジェクト参加のキャリアを捨てて生きるのもいいででしょう。
どちらにしても、つねに自己研鑽するしかないんです。
何かの参考になったら幸いです。
齢50を過ぎてもまだまだ修行中のエンジニアより
よきIT人生を送れるようにお祈りしています。